宝塚に限らず、舞台を観劇する時、服装や髪型、身だしなみって気になりませんか?
宝塚歌劇団の観劇に、着物で来られるかたをチラホラ見かけることがあります。
さて、観劇のときに着物ってあり???
まず、結論から言うと「アリ」です!
特に、服装は「推し活」という
言葉も流行っている通り、
公演の舞台背景やイメージ、
組カラーでそろえたりする方も
いらっしゃいますよね。
かくいう私もその一人です。
その中で、
いつも話題にあがってくるのが
「和物作品に着物をあわせたい!」
という話です。
その気持ち、本当にわかります。
着物を着こなす方の
美しさって憧れます。
そもそも
お着物を着てみたいって方私の周りにも、意外に多いんですよね。
なお、私はまさに舞台観劇から着物沼にハマったので
今後、「着物を着て観劇に行ってみたい」という方の参考になれば嬉しいです。
では、まず「着物を着て観劇にいきたい!」と思って最初にすることは、なにか。
家族や、友人に「着物着たいんだけど、身近に着てる人いない?」と聞くことです。
コレ本当に大事なんです!
なぜかと言うと、私が大失敗してるからなんです…。
先程言ったように私は観劇で着物を着るようになったのですが、
きっかけが「贔屓の退団作品が和物だったから」
なんですよね。
和物作品で贔屓が着物を着るなら私も絶対に着たいと思い、
どうしたかと言うと、
ふだん着物を着ない観劇仲間に相談したんです。(着ない=着物の知識がないということです)
そしたら、「呉服屋さんで聞けばわかるんじゃない?」言われたんです。
私も無知なもので、
そうだよなぁと思い、宝塚劇場の近くの呉服屋さんに行ったんです。
そしたら、
観劇に向けて着物を探すお客様って多いらしく、
その時は、かなり親切に説明してくれたんです。
だから、私いい人達だなぁって信じちゃったんです…。
そしたら、あれよあれよと
流されて、
気づけば、高いお着物を分割クレジットで
買ってしまいました……。
当時は、
後悔のない観劇をしたいと思っていたのでお金のことまで
冷静に考えられなかったんですよね。
もちろん、全ての呉服屋さんが
そうとは言わないです。
ただ、「着物は高いもの」という
刷り込みがその時あったのも確かでした。
着物自体は素敵なものでそこに不満はないのですが、とにかく、新品のお着物は高い。
でも、その数年後、実家で私が着物を着ていることを言うと、
出てくる出てくる、古いけど綺麗な着物が。
「えー!うちに着物なんてあったの!?」
本当にショックでした…。
着物はよほどお仕事に関係なければ
毎日着るものではありませんし、
(好きになって、普段から着るようになれば別ですが)
観劇だけならなおさらです。
なので、ぜひまずは周りに聞いてください。
案外出てきますから。
道具がそろえば次は着方です。
着付けについて
着方については、
着付け教室というのが一般的かもしれませんが
今は無料動画でもわかりやすいものが出ていますし、
個人でオンラインレッスンを
してくれるところもあります。
最初からお金がかかるところを
選ぶ必要はありませんよ。
もしかしたら、おばあちゃんが
教えてくれることもあるかもしれません。
もし、直接着付けして欲しいということなら
美容院という手もあります。
(もちろん料金はかかりますし、ちゃんと普通の着物を着付けられるところを探す必要がありますが)
あと、呉服屋さんで着物を買えば、無料で着付けしてくれる場合もありますが、
前述の通り、関わりをもてばもつ程物を売られる機会も増えるので、
これは呉服屋さんときちんと関係を築けていたり、
自分自身がキッパリと「必要ないものは買いません」と
言える状況でない限りはオススメしません。
今回、着物を着る本分は「好きな人の舞台を着物で観たい」という
気持ちですから、
軍資金はぜひ好きな人のために使いましょう!
観劇に来ていくときの注意点
そして、着物を着て観劇に行くにあたり
気をつけたいのは次の3点!
- 帯はぺったんこにすること
- 髪は盛らないこと
- 無理はしないこと
①帯はぴったんこに!
これは、帯で使う帯枕に関係してきます。
帯はそもそも浮かせるものです。
その為、芯のはいった帯枕をいれて膨らみをだすんですね。
それが背中を浮かせる原因になります。
前傾姿勢になると後ろの方の視界を遮るので、
そうならないように気をつけてください。
方法としては帯枕をスポンジにしたり、
そもそもぺったんこになる結び方をすることですね。
(カルタ結びが有名ですね)
②髪は盛らないこと
これも後ろの方の視界を遮ります。
着物でなくても、
髪型を高い位置でお団子にしたりする方が
いらっしゃいますが、
自分の頭の大きさからはみでる高さや
幅が出る髪型はやめておきましょう。
着物はアップスタイルが基本ですが
下の方でお団子にしたり、
やり方はありますから、
「着物 ヘアスタイル」で
検索するといいですよ。
③無理はしないこと
これも本当に大事なことです。
着物は、
着慣れていないものですから、
お腹が苦しくなったり、
帯が解けかけてしまったり、
草履で足を痛めてしまったり、
色んなアクシデントが考えられます。
私も最初の頃は、
お腹がかゆくなって、
芝居に集中できなかったり、
帯が落ちかけてしまったことがありました。
もし、少しでも不安があるなら、
「着ない」という選択肢もあります。
大事なのは好きな人の舞台を
堪能することなんです。
別に着物自体、
お手本通りに着る必要はありません。
草履はブーツにしてもいいし、
中に長襦袢ではなく、トップスを着てもいいし、
帯は太めのベルトでもいいんです。
宝塚の観劇にドレスコードはない
少なからず、宝塚大劇場に
ドレスコードはありません。
Tシャツでもいい場所なので、
そこは臨機応変に、
自分の着やすいアレンジをしてOKです。
私も、中にロングスカートを履いてみたり、
レースの手袋をつけてみたり、
色んなアレンジをして楽しんでいます。
あなたにとって、
「舞台に着物を着ていきたい!」という
素敵な気持ちが実ればいいなと
心から思っています。
ここまで読んで頂きありがとうございました。