2021年5月10日に幕を閉じた花組無観客での宝塚大劇場千秋楽とさよなら公演が行われました。
演目はドラマ・ヒストリ“アウグストゥス-尊厳ある者-パッショネイト・ファンタジー”Cool Beast!!“誠に残念なことに花組トップスター華優希さん、2番手男役のあきらさんこと瀬戸かずやさん、同期の冴月瑠那さん、そして美花梨乃さん、更紗那知さん、澄月菜音さんがこの公演を最後に退団されます。
ここからは個人の見解などが含まれますので、苦手な方はご遠慮ください。
ネタバレも含まれておりますので、まだこの公演をご覧になっていない方もご注意ください。
ご理解のある方だけ、最後までお付き合いくださいますと幸いです。
花組公演「アウグストゥス-尊厳ある者-」
今回の公演のアウグストゥス-尊厳ある者-は、ローマ史上初の皇帝となり「尊厳者」を意味する“アウグストゥス”の称号を与えられたオクタヴィウスがいかにしてカエサルの後継者になったかの過程を描いた物語です。
その主人公に年々大人のセクシーさが増している花組トップスターの柚香光ちゃんが演じます。
相手役はもちろん華ちゃんのポンペイア役、そしてアニキこと瀬戸かずやさんが男らしいアントニウス役を演じ、その相手役のクレオパトラに専科の凪七留海さんが賢くも妖艶な役をこなされていました。
でも今回は緊急事態宣言が発令され、無観客公演になってしまいました。
そして皆さんの登場シーンでも、見せ場のダンスや歌の後にはいつもある拍手喝采はありませんでした。
それでも花組の皆さんの熱演のおかげで話しに引き込まれていきました。
そして第二幕のクールビーストは、ワイルドな曲調の歌やダンス、そしてれいちゃんと華ちゃんの裸足でのダンスに引き込まれ、気が付いたら自宅で1人大きな拍手をしていました。
何より私の目を引いたのは、男役のれいちゃんが娘役で登場したことです。
そしてそのダンスの相手役があきらさんなのです！
大人の色気たっぷりで踊る２人のダンスは必見です！更にキスシーンもあるので悶絶した人は多いのではないでしょうか。
大ラスが終わり、さよなら公演が始まりました。
華ちゃんの見せ場を筆頭にあきらさんたちの名シーンのオンパレードに、寂しくもとても楽しいステージを見せてくれました。
そして華が大好きな“はいからさんが通る”のナンバーをまた見ることができたので、アウグストゥスでは、トップの2人が結ばれないお話しだっただけに、最後胸キュンさせられました。
そして退団される7名の方たちにお花が渡され、皆さんのコメントを聞いているうちに無観客公演にせざるを得ないこの状況に涙が出ました。
それでもあきらさんのコメントでは下級生たちが同じ思いをしないように話されたので、18年も宝塚で活躍された凛とした頼もしい姿に、改めて尊敬の念を禁じ得ない気持ちでいっぱいになりました。
瀬戸かずやさんのディナーショー“Gracias!!”
もちろん５月１５日に開かれた瀬戸かずやさんのディナーショー“Gracias!!”もオンライン配信ではありますが、拝見いたしました。
もちろん同期の冴月瑠那さんも参加されていました。
懐かしのナンバーからはいからさんが通るで演じた青江冬星役のMy Dearまでを、汗をふきふきしながら見事に踊り歌い上げました。
途中思い出話しをしながら、時にはベルで時間のお知らせを受けながら、楽しそうに思い出話しをされていました。
宝塚の花組一筋18年の歴史を感じました。
そして大ラスはフランクシナトラの名曲Ｍｙｗａｙを歌い、アンコールでは、瀬戸かずやとして18年間の宝塚での思いを綴られたご自身作詞の曲を歌ってくれました。
私が見たライブ配信は昼の部でしたが、それを感じさせない見事なステージでした。
今後の進退については、男役をやりたくて宝塚に入られたとおっしゃっていたので、可能性は高くないかもしれませんが、元花組トップスター明日海りおさんのように、女優のあきらさんも見てみたいです。
しかしまずは、最後の東京公演で全身に大喝采を浴びているあきらさんの演技を楽しみにしています。
あきらさん、これからもずっと大好きです。
