宝塚歌劇団のファンには「このトップコンビなら、ぜひこの作品をやってほしい!!」という願望がありますよね。
このトップコンビなら、この作品がぴったり!クオリティの高い作品が観られる!と配役を考えると、夢と妄想が広がります。
最近では雪組の「ファントム」が、ファン(とトップコンビのお二人)の夢が実現した公演でしたね。
今回は、すでに退団発表をしている月・雪組を除いた、今の花・星・宙組トップコンビに演じてもらいたい作品をご紹介します。
花組 柚香光×華優希コンビ
「BLUE・MOON・BLUE」–月明かりの赤い花–
ゲリラ戦士レイナが一輪の赤い花に出会い、幻覚を見る…というショー作品です。
この作品は男役トップ、真琴つばささんの円熟期の頃で、カリスマ性とクールな格好良さが全開、娘役トップの檀れいさんは、美貌を存分に生かして妖艶な「赤い花」を好演しました。
真琴さんも目力が強い方でしたが、柚香さんも目力が強く、カリスマ性とオーラがあり、ショースターである柚香さんにこの作品はぴったりだと思います!
華さんも清純なだけではなく、妖しい魅力の「赤い花」に化けることができるのではないでしょうか。
星組 礼真琴×舞空瞳コンビ
「パリのアメリカ人」
パリで画家を目指すジェリーとリズのラブストーリー、ジーン・ケリーとレスリー・キャロン主演でアカデミー作品賞を受賞した有名な作品です。
劇中で流れる「アイ・ガット・リズム」「ス・ワンダフル」は宝塚歌劇でもおなじみの曲ですね。
劇中、ダンスシーンが何回かありますが、特に映画終盤のバレエシーンはスピード感、生命力に溢れ、礼さんと舞空さんならこのハードなダンスを踊りきり、表現できると確信しています。
踊れるダンスコンビなので、お互いに遠慮せず妥協せず、見ごたえのある舞台になることは間違いありません。
舞空さんにはダンス力を生かして、イサドラ・ダンカンを演じて欲しい!と考えたのですが、礼さんに演じてもらう男性の役がなさそうでした…。
「風と共に去りぬ」のスカーレットのような例外はありますが、宝塚は男役さんが必ず主役ですので、難しいですね…。
宙組 真風涼帆×星風まどかコンビ
「アポロンの迷宮」
20世紀初頭のパリ、亡命してきたジュヌヴィエーヴ王女とカフェ・コンセール(ショーを見せる飲食店)のオーナー、ジャン=ポール・バラン(怪盗アポロン)を巡るお話です。
ジャン=ポール・バランを演じた日向薫さんは公称身長175センチ、真風さんと奇しくも同じ身長なのです。
宙組コンビは夫々、真風さんは大人、星風さんは可愛らしすぎる外見から、少女の役が似合います。
二人の個性に合わせると、コンビを組んでからのベストの作品は「天は赤い河のほとり」だったのではないでしょうか。
過去の上演作品だと「長い春の果てに」が無難かな…と思いましたが、ここは真風さんの個性に合わせた作品で、真風さんの都会的な格好良さ、マントとシルクハット姿が見たい!!ということで「アポロンの迷宮」を選びました。
「オーシャンズ11」の時のような、大人の魅力全開の真風さんが見たいです!
ヒロインのジュヌヴィエーヴ王女、実は…!というラストのどんでん返しがあり、難しい役なのですが、星風さんなら上手く演じられると思います。
また、星風さんは二人の男性から愛される役をよく演じているので(真風さんと桜木みなとさんの場合が多いですね)、ジャン=ポール・バランとマルセル・ド・モンテスキュー侯爵から愛される女性を好演してくれると期待しています。
最後に
今のトップコンビに演じてもらいたい作品をご紹介しました。
今回はトップコンビの個性や得意分野に合わせた作品で考えてみました。
コンビを組んで年月を重ねると演じられる作品の幅が広がるので、数年後にまた同じテーマで考えたら、違う作品が観たいと思っているかもしれません。
皆さんもこのトップコンビにこの作品をやってほしい!と想像してみてください。
いつか、その配役が実現するかもしれませんよ!