月組トップの珠城りょう。宝塚大劇場では、エリザベートが公演中ですが、非常に評判も高く、
チケットがとれない状況が続いています。
現在トート役を演じている珠城りょう。包容力と人間味のある愛に包まれた今までない、珠城りょうでなければ演じられない新しいトート像を確立しています。
歴代で2番目の(1番目は天海祐希)スピードでトップになったその軌跡をを辿ってみたいと思います。
宝塚音楽学校の受験
宝塚音楽学校への受験は、中学からはじめたクラシックバレエの先生に「スポーツ万能で背も高いから」と受験を進められたのがきっかけでした。
好きな歌やダンスがずっとできると喜んだ珠城りょうですが、実は声楽は得意とは言えなかったそうです。
受験を決めてから習いはじめた声楽たっだため、入団時もちょっと苦手感があったかもといいます。
受験会場では、周りの受験生の機敏で洗練された動きに圧倒され、
「こういう都会的なセンスのある人が、合格するのだ」と思っていたと語っています。
宝塚音楽学校入学
入学後は、音楽学校の厳しい上下関係や隅々まできれいにする宝塚独特の掃除の仕方など、何も知らずに入ったため、かなりのカルチャーショックだったと振り返っています。
1年目は、お掃除と眠気との戦いに明け暮れとか。
しかし2年めははっきりと決意を固めて、宝塚歌劇団入団の目標に向け、毎日が充実したお稽古の日々だったと話します。
宝塚入団後
2010年の新人公演では、憧れの大先輩・霧矢大夢さんのお披露目公演「スカレーット・ピンパーネル」で主役を務めました。
その後、5公演連続で新人公演の主役を努め、霧矢さんのサヨナラ公演「エドワード8世ー王冠を賭けた恋ー」でも主役を演じました。
当時のことを珠城りょうは「嬉しかったと同時に、何か不思議なご縁を感じた」と言います。
霧矢さんからいただいた「下級生だからと、絶対に受け身ではだめ」「自分から前に出て行くように」とのことばは、今も大きな心の支えになっているといいます。
霧矢さんから教えられた多くのことに、今も感謝の気持ちを忘れることはないと語ります。
人間的な奥行きと分け隔てない気さくな接し方も、学んだことの一つ。
大きな人間力こそが演技・ダンス・歌の豊かな表現力につながると考え、自分を磨くことも怠りません。
そんな珠城りょうの楽しみの一つが、カメラ。
大好きな景色を撮り、散策でこころを充電させています。
最近ではカメラの他にドライブも楽しみに加わり、忙しい中でも充実したリフレッシュの時間を過ごしているようです。
2016年の月組トップ就任
2016年の月組トップ就任では、大きなプレッシャーを感じ悩んだこともあったと振り返ります。
史上2番目のスピードでのトップ就任。
組の真ん中で輝く立場であると同時に、卒業が意識されるポジションへの就任でもあります。
悩むなかで支えになったのは、スポーツで鍛えてきた「なんとかなる」という度胸の良さと、“まじめな性格”を知る周りからの信頼でした。
これから
トップ就任後、ますます成長を見せる珠城りょうは大作「エリザベート」に続き、
『夢現無双ー吉川栄治原作「宮本武蔵」より』
「クルンテープ 天使の都」(宝塚大劇場 東京宝塚)
「タカラヅカスペシャル2018 Say! Hey!Show UP!」(梅田芸術劇場)
「ON THE TOWN」(東京国際フォーラム)への出演が予定されています。