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華優希さんの魅力「A Fairy Tale -青い薔薇の精-」「シャルム!」を観て

宝塚歌劇を楽しもう

宝塚歌劇団花組元トップスター明日海りおさんのサヨナラ公演となった「A Fairy Tale -青い薔薇の精-」「シャルム!」。

この公演は華優希さんの娘役トップお披露目公演でもありました。

明日海さんの退団公演での華優希さんトップ娘役就任は、宝塚ファンに衝撃が走りました。

今回は「A Fairy Tale -青い薔薇の精-」「シャルム!」を観て、私が感じた華優希さんの魅力と弱点を書いてみたいと思います。

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華優希さんの魅力と弱点

沢山の宝塚ファンの方がブログ等で書いているのと同じ意見になってしまうかもしれませんが、華優希さんの魅力・弱点はそれぞれ

魅力→お芝居、ヒロイン感
弱点→歌、ダンス
だと思います。

魅力はお芝居に、そして、弱点はすべてショーに出ています。
では、お芝居、ショーの感想です。

「A Fairy Tale -青い薔薇の精-」→納得のトップ娘役!

お芝居で華優希さん演じるシャーロットは、幼少期から老年期までが描かれています。

母親が若くして死に、父親が再婚、義母との不仲、家のための望まない結婚、配偶者の浮気、離婚、事故で足が不自由になってしまう…と、不幸を詰め込み過ぎではないですか、植田景子先生…という役柄です。

華さんはそんなシャーロットを、自然に演じていました。

自然に、というと簡単なようですが、そうではありません。お芝居を観ていて「華優希という役者がシャーロットという女性を演じている」と現実に戻される瞬間が一切無く、「目の前にシャーロットがいる」と感じました。

正直、舞台を観ていると、現実に戻される瞬間があるのですが、華さんのお芝居はそういったことが無く、ストレスなく最後まで観ることができました。

また、なんといってもヒロイン感が抜群でした!

結婚をした後の紺のドレス姿も品があって素敵でしたが、なんといっても喪服を脱いで白のドレス(ウェディングドレス?)で登場した時、はっと息をのみました。

ファンの方が「ヒロイン感がある」というのはこのことだ、綺麗すぎる…!!と思いました。

この「ヒロイン感」というのは華さんにとって最強の武器であり、魅力なのです。

「シャルム!」→努力を求む…
さて、ショーですが、明日海りおさんのサヨナラ公演ということで、男役さんの場面が多く、娘役さんは出番の少ないショーだったと思います。

華さんも出番が少なかったのですが、少ない出番でも華さんのショーでの実力は十分わかりました。
声量が無い
華さんは声質はとてもきれいで、お芝居の台詞も聞き取りやすいと思いました。

しかし歌になると、とにかく声が小さく、囁くような歌声でした。

声が小さいのでマイクの音量を上げる→息継ぎの音もマイクが拾ってしまう、という悪循環でした。
コーラスの方が頑張ってカバーしていました。

ダンス…なのかな?
ダンス…というよりも音に合わせて動いている、という印象でした。ただ、手や腕の出し方が綺麗なので、ロングドレスを着て、ポーズを決めると、踊れている雰囲気が出ていました。
華さんは子供の頃に大きな怪我をしてしまい、バレエを習うことができなかったそうです。

もしも怪我をしていなければ、ダンスも上手だったかもしれないですね。

「シャルム!」は先に書いた通り、全体的に娘役さんの活躍の場面が少ないショーでした。
華さんに場面を任せられないなら、城妃美伶さんか音くり寿さんに任せてもよかった気がします。しかし、それをしなかったのは華さんのトップお披露目だからという配慮かと思います。コーラスを強化したり、場面を少なくしたり、華さんが失敗することが無いようにという気遣いが感じられました。

それでも、パレードで華さんがトップ娘役として大階段を下りてくる姿はやはり綺麗で、お辞儀も優雅で、貫禄すら感じられました。

ショーでも華さんのヒロイン感や華は遺憾なく発揮されていました。

花組の今後の作品は?

花組は現在「はいからさんが通る」を上演中で、以前バウホール公演で柚香光さんと華さんのコンビで上演し、好評だった作品です。

お芝居一本物なので、華さんにとって有利な作品だと思います。

次回作は「アウグストゥス-尊厳ある者-」「Cool Beast!!」の二本立ての予定です。

華さんを生かしたいのであればお芝居一本物に絞れれば良いのですが、相手役の柚香さんはショーが得意な生徒さんだと思います(お芝居に難があるということではありません)。

場面ごとに万華鏡のように印象が変わり、シャープにも伸びやかにも踊れるのが柚香さんの魅力ですので、柚香さんのショー作品をたくさん観たいです!

華さんにはぜひお稽古を重ねて、ショーでも華さんの魅力を十分堪能できるよう、精進していただきたいです。