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宝塚歌劇初心者さんにおすすめするならこの作品

宝塚歌劇を楽しもう

宝塚のファンになったら、上演中の作品だけでなく、過去に上演された作品も見たくなりますよね♪

ファンになりたてなら、なおさら色んな作品を見てみたくなると思います。

でも、100年以上の歴史を持つ宝塚歌劇団。

過去に上演された作品数もかなりの数にのぼります。

そんな数ある宝塚の作品の中から、一体どれを見ようか迷ってしまう方もいるかと思います。

そこで今回は、宝塚の初心者ファンにおすすめの作品を厳選して5つご紹介します!

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①「ルパン三世 —王妃の首飾りを追え!—」

初心者ファンの方に、まず、おすすめしたいのが、2015年に雪組で上演された「ルパン三世 —王妃の首飾りを追え!—」です。

この作品は、モンキー・パンチさん原作の超人気漫画を元にしたもので、ルパン三世を始め、次元大介や石川五エ衛門、峰不二子や銭形警部など、原作でおなじみのキャラクターたちが登場します。

私もかつてそうでしたが、“初心者ファンあるある”の一つに、宝塚の作品を見ても、みんな同じ顔に見えてしまって話がよく分からない、という事があると思います。

まだ生徒たちの顔と名前が一致しないと、登場人物の区別がつかず、作品の内容もきちんと分からなくなってしまいます。

「ルパン三世」なら、登場人物がみんな個性的で外見からも違いがよく分かるので、誰が誰だか分からなくなってしまう心配はありません。

何と言っても、主人公のルパン三世役を演じた早霧せいなさんの、ひょうきんだけど憎めない、それでいて格好良いルパンは必見です。

原作の「ルパン三世」の面白さもありつつ、宝塚らしい衣装や歌なども楽しめるので、とってもおすすめの作品です。

②「ロミオとジュリエット」

宝塚ファンなら、絶対に見ておきたい作品。
それが「ロミオとジュリエット」です。

「ロミオとジュリエット」と言えば、映画化や、宝塚歌劇以外でも舞台化されている有名な作品で、宝塚でも何度か再演を繰り返している人気の演目です。

宝塚ファンは、「ロミオとジュリエット」を略して「ロミジュリ」と言ったりします。

「ロミジュリ」は、敵対する家柄に生まれたモンタギュー家のロミオとキャピュレット家のジュリエットの壮絶な恋を描いた悲劇です。

何度見ても涙してしまうのですが、「ロミジュリ」は、宝塚らしい要素がたくさん凝縮されている作品なので、これを見れば宝塚歌劇の魅力を存分に感じられると思います!

この作品は、ロミオとジュリエットを中心としながらも、憎しみ合うモンタギュー、キャピュレット両家の人物が同時にたくさん登場する場面もあります。

 ですが、モンタギュー家は青、キャピュレット家は赤、と両家のイメージカラーで衣装が分かれているので、一目でどちらの家の人物なのかが分かりやすくなっています。

音楽も注目して欲しいところで、どの曲も壮大で本当に素晴らしいものばかりです。

 宝塚の作品は、一幕がお芝居、二幕がショーという二本立ての構成が一般的ですが、一幕・二幕ともにお芝居で構成される一本物の「ロミジュリ」は、最後にミニレビューが見られるのもおすすめポイントの一つです。

宝塚の魅力満載の作品なので、ぜひ見ていただきたいです。

色々な方が演じているので見比べするのも楽しいです。

ロミオだったら誰が好き?マキューシオは誰が好き?

