宝塚歌劇団宙組の『オーシャンズ11』が宝塚大劇場で公演が始まりました。
この公演は、先月宝塚音楽学校を卒業したばかりの105期生の初舞台公演となっておりますので、おそらく劇場に足を運ぶ方の中には、初めて「宝塚歌劇」を観劇される方も多いのではないでしょうか?
劇場では、「わ〜!すごい〜!」とか「おトイレは?」とか「ほらほら、あそこにね・・・」など、連れの方が説明されている姿もチラホラと見られますね。
ようこそ!宝塚歌劇の世界へ・・・・
この中からまた夢の世界にはまっていく方が大勢いるといいな〜と心から願っています。
ということで、今回は、初めて宝塚歌劇に触れ、そして『オーシャンズ11』を観劇される方に向けて・・・・宝塚歌劇の知っておくともっと楽しいお話を。
今回の作品、宙組の『オーシャンズ11』は、再演ものです。
「再演もの」とは、過去に宝塚で公演が行われたことがある作品ということです。
また『オーシャンズ11』は、宝塚歌劇の作品の中でもとくに人気のあった作品なのです。
そもそも公演作品はどうやって決まる?
そもそも、作品はどうやって決定するのかというと、その時の男役トップに合った作品が選ばれていきます。
つまり今回は、宙組トップの真風涼帆さんに合った作品として『オーシャンズ11』という作品に決定しています。
そして、その下にいるタカラジェンヌさん(組子と呼ばれています)たちは、役に合わせて、役を作っていくのです。
「役に合わせて、役を作っていく・・・」
いや、当たり前と言われたら当たり前なのかもしれませんが、
イメージに近い役や似合う役をあてがわれているトップさん。
それに対して、もともとあるその役に寄せていく下のタカラジェンヌさんたちの大変さは、全く別の大変さでしょう。
とくに2番手、3番手の方たちの様に配役が付いているジェンヌさんたち。
特に「再演もの」で人気のあった作品というのは、お客様もすでにイメージが出来上がっていて、『この役はこうだよね〜!』と、妄想し、期待して観劇されるのですから。
役を演じるタカラジェンヌさんからしたら相当ハードルも高く、プレッシャーもすごいのでしょう。
そして今回の『オーシャンズ11』は、名前の通り11名の個性の強い配役があります。
11名が、明確な個性の役に自分たちを近づける・・・。
そして、その11名のイメージはすでにお客様の中で出来上がっているお客様が多い。
大変ですね。
しかし、すべての『オーシャンズ11』を観劇してきたファンにとっては、また新たな「オーシャンズ11」を魅せてもらえる期待と楽しさでワクワクしています。
そして、初めて観劇される方は、そんなプレッシャーと戦っているタカラジェンヌさんの奮闘ぶりを知って、観劇していただけたらと思います。
頑張っていますよ!宙組タカラジェンヌさん!
そして、105期生の初舞台生のキラキラっぷり、ドキドキっぷり(笑)もお楽しみくださいね。
楽しみがいっぱいの今回の宙組『オーシャンズ11』必見だ!
ちなみに『オーシャンズ11』の演出家・小池修一郎とはこんな人。