「令和」から万葉集を紐解くには、宝塚歌劇「あかねさす紫の花」がオススメ!

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新元号「令和」が発表されてから、2週間ほど経ちました。

みなさん、令和の響きには慣れてきましたでしょうか?

令和が発表されて以降、万葉集に関する書籍がどこも売り切れているとか・・・。

初めて日本の書物から選ばれた元号に、世の中の注目が集まっています。

しかし、宝塚ファンならここは、やはり『あかねさす紫の花』に注目していきたいところです。

あかねさす紫の花といえば、平成30年夏の博多座公演で再演されています。

中大兄皇子と大海人皇子を、明日海りおさんが役がわりで演じ分けたことでも注目されましたね。

今となっては、中大兄皇子が主人公バージョン、大海人皇子が主人公バージョンで少しセリフが変わっていたりするこの作品、元はどういう作品だったのでしょうか。

『あかねさす紫の花』の過去の作品について

初演はダブルトップ、どちらも主役!

初演は昭和51年の花組公演でした。

当時は今ほどスターシステムが完成されておらず、榛名由梨安奈淳のダブルトップが組まれていました。

榛名由梨さんの方が安奈淳さんよりも上級生ではありますが、配役としては学年順というよりは個性の問題で、榛名由梨さんが中大兄皇子安奈淳さんが大海人皇子を演じられています。

今でも歌われる主題歌、「紫匂う花」は安奈淳さんが歌われています。

当時の配役を見ると、中臣鎌足が麻月鞠緒さん、天比古が松あきらさんと、中臣鎌足の方が大きなお役だったようですね。

この映像、実は部分的にしか残っていないのですが、当時実況録音盤のLPレコードが発売されており、それであれば今でも公演を生々しく楽しむことができます。

今でもヤフーオークションに出てくることがありますので、レコードを聴ける環境がある方はチェックしてみてください。

そういうわけで、中大兄皇子も大海人皇子もどちらも主役だったんですよね。

しかし、この時の流れを組むのは今の中大兄皇子主人公バージョンです。

昭和52年に雪組で再演、副題は「大海人の章」

翌年、雪組で汀夏子さんが大海人皇子で再演されます。

この時は、中大兄皇子は二番手の麻実れいさんでした。

この際に、大海人皇子のセリフや場面が追加されるなど、今の大海人皇子主人公バージョンの基礎ができています。

平成7年 一路真輝さん主演で再演

その後、平成7年に大劇場では一路真輝さん主演で大海人皇子主人公バージョンが上演されています。

この時、2番手スターだった高嶺ふぶきさん、3番手スターだった轟悠さんが役がわりで大海人皇子と天比古を演じており、中臣鎌足よりも天比古の方が大きなお役として評価されているようです。

確かに、額田王を一途に思う姿は、3番手スターの役としてはうってつけだったのでしょうね。

以後は博多座や全国ツアーでの上演にうつっていきます。

中臣鎌足は上級生の役に変わっていっていますね。

平成14年 春野寿美礼さん主演

平成14年に春野寿美礼さんが博多座で中大兄皇子を演じ、中大兄皇子主人公バージョンが久しぶりに上演されています。

平成18年 瀬奈じゅんさん主演

その4年後、平成18年には花組で大海人皇子を演じた瀬奈じゅんさんが月組のトップスターとして大海人皇子主人公バージョンを上演しています。

平成30年の上演は実に12年ぶりで、あかねさす紫の花ファンとしては、待ってました!と言わんばかりの上演だったと思います。

それも、中大兄皇子主人公バージョン、大海人皇子主人公バージョンとどちらも見られるなんていうのは贅沢すぎますね。

実は三部作だった!「あしびきの山の雫に」「たまゆらの記」

あまり知られていないことかもしれませんが、『あかねさす紫の花』は、実は三部作の第一作だったのです。

演出の柴田侑宏先生も、三部作のつもりで書いたとおっしゃっておられます。

「あしびきの山の雫に」は、あかねさす紫の花の後、天武天皇の治世になってからのお話で、初演は昭和57年、月組公演として上演されています。

天武天皇を榛名由梨さん、大津皇子を大地真央さんが演じられています。

ヒロインはやはり額田王で五條愛川さんが演じられています。

榛名さんはこれを最後に月組のトップスターを大地真央さんに譲られて専科に異動されています。

五條さんはこれがサヨナラ公演です。

『あかねさす紫の花』は恋愛中心の、ザ・宝塚!といった作品ですが、このあしびきの山の雫には、恋愛というよりはトップと2番手ががっつり絡む作品になっています。

歴史的にも、壬申の乱や大津皇子の乱をメインに描かれており、あかねさす~とは趣が違います。

残念ながら、この作品は以後は再演されていません。

しかし、スカイステージで『あかねさす紫の花』が再演されるたびに放送されていますので、ぜひご覧ください。

『たまゆらの記』は、あしびきの山の雫にのさらに後、天武天皇のひ孫世代を描いた作品です。

主人公は長屋王の息子安宿王(あすかのきみ)、ヒロインはのちの光明皇后となる安宿媛(あすかひめ)、2番手はのちの聖武天皇となる首皇子(おびとのみこ)です。

初演は昭和63年、安宿王に平みちさん、安宿媛に神奈美帆さん、首皇子に杜けあきさんで上演されています。

安宿王と安宿媛の悲恋もあるのですが、話の中心は長屋王の変を中心とする藤原氏と長屋王の軋轢です。

どちらかというとあしびきの山の雫に、と近い印象の作品です。

こちらはスカイステージでも放送されることが今のところありませんが、今後の放送に期待したいところですね。

ちなみに、万葉集が7世紀後半から8世紀後半にできたということですので、この三部作はいわば万葉集三部作といってもいいほどの作品。

令和の発表で万葉集に興味を持たれたのであれば、ぜひ『あかねさす紫の花』、『あしびきの山の雫』にのスカイステージの放送をお見逃しなく!

ライター:水城 稜

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