なんて会話でヅカファン同士で必ず盛り上がる話題ですよね。

③「Shall We Dance?」

現実離れした設定や、ゆめゆめしい内容にちょっと抵抗のある方には、「Shall We Dance?」がおすすめです。

「Shall We Dance?」は、役所広司主演で映画が大ヒットし、その後リチャード・ギア主演でリメイクもされています。

宝塚歌劇では、2013年に雪組で壮一帆さんを主演に上演されました。

ストーリーは、愛する妻と娘に恵まれ、何不自由なく暮らしているはずの主人公が、ダンス教室の窓辺にたたずむ美しい女性の姿に惹かれ、家族にも内緒で社交ダンスの世界に飛び込んでいくというもの。

宝塚の作品で現代の日本を舞台にしたもの自体珍しいですが、特にこの作品では、トップスターの演じる主人公が地味で真面目なサラリーマン。

奥さん役の娘役トップも、平凡な主婦の役です。

ですが、作品の重要なカギを握る社交ダンスのシーンが圧巻の、とても見ごたえのある作品です。

また、主人公が目立たない分、彼を取り囲む人物がとても個性豊かで面白く、周りに流されながらも社交ダンスにひたむきに取り組む主人公の魅力が一層引き立ちます。

④「小さな花がひらいた」

 せっかく宝塚のファンになったのなら、絶対に見ておきたいのが日本物の作品。

日本物の作品の中でも、初心者ファンにおすすめしたいのが「小さな花がひらいた」です。

「小さな花がひらいた」は、山本周五郎の時代小説「ちいさこべ」が元になっています。

宝塚歌劇では、1971年の初演以来何度も再演されており、最近だと、2011年に花組の蘭寿とむさん主演で上演されています。

火事で両親も店も失ってしまった大工の若棟梁・茂次が、家業の再興を目指しながら、ヒロインのおりつや、おりつが引き取った孤児たちと交流する様子を描いた心温まる作品です。

日本物の作品で舞台となる時代や地域はさまざまですが、慣れていなかったり馴染みが無かったりすると、話している内容がよく分からず、何となく消化不良のまま見終わってしまうこともあります。

でも、せっかく見るのに楽しめなければ勿体無い!

「小さな花がひらいた」は、江戸時代が舞台の作品で言葉はべらんめえ調なので、日本物としてはかなり分かりやすい作品です。

会話やストーリーのテンポも良く、主人公の茂次とヒロインのおりつとの恋の展開も見どころです。

特に、茂次がおりつに女房になるよう迫る場面の茂次の命台詞は、格好良いという域を超えています!

あんな風に告白されて断れる女性はいないのではないでしょうか?

その場面だけ何度リピートしても飽きないくらい格好良いので必見です。

⑤「THE SECOND LIFE」

 最後にご紹介するのは、私も大好きで、初心者ファンの方にも絶対に楽しんでもらえるであろう作品「THE SECOND LIFE」です。

 「THE SECOND LIFE」は、2007年にバウホールにて上演された北翔海莉さん主演の宙組公演です。

「ゴースト/ニューヨークの幻」の映画と設定がダブルところがあり、主演の北翔海莉さんが、表の顔はイケメンのマフィア、中身は真面目な好青年という難しい役を見事に演じています。

マフィア役の北翔さんに乗り移る好青年マーク役の七海ひろきさんにも注目です。

 「THE SECOND LIFE」は、とにかく面白い作品なので、宝塚ファンでなくとも楽しめるようなコメディ要素満載のお芝居です。

でも、ただ面白いだけでなく、しっかり男役さんの格好良さや、娘役さんの可愛らしさも満喫できるところが宝塚ならでは。

 「宝塚ってこんなに面白い作品もあるんだ」と思ってもらえるようなおすすめ作品です♪

以上、宝塚の初心者ファンにおすすめの作品を5つご紹介しましたが、いかがでしたか?

宝塚歌劇の作品は本当にどれも素晴らしいので、ついあれもこれもとおすすめしたくなってしまいます(笑)

ですが、初心者ファンの方へのおすすめとして、第一に、人物やストーリーが比較的分かりやすいもの、そして、宝塚の作品の魅力が味わえるものという条件でピックアップしてみました。

初心者ファンの方には、ぜひ今回おすすめした作品を見て、もっと宝塚歌劇の楽しさを知ってディープなファンになっていただきたいです☆

ライター:七海 れい