宝塚歌劇公演の中で魅せてくれるデュエットダンス。
トップコンビによる、その時の状況にあった世界観を魅せてくれるデュエットダンスは、お客様も至福の時で、毎回とても楽しみにしています。
その中でも私は、元雪組の早霧せいな・咲妃みゆコンビが魅せてくれたデュエットダンスが本当に好きでした。
本当のカップルのようにラブラブで、プライベートでもイルミネーションを見に行くような二人!
退団後も、お互いの舞台を観劇に行ったり、宝塚を一緒に観劇したり、お互いに「元旦那」「元嫁」と呼ぶほどのラブラブっぷりですよね。
そんな2人の愛が一番表現されているのは、なんと言ってもデュエットダンスだと思います!
伯爵令嬢のデュエットダンス
一つ目は、2人のお披露目公演だった伯爵令嬢のデュエットダンスです。
ゆうみちゃん(咲妃みゆ)が濃ゆいピンクのドレスをきて、待っていると後ろからちぎさん(早霧せいな)が登場!
振りは寄り添ってゆっくりなリズムで踊る振り。
その曲が、伯爵令嬢でのジュテーム!2人のこれからがまさにどんなことがあっても愛と絆で強く結び合い乗り越えていけるような、2人のほんわかした可愛さも表現されています。
【私の推しポイント!】
最後にちぎさんがゆうみちゃんを背後からバックハグからのギュギュギュッてするところです!
素直に嬉しい笑顔を浮かべているゆうみちゃんと、少しやんちゃな表情の中に優しさと愛が見えるちぎさんの顔がなんと言ってもきゅんときますね!
また、このちぎさんが抱きついてゆうみちゃんを捕まえるような振りは、伯爵令嬢の役柄も反映されている気がします。
おてんば娘のコリンヌをまったく…と呆れ顔で追いかけて、行くよ!って手を掴むアランの姿みたいじゃないですか?
そこにもきゅんと来ます!
ファンシー・ガイ!のデュエットダンス
私が一番好きなデュエットダンスが、このファンシー・ガイ!の デュエットダンスです!
公演「ルパン三世」の後のショーです。
【私の推しポイント!】
愛の讃歌に合わせて、複数の男役さんの手元を蝶々のようにひらひらと踊っていきます。
そして、周りの男役さんが全員はけて、ゆうみちゃんがキョロキョロしたところに、後ろからちぎさんが目隠し!この演出が、運命の人を探しているように見えて、キョロキョロしているゆうみちゃんがどこ?って言ってるように感じます。
そしてちぎさんが目隠ししたときに、あっ!てニコって表情をされるんですよね。そこが自分の相手だ!って言ってるようで。
そしてその時のちぎさんも、すごくニコニコされてるんですよ!そのラブラブさに胸がきゅんきゅんしますね
この公演は、ちぎさんの同期、夢乃聖夏さんの退団公演でした。
このデュエットのときも、最後までゆうみちゃんと踊っているのが夢乃さんなんですよね。
そして、ゆうみちゃんから離れたあと、登場してすぐのちぎさんと目を合わせて、頷いていて、後は任せた!と言ってるようで、2人の絆を感じます。
千秋楽では、ゆうみちゃんと離れるときに、「ありがとう」とおっしゃっていて、夢乃さんのお人柄を垣間見ることができて、心がほっこりする瞬間です。
デュエットの最後は銀橋まで走ってきてハグとかではなくて、手を繋いで、パッと下を見るあの振りが、息がすごくあっていて照明が暗くなっているときに、肩で息をしている姿が、大劇場お披露目公演で、新生雪組のスタートのアグレッシブさが溢れていて大好きでした。
La Esmeraldaのデュエットダンス
星逢一夜の後のショー「La Esmeralda」
他の公演のデュエットにはない、曲調と、ダンス感溢れるデュエットなので、La Esmeraldaを紹介します。
【私の推しポイント!】
黒塗りのラテンのショーということもあるので、デュエットダンスもスピード感があり、他のデュエットにはない感動があります。
そしてトップコンビだけが踊るのではなく、早霧せいな・咲妃みゆそして、望海風斗のトリデンテ3名で踊るのがとても貴重なんです!
振りで男役さんが娘役さんをギュッとスピード感あるまま抱きしめるという振りがあるのですが、その抱きしめ方や振りの仕方、雰囲気も三者三様で、このペアのここ好き!
という萌えポイントが見る人によってたくさん出るダンスです。
デュエットダンスの楽しみ方
その時の公演作品の内容や、
退団などその時のジェンヌさんの置かれた状況、背景によってもいろいろなメッセージがダンスの中で表現されます。
公演途中まで泣かなかったのに、デュエットダンスで突然感情が溢れて涙腺崩壊〜!
なんてこともたくさんあります。
お芝居のように「言葉」で直接訴えるのではなく、デュエットダンスは踊りだけで表現することで、
それが、公演内容の延長で、勝手にハッピーエンドを想像しちゃったり
もうすぐ退団だからこういう表現しているのかも・・・と想像しちゃったり、
ダンスを見ながら勝手に自由に妄想は膨らんでいく。。
そんなデュエットダンスを毎回楽しみにしています。