今日本で一番熱い劇場は、宝塚歌劇団の宝塚大劇場で間違いないと言っても異論はないはず。
なぜなら、今やトップ・オブ・トップの名を欲しいままにする宝塚歌劇団花組のトップスター・明日海りおの退団公演真っ只中だから!
あらゆる手を尽くしてみたものの、熾烈なチケット争奪戦にことごとく敗れ去った筆者は、今日も心は劇場へ、肉体は大人しく舞台写真を眺め、物思いにふけっています(笑)
舞台写真を眺める我が肉体は、思うのです。
「宝塚は心の美容液」と称されることがありますが、「明日海りおという存在そのものも心の美容液」だな、と。
というのも、この宝塚=美容液の例えは、宝塚がもつ「美しさ」に大きく関与するのではないか、などと、ここ数年ひそかに考えを巡らせておりまして…(笑)
どうも、美しいと感じるときに脳が活動する様子と、快楽を得たときに脳が活動する様子は同じだそうで、我々に幾度となく「美しい…」と言わしめた明日海りおさんは、我々に星の数ほどの快楽を与えてくださっているということなんですね!ありがたや~。
そんな快楽状態が、心に良い影響を及ぼさないはずはない!というわけで、宝塚歌劇、とりわけ明日海りおさんは、心の美容液だなぁと思う今日この頃です。
もちろん明日海りおさんの魅力は美しさだけに留まりませんが、やはり美しいということは正義ですね。
新たな組体制での公演がスタートする2020年
さて、そんな熱い熱い花組ですが、年明け2020年には新たな組体制での公演がスタート。
「まだまだあなたの男役人生を拝見していたいです、明日海りおさん行かないでぇ~(泣)」なんて言っても、こうして毎年「ゆくジェンヌ、くるジェンヌ」がいて、宝塚歌劇は105年続いてきたのだから仕方あるまい…。
時が止まってくれるわけでもないので、次回公演の情報をいただいたりしながら、徐々に現実を受け入れてゆくのです。
新体制で初めて迎える公演は、ご存知の通り二手にわかれて行われます。
そう、新トップコンビ柚香光&華優希率いる『DANCE OLYMPIA―Welcome to 2020―』。
瀬戸かずや率いる『マスカレード・ホテル』。
そして、雪組ファンにとっても寂しさや違和感を覚える組分け発表となったでしょうか、前者に永久輝せあ、後者に朝月希和の名が。
『DANCE OLYMPIA―Welcome to 2020―』
『DANCE OLYMPIA―Welcome to 2020―』と聞くと、あぁ、いよいよ東京オリンピック。
初めて、2020年大会は東京で開催されるぞ!と聞いた時には、まだ7年後か、なんて思っていたものですが、あっという間ですね~。…っと、話が脱線いたしました、軌道修正、軌道修正。
こちらのチームは、長の方が92期生の航琉ひびきさんということで、若さ溢れるエネルギッシュな舞台になりそうです!
それになんと、1幕はギリシア神話の英雄が現代に迷い込んでくるのだとか!?
柚香光さんが英雄なのでしょうか?言われてみれば、ギリシア神話に出てきそうな英雄のように、彫り深めの端整なお顔立ち…。
明日海りおさんが妖精のイメージなら、柚香光さんは神話の英雄!?…
あれ?布1枚を纏って、頭には葉冠を被った柚香光さんが私の頭の中を通行していきましたが大丈夫でしょうか…(笑)
いやいや、大丈夫でしょう!
タイトルには「DANCE」とついていますし、花組のダンサーたちも揃っていますし、さらには永久輝さあさんも加わって、見応えのある舞台になりそうで楽しみですね!
「マスカレード・ホテル」
対する『マスカレード・ホテル』チーム。
東野圭吾さん原作のミステリー小説ですが、今年1月には木村拓哉さん主演で映画化されたことも話題になりました。
花組屈指の紳士ジェンヌ・瀬戸かずやさんがホテルマンに扮した刑事だなんて、誰が惚れずにいられるんでしょうねぇ。
ビジュアル公開からすでに楽しみでなりません!
また、ヒロイン役に、雪組からご帰還の朝月希和さんが決定しています。
帰ってきた!と思ったら即ヒロインなんて、花組は彼女の帰りを待ちわびていたに違いありませんね!
こちらも面白くなりそうで、非常に楽しみです。
とはいえ、残り約2ヶ月。
ずっと魅了され続けてきた、全ての要素においてタカラジェンヌの代名詞かのような大スター・明日海りおさんが、2ヶ月後には宝塚歌劇団をご卒業されているなんて、まだまだ信じられません…。
まずは明日海りおさんはじめ、退団者の皆さま、花組の皆さまが、悔いなく幸せな時間を過ごされることを、心から祈りたいと思います!
そして、来年以降も明日海りおさんが愛し、遺した花組を、私も見守り、愛し続けたいと思います!
著者:有田だりあ