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明日海りおさんをご存知ない方にオススメするならこれ!

宝塚歌劇を楽しもう

寒さを感じ始めた今日この頃、東京宝塚劇場では、宝塚歌劇団花組トップスター明日海りおさんの退団公演が行われている真っ最中です。

明日海りおさんで宝塚歌劇の世界を知った、好きになったという方も多いのではないでしようか。

美しいのに可愛らしくて、 普段はあんなに物腰柔らかなのにも関わらず、舞台上では別人のようにキリッとされる明日海りおさん。

「青い薔薇の精」という、 人間ではない別次元のものにしたくなる気持ち、よく分かります。

私たちが宝塚の沼から抜け出せない原因しかり、グッズの収益しかり、観客動員数しかり、明日海さんが宝塚にもたらした貢献の数々は私の10本しかない指では数え切れないほどです。

そんな中でも私が1番感謝したいのは、「宝塚を知らない人に勧めやすい作品をありがとうございます」に尽きます。 

昨今、チケットが取りづらい宝塚において、Blu-ray (もしくは DVD)で宝塚を勧める方は多いのではないでしょうか。

もちろん生の舞台が1番ですし、 ライブビューイングも魅力的ですが、地元から劇場や映画館が遠い方たちにとって、手っ取り早い布教活動に円盤はもってこいの代物です。

しかし、ならば何を勧めるかというのは大きな課題です。

宝塚という世界に一切足を踏み入れたことがなく、 1人もタカラジェンヌをご存じない方が楽しめる作品。

音楽が最高な『エリザベート』は、お勧めしやすく、好きになってくださる方も多かったのですが、いかんせんエリザベート中毒(宝塚にハマるのではなく、エリザベートというミュージカルにハマってしまう)になる方が多くて多くて。

もちろんエリザベートは最高だし、何回でも観たい作品ではあるけれど、やはり宝塚歌劇自体にもハマってほしい。

たくさん素敵な演目があるのに。そしてジェンヌさんたちが素晴らしいのに。と、葛藤していた数年前。

しかし、2018年1月と 2019年2月、その存在2つは颯爽と宝塚界隈に現れました。

そう、みなさんご存じ『ポーの一族』と『CASANOVA』 です。

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ポーの一族

ずっと『ポーの一族』を宝塚で公演したかった小池先生。

その願いがようやっと叶った念願の『ポーの一族』。
(長年の夢だったこともあり脚本の編集は原作読破派でも納得のばっちり感でした)

エドガー扮する明目海りおさんが現れたとき、本当に現れただけで泣きそうになりました。

小池先生も納得のエドガーみりおさんです。

さらに、物語はとても分かりやすくかみ砕いていて、尚且つセリフやモノローグを素敵な歌にしていて、ミュージカルとしてもかなり秀逸な作品になっていると思います。

休憩中、あんなに第2幕が待ち遠しかった作品は初めてかもしれません。

明日海さんって、何かに目をつぶれば幸福になれるのに、自ら不幸になる茨道を選ぶ役がとてつもなく似合います。

「終わりがあるから美しい」という歌詞が流れてくるだけで退団公演を前にした私たちはただただ涙してしまいますね。

宝塚を『ポーの一族』で勧めるときは「この世ならざる美しい者を見せてあげる」と伝えましょう。

極上の美、『ポーの一族』で味わえること間違いなしです。

泣いた後は笑いましょう。

CASANOVA

そう、祝祭歌劇こと『CASANOVA』 です!

ハッピーじゃなくちゃエンドじゃない!と言わんばかりの明るいミュージカルです。

オススメ方法はとても簡単です。「1000人の女を愛し、1000人の女に愛された男、カサノヴァを演じる明日海りおさんがとにかく格好いい!」と伝えればいいのです。

普段、舞台写真などは厳選に厳選を重ねる私ですが、CASANOVA の舞台写真は、写真を見ただけで物語の展開が分かるくらいの量を買いました。

どの明日海さんも美しすぎるのが原因ですね。

目の保養とはまさにこのことだと思いながら、CASANOVA だけでいっぱいになったピンク色のファイルにニコニコしてしまいます。

また、本作はトップ娘役さんである仙名彩世さんが THE ・ヒロインなんですよね。

仙名さん、本当に歌も芝居も表情もお上手で、ラストシーンなんかを観ると、「これが退団公演って最高だな」の一言に尽きます。

それにいろんな濃いキャラがとにかく面白いですよね。

あと、 さすが”ドーヴ・アチア氏!音楽が最高です。

これからも素敵なフレンチロックで宝塚歌劇を彩っていただきたい所存です。

アチア氏による最高の音楽とともに真っ赤な衣装に身を包んだ花娘さんたちが明日海さんを囲む比較的冒頭の場面、華やかすぎて永遠に見てられます。

明日海さんが落とすバラの花びら、私も掴みたいです。

生田先生、すごくいい舞台を作ってくださいました。

明日海さんのカサノヴァが大好きですが、こんな素敵な演目、再演を願うばかりです。

そして、ディズニー味あふれる衣装がとにかく良いです。

有村淳さんの衣装はいつも素敵で、くすんだ色をどうしてあんなに美しく表現できるのか感無量です。

永遠に終わらないでほしい時間も、無情なほど他の時間と同じスピードで過ぎ去ってしまいます。

明日海さんは 11月24日をもって宝塚を退団されます。

とても寂しく悲しいのですが、明日海さんが残してきてくれた様々な宝物を私たちはこれからも大事にしていきたいですね。

そして、そのうちの1つである過去の舞台を収めた円盤で、多くの方に宝塚を好きになってもらえたらと思います。

明日海さん、本当に多くの素晴らしきものをありがとうございます。

最後の最後までタカラジェンヌ明日海りおさんを全力で応援したいですね。