憶測に振り回されない
9月30日以来、ついついネットサーフィンをしてしまう方が、多いと思います。
そして心を抉るような書き込みに出会い、落ち込んでしまう方も多いでしょう。
ネットに踊る記事や憶測の、何が真実で、何が嘘なのか。
ファンには確かめる術がありません。
元宙組の天瀬はつひさんのツイートを引用します。99期で『FLYING SAPA -フライング サパ-』で退団された娘役さんです。
事件について
お願いです。不確かな情報を共有することによって、傷つく人がいる事を忘れないでください。
心配してくださっているのはわかっています。ありがとうございます。
でも、その気持ちのあまり、SNSやLINEで報道会社の記事のリンクを送ってくださる方も多くいらっしゃいました。— 天瀬はつひ ひかり (@Amase_hatsuhi) October 4, 2023
天瀬さんのところにも、記事を送ってくる方がいたようですが、宝塚ファンの間でも記事の共有が行われているケースがあるようです。
筆者も以前、有料記事のスクリーンショットを送られて困惑してしまいました。
心を休めるため、週刊誌等とは距離を置きたい方も、いらっしゃると思います。
送られて辛い方は「見ない」という選択肢もありますし、はっきりと相手に「NO」を突き付けてもいいと思います。
そして親切心で記事を送っている方も、相手がそれによって傷つくことはないのか、本当に欲しているのかを、一歩立ち止まって考えてみてください。
報道から離れましょう
心が落ち込むならば、ネットから離れることも必要です。
宝塚のお友達とでも、そうでない友達とでも、記事から離れておしゃべりするのもいいですね。
天気がよければ、緑の多い公園や自然の中をウォーキングするのは、心にも体にもいいです。
あえてネットを見ない時間を作るための、工夫が必要かもしれません。
今こそ録り溜めたスカイステージの映像を、消費する時かもしれません。
筆者は報道に焦ってネットの海をさすらっていた時、ふとハードディスクの容量が気になり、ケーブルテレビのチューナーにテレビの入力を切り替えました。
その時画面に映し出された『VERDAD!!』に見入った後で、はたと我に返りました。
不確かな言葉に惑われて消耗するのは、賢い選択肢とは言えない。
そう考えて、パソコンの画面を閉じることができたのです。
『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』に備えてシャーロック・ホームズシリーズを、『My Last Joke-虚構に生きる-』に備えてエドガー・アラン・ポーの著作を読むのもお勧めです。
『RRR × TAKA”R”AZUKA ~√Bheem~』の予習に、映画『RRR』を見れば、そのスピード感に鑑賞中に余計なことは考えられなくなること請け合いです。
宝塚関連でなくてもかまいません。
しばし自分が夢中になれるものに浸って、心の健康を取り戻すことが必要でしょう。
まず自分自身が元気にならなければ、贔屓を思いっきり応援することも出来なくなります。
#宝塚ファンうまいもの食べよ
X(旧Twitter)で広まっているのが、このタグです。
宝塚ファン向けのグルメ情報が、たくさん出ています。
どれも美味しそうで、見ているだけで次の観劇が楽しみになってきます。
観劇の際の食事は決まったお店に行くという方は、結構多いのではないでしょうか?
舞台を見た後だとそのことで頭がいっぱいで、新しい店を探して冒険しようという気が起こらなくなるんですよね。
このタグであらかじめ見つけておくと、いいかもしれません。
もちろん公演中止なのに交通手段やホテルを抑えてしまっている場合にも、生かせそうです。
またスターカレンダー、ステージカレンダー、卓上カレンダーの表紙画像が発表になっていますので、未見の方はぜひご覧になって元気をもらってください。
今は静かに応援したい
理事長からのコメントによると、医師や専門家にも診ていただける体制を整えて、一人ひとりの思いを聞き取ってくださるとのこと。
阪急は大きな会社ですから、メンタルヘルスの産業医の方も多く契約しているはずです。生徒の皆さんには、ぜひ積極的に話に行って欲しいです。
産業医というとなんとなく不安に感じる方もいるようですが、精神科に関しては10年以上の臨床経験が必要になります。
逆に言いますと、町の評判のいい精神科の先生は、産業医の資格を保有していらっしゃる方が多いのでご安心を。
精神科の先生に話を聞いてもらって、何になるのかと思う方もいらっしゃるでしょう。
これは筆者の実感なのですが、全然違います。
同じような環境で、カウンセリングを受けられた人と、受けられない人。一年後には目に見えて違ってきますし、数年後には人生そのものがまるで別の方向に向かっていることもあるんです。
大人はゆっくりと変化していきますが、若い方ですと、数か月で周囲が驚くほどに好転するケースもあります。
若い生徒タカラジェンヌほど、効果が上がるはずです。
また理事長のコメントによると、カウンセラーの方なども入っていただけるように感じられますね。
以前、元月組トップ娘役の美園さくらさんが、インタビューで答えていらしたことを思い出しました。
悲しいことに、実力がありながら精神面のコントロールが上手くいかずに、退団していかれる方もいらっしゃるそうです。
そこで美園さんは「社会を生き抜く上で、心の強さは人生を左右するほど大事なのに、対処法は誰も教えてくれない」と感じ、その為の研究をされているそうです。
これからも積極的にカウンセリングなどが取り入れられていけば、ファンやタカラジェンヌが「もったいない」と嘆く退団が、減っていくのかもしれませんね。
ファンは宝塚を変えることはできないかもしれません。
でもいい方向に向かうように、監視していくことはできるはずです。
今はマスコミに踊らされて心乱されるより、劇団の動向に目を配り、静かに応援できればと願っています。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。