宝塚歌劇団花組のトップスター明日海りお様。先日、とうとう宝塚大劇場をご卒業されました。
サヨナラショーは、トート閣下から始まり、ハンナのお花屋さんまで思い出の主題歌をトップオブトップの貫禄で歌いあげられました。
もちろん東京公演があるので、まだまだほんとの最後の日ではないから、というのももちろんあるでしょうが、やりきった!そんな言葉では言い尽くせない、頑張りきった!すがすがしい明日海さんらしいさらっと涼しげなサヨナラショーでした。
また花組組長の高翔みず希組長が読み上げられた明日海りおさんのお手紙には、その時々にああーこんな想いをされていたのか・・・と新たに知る一面も紹介されました。
月組から花組にいらして、いまだかつてない準トップという位置、頂点のお役の中での役替わりが続き、並大抵のご苦労ではなかったと思います。
でも途中からはそれを楽しめる自分になっていたと・・・。
ご苦労から得られた自信や器の大きさにより、これほどまでに人を魅了する大きなトップさんとなられたのだなと思います。
誰にでも退団の日は来るけれど、この方にこの日が来てしまったことをとてもなぜだか不思議に思ってしまうのです。
千秋楽・ファンクラブのサヨナラ行事
ファンクラブの会員にとって、退団の日は
明け方から入り待ちに向かいます。
サヨナラ行事用の会服を身にまとい、トップさんを迎える歌や掛け声の練習を数時間やります。
そしてトップさんを楽屋口でお迎えします。
千秋楽公演のチケットがある方は大変ラッキーです。
もちろんチケットが確保できずに観劇できないファンクラブの会員さんもたくさんいらっしゃいますよ。
そして、出待ちに向けてまたまた歌や掛け声の練習があります。
トップさんが劇場前に出てこられるのを待ち、
トップさんをお見送りします。
その後、宝塚ホテルまで橋を渡りフェアウェルパーティーに参加が一連の流れ。
しかし今回、この一連の流れを全部制覇できた方はいったい何名いらっしゃるでしょう。
ファンクラブの会員さんでも実はとても少なかったのではないかなと思います。
宝塚ホテルの建設工事中で出待ちパレードは従来の半分以下の長さになってしまい、出待ちのできる人数も少なくなってしまったのかなと思います。
そして、まさに明日海りおさんのファンクラブの会員さんの数が半端なく多い。
どのトップさんのサヨナラ行事も、例えファンクラブの会員だとしても申し込んでも参加できないことは常ではあります。
しかし、今回はそれぞれの行事に申し込みすらできない会員さんがたくさんおられたとお聞きしました。
おそらくできるだけお断りのないようにファンクラブが考えに考えられたのかな・・・。
観劇チケット申し込みにもたくさんの条件があり、クリアして申し込んだあとは、2日前までのお断りにひやひやしながら、毎日を過ごされたことと思います。(経験有り!です)
でも千秋楽の晴れ晴れとした明日海りおさんの笑顔を見られたらそんなことは吹っ飛んだことと思います。
そしてファンクラブの代表さんやスタッフさんは、大変なご苦労とそして愛によりお役を全うされ、宝塚大劇場での千秋楽、退団イベントが無事終えられたこと本当にご苦労さまでした。
明日海りおさんは今頃何をされているのかな・・・?。
東京公演のためのお稽古が始まる少しの間は花組の皆さんもファンクラブのスタッフさんたちもお休みになられるといいなと思います。そんなわけにはいかないかな・・・。
宝塚ファンの愛に
退団者のみなさまのご挨拶にいつもあります
「嬉しい時は一緒に笑い、悲しい時は一緒に泣き、共に歩んでくださるファンのみなさま、誰ひとり欠けても今のご自分はいなかったと・・・」
とこうしていつも宝塚ファンに向けての愛の言葉を伝えてくれます。
そうして大勢の愛の力で作られた舞台だから、こんなにもひと舞台ひと舞台に胸を打たれるのでしょう。
花組はこの後、東京公演が始まります。
ファンのみなさまも千秋楽の最後の日まで、どうぞお元気に明日海りおさんを見送ることがお出来になれますように。