最近、劇場やLVに行くと隣の人の話している声が気になるのです。
背がね〜!とか、顔がね〜とか、歌がね〜とか。
言いたい放題。
そういう声を聞くと
もっとよく宝塚歌劇について知ろうよ!
と「イラっ💢」とすることがあるのです。
もっとよく宝塚歌劇について知ろうよ!
宝塚の世界には色々な人がいます。
歌が上手い人、ダンスが上手い人、芝居が上手い人、ビジュアルがいい人。
2拍子、3拍子揃っている人、
背が高い人、低い人・・・・。
色々です。
宝塚をよく知らない人にとって
タカラジェンヌというと
「背が高くてかっこいい」
「お嬢様のような美人」のイメージが強いようで、
そのイメージから外れているジェンヌさんを見て
「なんで?」とか思うこともあるのでしょう。
宝塚歌劇は色々な人材が必要なのです。
なぜなら、それはお芝居、歌、ダンスショーで魅せる劇団だからです。
トップに適した人、脇役に適した人、
意地悪っぽいキャラ、いじめられっぽいキャラ。
老け役、子供役、などなど色々なキャラクターの人材が必要です。
そんな色々なキャラクターを演じる人たちの集団であり、
色々な人がいなければ、劇団としては面白みがありません。
全員が同じスラッとした体型だったら?
まるでバレエ団の群舞のようになってしまうでしょう。
凹凸があるから奥行きが出る。
背が低い人がいるから高い人がスラッと高く見えるんです。
そして、それぞれの個性があるから、飽きずに何回も見に行きたくなるのです。
個性を上手くだせない下級生から、だんだんと自分の持ち味を見つけ上達していく上級生へと成長していくのを見るのが楽しいのです。
それが宝塚歌劇団です。
だから、
「あ〜だこ〜だ」と言っても、
すべてのタカラジェンヌさんが宝塚歌劇団にとって「あなたが必要です」と選ばれて、舞台上に存在しているのです。
バレエ団のような「芸術」を見せるのではなく、
家族で楽しめる「娯楽」として楽しむのが宝塚歌劇団なのです。
「あ〜楽しかった!」
「パワーをもらった!」
「また次も来よう!」と思う娯楽が宝塚歌劇なのだと思うのです。
美しいものだけみたいなら、バレエ公演に行きましょう。
全員が揃った体型で踊る群舞は、それはそれは揃っていて美しいですよ。
私にとって宝塚歌劇のスターは必ずしも三拍子揃っていなくても良いと思っている。自分に似合うお化粧を研究し、例え踊りや歌が苦手でも精一杯の努力を持って心を込めて踊り、お芝居し、歌って頂ければ伝わり、心が動かされ応援したくなる。そして、いちばん大事なのは104年の歴史に恥じぬ品格である。
— kai (@kaichanos) 2018年12月15日