ヅカファンの皆さま、こんにちは!
あなたは三大少女歌劇団をご存じでしょうか。
宝塚歌劇団、松竹歌劇団、OSK日本歌劇団の総称で、いずれも舞台に立つのは未婚女性のみ。
松竹歌劇団はすでに解散していますが、残る2つは未だ活動を継続しています。
上記の3つに加え、長崎県のハウステンボスにも「歌劇 ザ・レビューハウステンボス」があります。
今回は宝塚歌劇団を中心に、各劇団の特徴と歴史について解説しましょう。
1. 少女歌劇団とは?
冒頭でもご紹介したように、宝塚歌劇団を筆頭とする女性のみの組織です。
現在は名称から「少女」を外していますが、かつてはうら若き少女たちが多く在籍していました。
最大の特徴は女性が男性役を演じるという点。
海外にはこのような劇団は存在せず、日本独自の文化として発展してきた歴史があります。
最初に「少女歌劇」と名乗ったのは宝塚歌劇団でした。
記念すべき初回の公演で用いたのがきっかけで、他の劇団でも使われるようになったのです。
2. それぞれの劇団の特徴とは?
ここでは各劇団の特徴を詳しくみてみましょう。
どれも似ているようで違う部分があります。
三大少女歌劇団に加え、長崎の「ザ・レビューハウステンボス」についても説明していきます。
(1) 宝塚歌劇団
1914年に小林一三が創設した歌劇団です。
当初は室内プールを改装した劇場で公演が行われていました。
初回の演目は「ドンブラコ」。おとぎ話の桃太郎がベースです。
受験資格があるのは15~19歳の未婚女性。
その倍率は凄まじく、東大や京大に合格するよりも難しいと言われます。
つまり全てのタカラジェンヌは選ばれし者。
だからこそファンに夢の舞台を提供できるのでしょう。
(2) 松竹歌劇団
1928年から1996年にかけて活動していた劇団で、SKDの略称で知られています。
宝塚少女歌劇に対抗する形で設立されました。
本拠地は東京の浅草に置かれ、西の宝塚に劣らぬ人気があったそうです。
太平洋戦争を経て国際劇場に移り、名物の「グランド・レビュー」でファンを魅了しました。
ちなみに松竹歌劇団の出身者はそうそうたる顔ぶればかり。
淡路恵子や草笛光子、倍賞千恵子などがいます。
人気に陰りが見え始めたのは1960年頃でした。
客足が鈍くなり、1990年代にミュージカル劇団へと転向。
しかし業績は芳しくなかったようです。
1996年に最後の公演が行われ、68年の歴史に幕を閉じる事となりました。
(3) OSK日本歌劇団
先ほどとり上げた松竹歌劇団の姉妹分にあたります。
大阪にあった松竹歌劇団なのでOSKの略称が付きました。
宝塚歌劇団と人気を二分する劇団で、2022年に創立100周年を迎えたばかり。
大阪の天下茶屋に「松竹楽劇部生徒養成所」が設立されたのが始まりです。
初期は映画と映画の幕間にバレエ風の踊りを披露していましたが、のちに芝居やショーが主体となっていきました。
宝塚歌劇団と異なるのは年齢と身長の制限です。
受験資格があるのは15〜23歳の未婚女性とされ、158㎝以上が望ましいとのこと。
2003年には一時的に解散しましたが、有志が活動を続け再結成に至りました。
OSK日本歌劇団に改称されたのは2007年のことです。
(4) 歌劇 ザ・レビューハウステンボス
三大少女歌劇団のくくりからは外れますが、こちらも紹介しておきましょう。
2013年に宝塚歌劇団やOSKのOGによって結成されました。
長崎のハウステンボスに存在する劇団であり、宝塚歌劇団と同じく5つの組に分かれています。
ハウステンボスの舞台だけでなく、国内外のイベントにも出演しています。
18〜23歳の女性が対象。
受験要項では触れられていませんが、未婚女性を想定していると思われます。
OSKと同じく身長制限があり、原則として156㎝以上でなければいけません。
3. まとめ
宝塚歌劇団とその他の劇団は、似ているようで少し異なります。
もし受験を検討している人がいれば参考にしてください。
特に年齢制限にはご注意を。
今回はこれにて〆とします。
ヅカファンの皆さま、ごきげんよう!