宝塚音楽学校「不文律をやめます」というニュース。
今回の見直しについて木場(こば)健之(けんし)副校長は「子どもたちの気質も変わっており、生徒の自主性を尊重しつつ、時代にあわせて改善を進めている」としている。
https://www.asahi.com/articles/photo/AS20200911002400.html?oai=ASN9C62HGN7QPIHB00N&ref=yahoo
という記事には書かれているので、宝塚音楽学校からの正式なニュースなのでしょう。
さて、この「不文律」とは・・・
明言されていない規則やしきたりのこと。暗黙のルール、暗黙の掟と言うこともある。「規則」とまではいえないが口にせずともなされる了解のことは暗黙の了解と呼ばれる。
wikipedia
ということで、音楽学校の中で正式に決められた規則だけでなく、引き継がれた先輩からの暗黙のルールもあり、学校側が改革に入ったのでしょう。
改革はいつの時代もどの世界も必要
宝塚歌劇団は100年以上続いている伝統のある劇団です。先輩から受け継がれていることが、たくさんあるのでしょう。
もちろん良い伝統もあれば、時代に合わなくなっている伝統もあるでしょう。
タカラジェンヌのインタビューでも音楽学校時代のお話を聞く機会も多く、その厳しさや厳しさゆえの思い出話は、語りづがれていますよね。
もし、この変化の時代に、合わない伝統をそのまま引き継がなくてはいけなければ、子供達の可能性を狭めてしまうこともあります。
宝塚だけでなく、今は、どの「教育現場」でも、改革が必要だと思います。
私たち(40代〜)が育った環境と今の子供たちの生きている環境とは大きく異なっていますから。環境も価値観も・・・
大きく違ってきているので、なおさら私たち大人の方が本当に注意しなければ・・・・と感じることが多くありますよね。
そんな危機感や意識を持って宝塚音楽学校でも改革をしているんですね。
このニュースをみて少し安心しました。
元タカラジェンヌが育てる生徒たち
今回のニュースで「あれは芸のために必要なんじゃない?」とか、色々思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも、宝塚音楽学校の先生たちの中には「元タカラジェンヌ」が大勢いらっしゃいます。
よく耳にするのは、元星組トップスターの紫苑ゆうさん。
多くのタカラジェンヌから慕われている方です。
そして、元月組組長だった飛鳥裕さんも2年前に退団されてから宝塚音楽学校で教育に携われています。
歌劇団で演出や振付をされている方が宝塚音楽学校の文化祭の演目に名前が入っているのを見ると、音楽学校でも子どもたちを教えられている方が大勢いらっしゃるのがわかります。
劇団・タカラジェンヌ・芸を知り尽くした先輩たちが、宝塚音楽学校という教育現場にいて、判断していらっしゃるので、間違いないと思いませんか?
そして、「今までのルールをやめる」という改革を進めるには、「子供たちを信じる心」が必要ですよね。
私たちもついつい子供に「ああせい、こうせい」と口を出してしまったり、決まりを作ったりします。それを言わないようにするには、「子供を信じる心」がなければ、できないこと。
生徒たちを信じる大人がいるからこそ、改革ができるんだよな〜・・・・。
これからも今の子どもたちの可能性を最大限に活かせる時代に合った教育で、
きっと、これからも変わらず、素敵なタカラジェンヌさんたちが育って行くことでしょう。
ずっとこれからも、いつまでも、タカラジェンヌさんの成長を見ていくのが楽しみです。