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星組「王家に捧ぐ歌」胸に刺さるメッセージ

観劇レポ

星組「王家に捧ぐ歌」をライブ配信にて2月26日に観劇しました。

この公演はコロナの影響により8日から17日までが中止となりましたが、その後無事に初日を迎えられました。

初日の知らせを聞いた時は、とてもうれしかったです。

本当に公演ができてよかったです!

私はこの「王家に捧ぐ歌」の初演を東京宝塚劇場で観劇しております。

当時友人に誘われて、たまたま運よく観劇できました。

「王家に捧ぐ歌」は湖月わたるさんと檀れいさんのお披露目公演でした。

アイーダ役は二番手の安蘭けいさんが演じられ、男役とは思えないほどの素晴らしい演技と歌唱だったことをよく覚えています。

緊張感あふれる演出だったので、一幕が終わった時点ですでに疲れていたことが思い出されます。

それほど集中して観劇していたのだと思います。

けれども何しろ19年も前のこと、さらにその後再演された宙組の公演を観ていないこともあって、細かな内容はほぼ忘れ去っておりました。

そのおかげで(?)新鮮な気持ちで観劇できたように思います。

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胸に刺さるメッセージ

ストーリーは簡単に言うと、エジプトの武将(後に将軍となる)「ラダメス」とエジプトとの戦いに敗れて奴隷となったエチオピアの王女「アイーダ」の悲しい愛の物語・・・なのですが、反戦と平和へのメッセージが盛り込まれており、今まさしくこの世界で戦っている人々がいることが度々連想されて、平和とは?戦争とは?と考えさせられました。

「この世に平和を この地上に輝きを・・・」ラダメスの歌に、「戦いは新たな戦いを生むだけ」アイーダが繰り返し歌う歌にも、こんな時だからなおさら胸に刺さりました。

礼真琴さんをはじめとして星組の皆様の素晴らしい演技にも心打たれて、最後は号泣でした。

星組の皆様がお稽古を重ね、公演が中止になった間も精進をされてきたのでしょう。

こんなにまで打ち込んで創り上げてきた舞台が上演されて、本当によかったと心から思いました。

衣装、、、、

ただ、一つ残念なのは、衣装です。

ポスターが出た時点で皆さん驚いたと思いますが、そのままの衣装でしたね・・・

どう見てもエジプトの将軍には見えません。

賛否両論あるようですが、私にはどうしても違和感がぬぐえず、最後まで慣れませんでした。

あの時代のエジプトからかけ離れた衣装というのはどうなのでしょう。

そこまで金ピカじゃなくてもいいからあの時代らしいラダメスの姿で礼さんを見たかった、と思いました。

キャスト別感想

礼真琴さん(ラダメス)

礼さんの心が伝わる歌唱・演技・・・本当に素晴らしかったです。

力強い歌でも不安な気持ちを歌う歌でもその時の心情が伝わってくる礼さんの歌唱力・演技力に感動しました。

19年ぶりの「王家に捧ぐ歌」を観てこんなに歌が多かったのかと驚いた記憶力低すぎの私ですが、歌が多いからこそ礼さんにめぐってきた演目なのだと今さら気が付きました。

舞空瞳さん(アイーダ)

真っすぐに自分の思いに突っ走る若さ溢れるアイーダでした。

舞空さんの声がアイーダに似合っていると思いました。

お披露目公演からずっと難役が続いていますが、一作毎に成長されていますね。

有沙瞳さん(アムネリス)

美しく歌唱力抜群のアムネリスさま、素晴らしかったです。

初演では娘役トップの檀さんが演じられた役なので出番は多く、とても重要な役です。

美しいファラオの娘で、一幕では悪役のようではありますが、二幕では父のファラオが殺されたのちエジプトのために自らファラオとなります。

ラダメスを裁く場面での涙ながらの演技に心打たれました。

極美慎さん(ウバルド)

この役は初演では汐美真帆さんが演じられました。

汐美さんは演技力が素晴らしいスターさんでお芝居では重要な役をされていました。

安蘭さんと同期で三番手というわけではなかったような気がします。

けれど宙組の配役を見ると、ウバルドは2番手の真風涼帆さんが演じられており、ということは極美さんが2番手役ということですね!(今頃驚く私って・・・汗)

極美さんは、若くてギラギラしていてエジプトを倒すことしか考えられない狂気に満ちた感じがしました。

普段はふわふわの「きわみしん」さんから想像できないくらい尖がっていました。

その尖がった奥の心情がちらっと垣間見られるとよかったかな。

他にファラオ役の悠真倫さん、アモナスロ役の輝咲玲央さん、ケぺル役の天華えまさん、カマンテ役のひろ香祐さんが印象に残りました。

女官の皆さんもきれいで個性的でした。(お名前がわからずすみません)

「すごつよソング」が全然違ったアレンジになっていてなんだか残念な気もしました。

初めて聞いた時はなんじゃこりゃと思ったのですが、こういうちょっと気持ちを緩める場面も必要ですよね。

礼さんの挨拶に心が沁みた

終演後の礼さんの挨拶は、いつも心がこもっていて、それでいてくすっと笑えるようなお話をされます。

この回の公演がブルーレイ収録ということで、ブルーレイを見ている未来のみんなにもメッセージがありました。

「あの時は世界が大変だったよね~」

そう笑って話せたらいいですねという礼さんの言葉が心に沁みました。

コロナ禍とそしてロシアのウクライナ侵攻、少しでも早く落ち着いて日常を取り戻せますようにと、心から思いました。

星組の次の公演はミステリー仕立てのラブコメディ!!

星組の次の公演は、「めぐりあいは再び」の第3弾ですね!

ことなこコンビとしては初めてのコメディがとても楽しみです。

今度こそ劇場で観劇できるといいなぁと心底思っています。