宝塚初心者の皆さんの中には、劇場で公演を観る前に、まずはDVDなどで過去作品を観る方が多いのではないでしょうか。
本記事では、そんな宝塚初心者の皆さんに向けて、オススメの宝塚の公演を3つご紹介したいと思います。
オススメ演目紹介の前に!公演の種類を知ろう
宝塚の公演には大きく分けて次の2種類があります。
- 1幕目・2幕目を通して上演される「1本もの」
- 1幕目にお芝居、2幕目にショーが上演される「2本だて」
ショーとは、お芝居とは違って歌やダンスが次々に繰り広げられるものです。
「1本もの」の演目でもお芝居の最後に「フィナーレ」と呼ばれる短めのショーがついてきます。
宝塚の有名な公演は「1本もの」であることが多いです。
この記事では、「1本もの」の公演の中から、初心者の皆さんにオススメの演目をピックアップしていきたいと思います。
宝塚初心者にオススメの公演をご紹介
初心者の皆さんにオススメするのは以下の3つの公演です。
・花組「エリザベートー愛と死の輪舞(ロンド)ー」(2014年)
・星組「ロミオとジュリエット」(2013年)
・月組「ベルサイユのばらーオスカルとアンドレ編ー」(2012ー2013年)
それでは、それぞれの公演について、詳しく説明していきたいと思います。
花組「エリザベートー愛と死の輪舞(ロンド)ー」(2014年)
「エリザベート」は宝塚で上演されてから20年以上経っていますが、チケットがすぐに完売してしまう程、いまだに人気の高い演目のひとつです。
そのため、初心者としては要チェックの演目です。
この演目は黄泉の帝王であるトート閣下がオーストリア=ハンガリー帝国皇妃エリザベートに惹かれ、エリザベートを死の世界へ誘惑していくというストーリーです。
プロローグから独特の雰囲気があり、素晴らしい楽曲とともに、ストーリーが繰り広げられていきます。
2014年に上演された「エリザベート」では当時、花組トップスターに就任したばかりの明日海りおさんがトート役を演じました。
数々のトップスターさんがトート役を演じてきましたが、「史上最高にビジュアルが美しいトート閣下」と話題になりました。
星組「ロミオとジュリエット」(2013年)
「ロミオとジュリエット」の初演は2010年に上演されました。
このときは星組の選抜メンバーによって梅田大劇場などで上演されましたが、2013年に再び星組によって、今度は宝塚大劇場で上演されました。
当時の星組のトップスターは、柚希礼音さん。トップオブトップとして人気を集めた大人気の男役さんです。
「ロミオとジュリエット」のストーリーは有名ですから、初めて宝塚を観劇する人にとって、入りやすい演目です。
また、ロミオとジュリエットがお互いの愛を確かめ合う曲である、「ロミオとジュリエット」の代表曲「Aimer」では、ロミオ役の柚希礼音さんとジュリエット役の夢咲ねねさんの素敵なハーモニーを聴くことが出来ます。
月組「ベルサイユのばらーオスカルとアンドレ編ー」(2012ー2013年)
宝塚で上演される「ベルサイユのばら」には「オスカル編」、「フェルゼンとマリーアントワネット編」、「フェルゼン編」などがありますが、「オスカルとアンドレ編」が原作に沿っていて、宝塚が初めてでも観やすい演目です。
「ベルサイユのばら」の最大の魅力は「宝塚っぽさ」だと思います。
舞台や衣装がとても華やかで、「これぞ宝塚!」という感じがします。
2012年の年末から2013年にかけて上演された月組の「ベルサイユのばらーオスカルとアンドレ編」では、龍真咲さんと明日海りおさんが役替わりでオスカル役とアンドレ役をつとめました。
発売されているDVDには龍真咲さんがオスカル役を明日海りおさんがアンドレ役をつとめた公演が収録されていますが、役替わりバージョンもダイジェストで収録されているため、2倍楽しむことができる作品です。
まとめ
この記事では、宝塚初心者の皆さんに向けてオススメの「一本もの」公演をご紹介してきました。
エリザベート、ロミオとジュリエット、ベルサイユのばら、どれも有名で人気の作品で、劇場で観ようとすると、チケットの争奪戦を勝ち抜かなくてはなりません。
まずはこれらの公演をDVDで観てみてはいかがでしょうか。
(ライター:高瀬てん)