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只今東京公演真っ最中!【ElJaponイスパニアの侍】の魅力

観劇レポ

只今東京宝塚劇場にて宙組公演【El Japon イスパニアの侍】が絶賛公演中です。

この公演は昨年11月15日(金)より12月15日(日)まで本拠地宝塚大劇場にて公演していたお芝居の作品です。

東京では今年の幕開き公演として、1月3日(金)より公演しており、千秋楽は2月16日(日)を予定しております。

現在宙組トップスター真風涼帆さん、トップ娘役星風まどかさんの体制になってから初めてのオリジナルお芝居作品でして、今の宙組の生徒に当て書き作られた作品でもあります。

残り僅かな公演期間ではありますが、ここでこの公演の魅力について余すところなくお伝えしたいと思います!

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【ElJapon イスパニアの侍】ってどんな話?

公演解説は公式ホームページにも掲載されておりますので、ここではざっくりとあらすじをまとめます。

この公演の舞台はスペイン南部の町コリアデル・リオ、時代は慶長18年。
主人公の蒲田治道は伊達政宗の護衛を務める夢想願流剣術の名手と言われる仙台藩主です。
蒲田治道はひょんなことから慶長遣欧使節団と共にスペインへ行くこととなります。
そこで、コリアデル・リオで悪名高い農場主、ドンフェルディナンドの農場で働かせられている日本人奴隷のハルを助け出し、匿う場所を探して宿屋を営む未亡人で女主人のカタリナと出会います。
蒲田治道とカタリナには過去に大切な人を守る事が出来なかったという強い後悔を持っており、生きる希望を見いだせずにいました。
そんな2人が出会い、心を通わすうちに惹かれ合う姿を宿屋を巡るドンフェルディナンドや2人の周りの人々との出来事と一緒に描いた快活な作品です。

【ElJapon イスパニアの侍】の注目するべきポイントは?

日本の使節団がスペインに派遣されるところから始まるお話なだけあって、登場人物は日本人・スペイン人と多岐にわたります。

今回は作品を観劇する上で注目するべきポイントを登場人物と絡めてお伝えします!

蒲田治道と藤乃

伊達政宗の護衛を務める夢想願流剣術の名手である蒲田治道ですが、心に深い傷を負っています。

恋人だった藤乃を戦場から助け出すことを約束したにも関わらず、守ることが出来ず自分だけ生き残ってしまった事です。

2人が絡むシーンは殆ど無く、回想シーンのみとなっていますが、それでも十二分に伝わる2人の愛!藤乃の元へ帰ろうとする治道の懇願する表情、藤乃との再会で本当に幸せそうな2人の表情、その再会が実は幻想で藤乃の死を聞いた時の治道の痛烈な思いとその気持ちを乗せた歌、見ていて胸が締め付けられるような思いになります…。

蒲田治道とはる

治道の事を『にっちゃ』と呼び慕うはる。コリアデル・リオの農場主ドンフェルディナンドの農場で奴隷にされ、逃げ出したところを治道に助けてもらいます。

正義感が強く、世話になった治道やカタリナの為に剣術の教えを治道に乞うたり、ドンフェルディナンドの元に忍び込んだり奴隷にされられた証拠を探しに行くなど正義感に溢れる行動は日本人らしいですね。治道の刀を大事そうに持っている姿がとっても可愛いです!

蒲田治道とエリアス

ドンフェルディナンドの息子で、剣術学校一の剣士のエリアス。

剣の腕前なら自分に勝る人はいないと思っており、初めて治道と剣を交えたときは今までにない強さに闘争心を燃やすと共に治道に対して異様な執着をします。

何度も戦いを挑む割に全く決着をつける気配のない姿はまるで恋した乙女のようです…!

他にも沢山!【ElJapon イスパニアの侍】の魅力

他にも本作品はスペイン人と日本人の異文化がしっかり描かれており、お喋りなスペイン人と寡黙な日本人など、異文化に注目して異なる点を発見するのも楽しいです。

更に、スペイン舞台の話と言えど近世が舞台なだけあり、劇中歌は近世の特徴とも言えるサルスエラを楽しむことが出来ますし、前回全国ツアー公演【追憶のバルセロナ】とはまた違ったスペイン音楽に浸ることが出来ます。

衣装も細かい刺繍が施されていたり、オペラグラスを用いて確認したくなってしまいます!。

残りの公演はあとわずかとなってしまいましたが、見所満載の本公演、まだ観劇される方はぜひ細部までお楽しみ下さい!