宝塚ファンの間では劇団に対してやジェンヌさんに対してさまざまな意見が飛び交うことも多くありますよね。
ときには辛口のコメントに出会うこともあります・・・。
宝塚やジェンヌさんへの愛情ゆえに厳しい発言が出るのだろうと思います。
そんな愛情ゆえの辛口コメントは宝塚を応援していると避けては通れない道なのかもしれません。
けれど、ファン目線だけではなくて演劇の専門家が宝塚を観たらどう思うんだろう!?とファンの方なら一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
そんな方に朗報です!なんと、演劇の専門家が宝塚を評論している本があるんです。
その本の名前は【宝塚イズム】!辛口評論も掲載されています。
こちらの本を今回は紹介していきたいと思います!
【宝塚イズムとは?】
宝塚イズムとは、青弓社から出版されている単行本です。
サイズはA5判ということでGRAPHよりは小さくなっています。
歌劇と同じサイズですが、宝塚イズムの方がだいぶ分厚くなっています。
紙面はモノクロで文字がぎっしり!読み応えがあります。けれども写真はモノクロかつ少なめです。見て楽しむ本という要素は少なく、読みものとして楽しむ本なのでしょうね。
発行は年に1~2回のようです。
宝塚OGのインタビューが掲載されることもありますし、トップや2番手などの退団のときにはさよなら特集が組まれます。
最新号である43号のOGインタビューには和央ようかさんが、過去の宝塚イズムでは34号に涼風真世さん、35号に北翔海莉さん、39号に愛希れいかさんなどが掲載されています。
このように退団してから時間の経ったOGさんのインタビューのこともあり、ここ数年で退団されたOGさんのインタビューが掲載されることもありといった感じです。毎回どのOGさんが掲載されるかも楽しみです!
また、外部の舞台であるOG公演評も掲載されることが多いように思います。
最新号では『ポーの一族』や『GHOST』などのOG公演評が掲載されています。
さまざまな特集も楽しく読める宝塚イズム。
そして、なんといっても宝塚イズムは公演評がすごいんです!
誰が書いているの?
まず編著者や著者の略歴がすごいです。
例をあげると最新号では・・・
・大学教授(文学部メディア表現学科)
・大学非常勤講師(放送大学「宝塚研究」)
・国立音楽大学声楽科卒業生
・「歌劇」の取材・執筆・編集の経験者
・映画・演劇評論家
・演劇ライター
など演劇のプロといえるような肩書を持った方々が執筆しています。
気になる内容は?
内容は毎回違うのですが、最新号では2020年11月‐2021年4月の外箱公演についての記事があります。
そこではジェンヌさんや脚本家の先生へのかなり厳しいコメントも見受けられます。
けれども、感情のおもむくままに書かれているような印象はなかったです。
今までの演者や公演と比較しつつ、なるべく根拠をあげながら冷静にけれども熱く!語られているように感じました。
その一方で新鮮な評価や切り口での見方も多くあげられていて、そんな意見があったのか!この下級生にはそんな魅力があったのか!と目からうろこが落ちることもあります!
例えば、最新号の対談で言及があった下級生のジェンヌさんをあげると・・・
花組
・星空美咲さん
・美羽愛さん
・希波らいとさん
などがいらっしゃいます。
わずかな言及ではありますが下級生のファンでしたらコメントを探してもまだあまりないことも多いです。
このように比較的下級生のジェンヌさんの話題まで取り扱っているところも宝塚イズムの魅力だと思います。
星空美咲さんは愛希れいかさんにお顔立ちなどが似ているといわれていますよね。
けれどもそのほかにも星空美咲さんには「〇〇さんの要素もある」といったことが最新号ではあげられています。
ぜひ紙面でチェックしてください!
このように【宝塚イズム】はかなり盛りだくさんな内容で、濃い一冊となっています!
まとめ
皆さんどうでしたか?
宝塚イズムを読んでみたい!と思っていただけましたでしょうか?
Web上で試し読みをすることもできますよ。また、電子書籍での販売もあります。
裏技!?としましては、大きな県立図書館などに置いてあることもあるようです。
図書館でなら試しに無料で読むこともできますね!インターネットで蔵書検索をされてから行くことをおすすめします。
この記事で最新号と書いている宝塚イズムは、宝塚イズム43号です!(2021年11月9日現在)。お買い求めの際にはお間違えの無いよう注意してくださいね。