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花組 博多座公演『マジシャンの憂鬱』のライブ配信レポ

観劇レポ

昨日、2025年3月29日に花組 博多座公演『マジシャンの憂鬱』のライブ配信が行われ、その華やかな舞台をオンラインで楽しみました。

まだ公演期間中なのでネタバレは控えつつ、作品の魅力とキャストの輝きをお届けします!

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全体の感想

『マジシャンの憂鬱』は、ヨーロッパを舞台にしたミュージカルで、正塚晴彦先生の軽妙なタッチとウィットに富んだ台詞が魅力の作品です。

2007年の月組初演以来、18年ぶりの再演となる今回は、花組トップスター永久輝せあさんとトップ娘役星空美咲さんの新コンビが主演。

配信を通じて観た感想としては、まず花組らしい華やかさとエネルギーが画面越しにもしっかり伝わってきたことが印象的でした。

ストーリーは、マジシャンのシャンドールが皇太子妃の事故死の真相解明に挑むミステリー要素と、コメディタッチの軽快なやりとりが絶妙に融合していて、95分という上演時間があっという間に感じられるほど引き込まれました。楽曲も宝塚らしい華やかなナンバーが多く、特にデュエット曲の美しさが心に残ります。映像で見ても、衣装の豪華さや舞台装置の雰囲気からヨーロッパの上流階級の世界観がしっかり感じられ、宝塚の「夢の世界」を堪能できました。

続くレビュー『Jubilee(ジュビリー)』も華やかで、花組の団結力と個性が炸裂するステージ。配信ならではのカメラワークで、細かい表情やダンスの動きまで楽しめたのも良かったです。ただ、客席降りなどの臨場感は現地でしか味わえない部分なので、いつか博多座で生観劇したいという気持ちも湧いてきました!

永久輝せあ(シャンドール役)

花組の新トップスターとして注目される永久輝せあさん。

永久輝さんのシャンドールは、初演の瀬奈じゅんさんとはまた違った魅力が光っていて、落ち着いた声色とキレのある動きで大人っぽいマジシャンを好演。

マジックのシーンでは特訓の成果が垣間見え、ひとこちゃんのカッコよさは言うまでもなし。

トップとしての貫禄がしっかり感じられました。

星空美咲(ヴェロニカ役)

トップ娘役の星空美咲さんは、皇太子妃の侍女ヴェロニカを演じます。

配信で観て特に印象的だったのは、凛とした強さと恋心の揺れを見事に表現した演技。美咲ちゃんの格好良いキリリとした姿と、恋を自覚する愛らしさがよく、そのギャップに多くのファンが魅了されました。

「息が出来ない…」というシーンでの表情にキュンとしましたし、永久輝さんとのデュエットの息の合い方は、まさにトップコンビの絆を感じさせるものでした。

聖乃あすか(ボルディジャール役)

皇太子ボルディジャールを演じる聖乃あすかさん。

配信では、シャンドールとのテンポ良い掛け合いが楽しく、シリアスな場面での深い感情表現も見事。

歌声の伸びやかさと男役らしい立ち姿に惚れ惚れしました。

初演の霧矢大夢さんとは異なる若々しい魅力で、物語に新たな風を吹き込んでいたと思います。


宝塚の華やかさと正塚作品らしい洒落た雰囲気を存分に味わえる素晴らしい作品でした。

永久輝せあさんと星空美咲さんの新トップコンビの息の合った演技を始め、聖乃あすかさんや若手キャストの活躍が光り、花組全体の団結力と個性が感じられる舞台でした。

博多まではなかなか遠くていけないけど、こうして配信で見られることに感謝。

本日千秋楽を迎えます。