昨日宝塚歌劇団花組トップ明日海りおさんのラストデー、ライブビューイングでしたが、見届けてきました。
宝塚大劇場千秋楽を一回、東京で1回、そして今回のラストデーで、3回の観劇でした。
観劇の度に涙の場面が増えていった「A Fairy Tale〜青い薔薇の精〜」
「A Fairy Tale〜青い薔薇の精〜」は、見るたびに、どんどん泣いてしまうポイントが増えていった。
明日海りおのセリフが、明日海りお自身と被り、柚香光のセリフが柚香光自身と被り、どんどんおとぎ話はおとぎ話ではなく、宝塚の世界とリンクしていった。
おとぎ話なんかではない。
こんなおとぎ話のようなお話を宝塚歌劇の中にいる人達は、現実の世界で生きている。
明日海りおさんだけでなく沢山のタカラジェンヌさんの気持ちやその人の抱えてきた歴史が交差されて盛り込まれ、今のこの時代に伝えたいメッセージをも盛り込まれたこの作品を作った演出家の植田 景子様。
一体貴方は何者ですか?
そして、宝塚の世界だけでなく、私自身も、ちょっとつらかった(プライベートなことですが)数年間とリンクしてしまい、もうどのセリフも泣けて泣けて。
人間も妖精も、全ては何かに守られているということを、人間は妖精に気付かされ、妖精は人間に気付かされていく。
妖精、精霊、神様は本当にいる・・・と信じている私にとっては、全くおとぎ話ではなく、とてもリアリティのある物語として受け取った。
明日海りおの人生も重ね、明日海りおさんからバトンを受け取り重責を担っていく柚香光さんの思いを重ねて涙がこみ上げる。
強い思いを持って信じて進んでいけば、次はあなたもきれいな花を咲かせられるよ。
ちゃんと守られているから大丈夫・・・。
そんなメッセージも盛り込まれた。
私もそう自分自身で受け取り、ちょっとつらかった5年が経った今、ちゃんと乗り越えてきた自分と合わせて、
大丈夫。ちゃんと守られている・・・・と観劇しながら、自分をちょっとだけ、ねぎらえたよ。。
明日海りおさん、本当にありがとう。
好きで、好きで入った宝塚。男役が好きで17年間、全てを捧げてきた。
やり続けてこれたこの17年間が奇跡。そう言った明日海りお。
奇跡・・・
信じる強い気持ちと、毎日の努力があるから、妖精、精霊、神様はちゃんと奇跡を起こしてくれる。
そんなおとぎ話じゃなく、本当に奇跡をおこしてきた明日海りおの最後の作品は、まさにこの物語しかない。
こんなに長い期間、夢の世界に全てを捧げてきた明日海りお。
明日からどんなことを想って生活していかれるのか、ちょっと心配。
ラストデーは、最後まで気を張って、涙をみせず、笑顔で、みんなの前を去っていった。
今ごろ、泣いているんじゃないかな・・・・・・。
それとも、まだ退団のご挨拶とか続いているのかな?
私もなんだか、昨日より時間が経つほど本当に寂しくなってきちゃった。
もう明日海さんの男役が見れなくなっちゃったんだよね・・・。ロスだね・・・。