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宝塚の演出家野口幸作先生の宝塚愛について

宝塚歌劇についての雑記

スカイステージの番組、ミライ演出家#2で野口幸作先生が特集されました。

先生の宝塚や観客に対する熱い想いを感じ取れるシーンをいくつかご紹介します。

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新番組「ミライ演出家」について

 若手演出家に焦点を当てたタカラヅカスカイステージの新番組ですが、トークだけ
でなく、見どころの多い濃い番組です。
 
放送時期が
#1稲葉太地先生は花組『Fashionable Empire』の宝塚大劇場公演終盤(8月1日)
#2野口幸作先生は宙組『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』(10月5日)東京宝塚劇場公演前と、公演中盤ごろに放送されるようです。

次は雪組『蒼穹の昴』の原田諒先生かな?と予想します。

現在講演中のお宝映像盛りだくさんの番組

#1#2ともに演出家、関係者(トップスター、振り付け師、舞台監督など)のインタビュー、開演アナウンスの録音風景、舞台稽古シーンの構成でした。演出家の先生の考えはもちろん、開幕中の舞台のメイキング風景が公演期間中に見られます。
また、トークの内容にほぼ字幕がついているので理解しやすい番組構成になっています。

宝塚歌劇団入団のエピソード

野口幸作先生が演出助手に応募されたのはなんと!中学2年生の時だそうです。

初観劇後すぐに雑誌歌劇で演出助手の求人を発見されたそうです。

年齢制限がなく応募したら、(劇団から)返信がなく、総務にお電話をされ「中学生はちょっと…」とお断りされてしまったそうです。

そこからが野口先生のただ者ではないところですが、演劇を学べる大学に進学し、学生中にも劇団を主催、舞台上演して着実に実力をつけられていくのです。

「空間を埋めたものを見せて、(観客を)退屈させてはいけない」

創作スタイルについて語られる時のコメントです。

『ODYSSEY(オデッセイ)-The Age of Discovery-』『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』両作品とも共通して思うのは、観客席のどこから観ても、舞台のどこを観ても細部にわたって見どころがある点です。

全方位満足度の高い舞台を作られるのは、創作のスタイル(原点)としてこういう点を意識されていることがわかりました。

「(観客に対して)夢を見られる事、現実逃避できる事、現実に戻させない、時を忘れてもらう事」

宝塚の舞台で大切なことについてコメントされていますが、今回野口先生のお話で1番感動したコメントです。

ファンの多くがその時間を忘れる程の没入感と(いい意味での)異世界感を感じていると思いますが、演出家の先生がそれを意図して制作されているのを知ることができ、答え合わせができた気がしました。もちろんそのほかにも無限の魅力が宝塚歌劇にはありますが、時を忘れて現実を忘れる時間は意図して作られるのだと納得できますね。

舞台稽古中の野口先生のファッション

『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』の舞台ホームページの野口先生のコブラ姿は、ファンの間でも話題になりました。

 『ODYSSEY(オデッセイ)-The Age of Discovery-』の舞台稽古の時のシャツは彩風咲奈さんにちなみ、花が大きく咲いたシャツを着用されていました。

また『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』の舞台稽古でもMUGEN(真風涼帆さん演じるコブラがかつて所属していたチーム)のTシャツ、自前で購入されたスカジャン、「FLY WITH ME」のタオル、真風涼帆さんのイニシャル「M」のジャンパーをおもちになっていて、お洋服からも熱烈なファンにも負けない熱量の愛を垣間見ることができました。

・振り付け師、麻咲梨乃先生が語る野口先生

振り付け師の麻咲梨乃先生が野口先生について語られる内容によると、野口先生と他の先生と違うのは、スタッフ集合日があることだそうです。

作品にかける想いを毎公演スタッフで共通しようとされる熱量の多さにファンとしては本当にありがたい思いです。

またファンが求めているものをよく理解し振り付けにも活かされている事、スターさんが登場されたら誰よりも多く拍手をする宝塚への愛を感じると語られていました。

歴史を大切にしながらも革新的なことに挑戦する野口作品から目が離せません

作品を観劇するだけでも、野口幸作先生の宝塚愛は十分過ぎる程伝わりますが、このように直接インタビュー形式で語っていただくと、制作過程の情熱や想いが伝わり、ファンとしても作品に対する理解も感動も一層深まります。今後も野口幸作先生に期待したいです!

         ライター・さんなん