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雪組『蒼穹の昴』新公を見て感じた本役との違い

宝塚歌劇を楽しもう

新人公演のチケットは宝塚友の会でも一次抽選しかチャンスがなく倍率も高いプラチナチケットの一つです。

なかなか生で観劇するチャンスはすくないのですが、雪組御曹司と言われている華世京さんが初主演ということでぜひ見てみたいと思い、楽天TVで申し込みました。

料金は2500円(税込)です。

通常の公演より1000円安く、プログラムも無料でダウンロードできます。

生の舞台を観劇したいのは山々ですが、ここは前向きに考えてダウンロードした各場面の配役を手元におきながら視聴しました。

観劇をするときに困るのは、このジェンヌさん素敵!と思っていてもプログラムが見れないのですぐに確認できないことです。

観劇中は心を奪われていても、終演後あれ?あの方は誰なんだろう?とプログラムを見返しても特定できずモヤっとしたままということが度々あります。

自宅で各場面の登場人物の配役を確認しながら視聴できるのはちょっとありがたいです。

新人公演で心に残った方々について記したいと思います。

若々しくて革命物語という印象物語の内容は、本公演でのいくつかの場面がカットされ新人公演用に再編成されていました。

個人的には日清戦争の凪七瑠海さんのダンスシーンが大好きだったので残念でしたが、時間の都合上仕方ないですね。

本公演は清朝末期を生き抜く人々の歴史物語という印象ですが、新人公演は歴史を変えようとする若者達の革命物語といった印象でした。

若さで勢いがよかったです。本公演も大好きでしたが、新人公演は蒼穹の昴を別の角度で見れてとても良かったです。

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本役に寄せた華世京さん咲城けいさん

華世京さんの梁文秀(リャンウエンシュン)は華やかでキラキラでした。

発光体なの?というぐらいキラキラしておられるのです。

目線の使い方がそのまま彩風咲奈さんでした。

普段のお顔立ちは全然違うのに、メイク、演技が彩風咲奈さんそのものでした。

研3とは思えない腹の座り方が素晴らしいです。

李鴻章役の咲城けいさんも、声も立ち振る舞いも凪七瑠海さんそのものでした。

華世京さんといい、咲城けいさんといいここまで本役に寄せる事ができるなんて!

星海由侑(せいみゆう)さんの透明感

本役で縣千さんが演じられている光緒帝は、星海由侑(せいみゆう)さんです。

本公演では宦官の蘭琴役をされています。

蘭琴は宦官だけど透明感があり登場シーンは多くないですが、そのピュアな空気感と美しさで記憶に残っています。

今回演じられた光緒帝も品があって儚げでよかったです。

新人公演トークに中心の三名が登場

一禾あおさんは本公演では梁文秀と同じ科挙で選ばれたエリート王逸(ワンイー)役を演じておられていて、新人公演では朝美絢さん演じる春児(チュンル)役を演じられています。

朝美絢さんと真ノ宮るいさんの京劇シーンも見事に成功されて、人一倍努力されたのではないかと拝察します。

一禾あおさんの春児は朝美絢さんよりも、よりやんちゃな感じが出ていました。

本役と同じように演じられるのも素晴らしいですし、本役とは違ったキャラクターを演じられるのも新しい解釈ができて面白いですね。

本役で和希そらさんが演じられた順桂(シュンコイ)は紀城ゆりやさんです。

タカラヅカニュースの新人公演トークPart2では、一禾あおさん、咲城けいさん、紀城ゆりやさんが出演されていました。

テレビのトークでは柔らかなイメージの紀城ゆりやさんでしたが、新人公演での順桂は凛々しくて骨太な感じがして、これからどんな男役に成長されるのか楽しみです。

本役はアドバイスがメイクから演技まで多岐にわたっているのとメンタルの面でも励ましておられているのを知り、こうやって技術や宝塚の精神が引き継がれていくのかと思いました。

娘役さんは、李玲怜の音彩唯(ねいろゆい)さん、白太太の愛羽あやねさん、西太后の夢白あやさんが大役でした。

夢白あやさんは西太后の迫力と威厳たっぷりで、さすが次期トップ娘役さんです。

音彩唯さんは朝月希和さんの玲玲よりも声が高くて幼げな印象でした。

まだ研4で2度目の新人公演ヒロインです。

これからの成長を見守りたいです!

まだまだ宝塚観劇初心者の私がいうのはおこがましいですが、本公演との歴然とした差を感じました。(配信だったからかもしれません。生の舞台を観劇できたら違う感想だったからかも…)がっかりというよりは、むしろこれからの成長過程を見ていきたいと楽しみになりました。

数年たってどのように表現力が豊かになっているか、歌唱力がアップしているか、本役でどういう役をされるようになるのか見守りたいと思いました。

ライター・さんなん