宝塚歌劇団の雪組が「壬生義士伝」の公演が5月31日から始まる。
さて、その「壬生義士伝」の予習として、中井貴一主演の映画「壬生義士伝」を観ることにした。
現在Amazon Primeですぐに観ることができるので、便利な世の中になったものですね。
映画「壬生義士伝」
幕末、中井貴一演じる吉村貫一郎は、南部藩の下級武士。
貧困にあえぐ家族を救う為に妻・しづを残して脱藩し、新選組隊士となる。
田舎侍で南部弁を話す吉村という男。南部弁がその田舎っぷりをより際立たせてくれるのですが、
一たび、剣を握ると、表情が代わり、あっという間に人を斬る。
この田舎侍でありながら剣の達人であるこの二つの演じ分けが中井貴一は実に上手かった。
おそらく、望海風斗もこの明確なギャップを思う存分、楽しませてくれるに違いない。
「星逢一夜」で魅せてくれた源太の幼かったころの純粋さや朴訥さを思い出させてくれるかもしれない。
そしてこの2つの顔を明確に演じて魅せてくれるのは、望海風斗の演技力の見せ所!
楽しみで仕方ない。
そして、竹馬の友・大野次郎右衛門は、映画では三宅裕司が演じていたが、今回は、雪組2番手の彩風咲奈が演じる。
はい。三宅裕司と彩風咲奈。
全く想像ができませんので、おそらく映画とは違う視点で魅せてくれるのでしょう。
彩風咲奈は、とにかく好き。ちょっと舌足らずな話し方もとても魅力的。
チョビ康から始まり、キャリエールまで、どれも全く違う顔を魅せてくれる彩風咲奈。
どんな衣装でもかっこよく着こなして魅せてくれる姿で、今回は、ちょんまげ姿。
この時代にこんなに顔の小さい侍はいない!というツッコミは置いていて・・・。
新選組は鳥羽伏見の戦いで敗走。隊士達が散り散りとなる中、深手を負った貫一郎は何としても故郷への帰藩を請うべく大坂の南部藩蔵屋敷へと向かうのだが、そこにいたのは出世し蔵屋敷差配役となった竹馬の友・大野次郎右衛門だった…。
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映画の中では、ここも最後の中井貴一の長い長い見せ場となっています。
悲しい結末に、またもや、雪組トップ望海風斗・・・・。あっちに行っちゃうのね・・・・という感じ。
映画の中では明治になり老人となった佐藤浩市演じる斎藤一が「大野」という医師と出会うところから話が始まるが、今回配役の中では、出てこないので、映画とは違う面から、この「壬生義士伝」を描くのでしょう。
しかし、「壬生義士伝」のイメージを膨らませて、観劇の日を迎えるまでのワクワクを過ごすには、この映画はキャストも豪華で非常に楽しませてもらいました。
近藤勇 真那 春人(塩見 三省)
土方歳三 彩凪 翔(野村祐人)
斎藤一 朝美 絢 (佐藤浩市)
沖田総司 永久輝 せあ(堺雅人)
宝塚歌劇でも新選組を題材とした作品は過去に多く上演しておりますが、これまでとは全く異なる視点から描かれる新選組の物語となります。近藤勇、土方歳三、斎藤一、そして沖田総司…新選組の名だたる隊士が一目おいた田舎侍・吉村貫一郎。武士としての義、家族への愛、そして友との友情という人間ドラマが凝縮されたこの作品に、望海風斗率いる雪組が新たな挑戦をいたします。
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