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「ダンスオリンピア」宝塚を初めて前方席で観た感動!

宝塚歌劇を楽しもう

宝塚歌劇の国際フォーラム公演、「Grand Festival DANCE OLYMPIA -Welcome to 2020-」を観劇しました。

まずチケットが取れた時に、目を疑った。まさかの2列目

宝塚ファンになって数年、今までで一番前方席での観劇である。

ましてや、あの眉目秀麗スターオーラ眩い柚香光さんのプレお披露目公演!!

彫刻の様な美しいお顔を至近距離で拝めるなど、心臓がもつ気がしない!!

そんな気持ちで、いざ劇場へ。

そして再び目を疑う。まさかの通路側!!

前情報は何も得ずに劇場に来たけれど、絶対に客席降りがあるに違いない…。

もしかして、もしかして、柚香さん他ジェンヌさんとタッチ出来るかも!

開演前に、極度の緊張で、既に手が震える。心臓が高鳴るが、しかしこの公演を観るまでは、死ぬわけにはいかない。

こうして、舞台に立つわけでもないのに、異様な緊張と震えの中、開演アナウンスを迎えた。

まだ観てない方もいらっしゃると思うので、この先、シーンの詳細は書かないでおく。

しかし、近くでタカラジェンヌが舞い踊る姿を観られた事、幕開きから非常に感動した事をお伝えしたい!!

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スターオーラがキラキラすぎて、目が!!!

柚香さんの登場では、顔面から放たれる鋭いスターオーラがキラキラ過ぎて、目が潰れるかと。

その他にも、次々と目の前に現れるスターさん。

柚香さんと同期の95期で、花組魂を継ぐ「漢」水美舞斗さん。

雪組から組み替え後、初の公演となる97期の永久輝せあさん。

3度目の新人公演主演を経験し、格段にたくましくなった100期の聖乃あすかさん。

華と可愛らしさと芝居心の塊、トップ娘役で100期の華優希さん。

それらの皆さんが舞台上に並び立った時、思わず隣の席の友人と手を握り合った。

声を出さずとも、お互いの気持ちは伝わる。「今日、この公演を観に来られて良かった…!」

一幕「オリンピア」

一幕は、「オリンピア」にまつわる芝居仕立ての展開。

公式HPによると“ギリシア神話の英雄が現代にタイムスリップして巻き起こす悲喜こもごもを描いたストーリー仕立てのショー”である。

タイムスリップ前も後も、水美さんは、柚香さんと友人の間柄。

ギリシア神話時代、水美さんと柚香さんがお互いの背中に手を当て、励ますように共に進んでいくようなシーンがあり、これからトップとして花組を率いていく柚香さんと、それを同期として支えていく水美さんの姿が重なって、目頭が熱くなった。同期の絆は素晴らしい。

現代タイムスリップ後も、形は違えど友情で結ばれる二人。

トップスター柚香さんと、トップ娘役華さんだけでなく、この公演での二番手の位置づけとなる水美さんも交えた三人でのシーンが多い印象。

ラストに近い方で、三人が朝日の中踊る印象的な場面があり、これから新しい花組が始まっていく事が重なって見えた。

新しい花組は、これからこの方たちが盛り上げていくのだと、非常に心強く逞しく感じられた。

一幕は芝居仕立てとはいえ、さすが“ショー”なだけあり、現代的なダンスシーンと王道の宝塚的ダンスシーンがちりばめられたつくり。ストリートダンス的な現代的なダンスシーンでは、水美さん、永久輝さん、聖乃さんが大活躍。

水美さんは、今までも花組をスターとして支えてきたさすがの貫禄と圧巻のダンス力で魅せてくれる。

足をほぼ垂直に上にあげる振り付けがあり、恐ろしいほどの身体能力を披露している。

雪組からきて、花組デビューの永久輝さんは、まだ少し組に慣れていない硬さがあるようにも感じたものの、持ち前のスター性とフレッシュな雰囲気を存分に発揮していて、これからの花組での活躍が大いに期待できそう。

聖乃さんは、今まで控えめさを感じるジェンヌさんだったけれど、三度目の新人公演主演を経たためか、何かが吹っ切れたかのように輝きを放っていて、ダンス上手たちに囲まれてもひけをとらない踊りを披露されていることに逞しさが感じられた。

宝塚的なダンスシーンでは、96期の優波慧さんの出番も多め。

柚香さんも含め、なぜかタキシードに着替えた面々が、宝塚的カッコよさで決めてくれると、これぞ宝塚、これを観に来た!と思える。

二幕「タカラジェンヌの汗はダイヤモンドだ!」

二幕は、“世界の多彩なパフォーマンスが繰り広げられるエンターテインメントショー”。

おそらく一番の見せ場はフラメンコで、特に柚香さんのフラメンコには、気合とダンスへの愛が感じられた。

フラメンコらしい「オレ!」などの掛け声には、その回その回のジェンヌさんの心の叫びが込められているのではなかろうか。

出演者一同のフラメンコシーンにかける熱量の高さが伺えた。

なお、前方席だったため、飛び散る柚香さんの汗が見えた。

一幕でも見えたのだが、やはりフラメンコシーンの汗量は格段に増えている。

全力投球の彼女に賞賛の嵐。

タカラジェンヌの輝く汗は、ただのダイヤモンド。

そのほかにも、和太鼓や、オリエンタルなダンスなど、様々なダンスが披露されていく。

二幕でも、水美さんのダンス力には舌を巻く。

腕をあらわにして踊るシーンがあり、二の腕の筋肉がすさまじく、肉体美とはこのことかと感じた。

清く正しく美しく!

力強い美筋肉の水美さんと、女性らしいしなやかさで踊るさんが、柚香さんを挟んで踊る対比は、一見の価値あり。

セリフがある訳ではないので、一体どういう展開で三人が踊っているのか、個人的には謎を感じる展開なのだが、良い意味で何かとてつもないものを見せられている印象。

全力で踊る水美さんの本気が、この場面を良いものとして成立させていると感じた。

二幕の楽しみのもう一つは客席降り!

複数回客席降りがあり、一階席のお客様たちは、非常にうれしい展開。

まさかの2列目通路側での観劇となった筆者は、2列目のプレッシャーに負けて急遽劇場にて購入したマフラータオルを握りしめ、この時を待った。買って良かった。

上質な手触りのこのタオルを握りしめることで、緊張を紛らわせる事ができた。

柚香さんの客席降りにて、果たして手を伸ばしても良いものかと訝しまれる展開ながら、おずおずと手を差し伸べてみる。

すると、トップスターがタッチしてくれた!!!優しい!!!

残念ながら喉を傷めていらっしゃったようで、声がかすれた状態での一人歌唱シーン。

それでも最後まで懸命に歌いきるこの優しいトップスターが、この先健康にこの公演と今後の公演を務める事ができるように、全力で祈らずにいられなかった。

後半では、全員での客席降りもあり、一階席の後ろの方までスターが走っていった。

近くの通路には下級生がいて、勉強不足で名前が分からなかった事が悔やまれるけれど、目を合わせてくれる彼女たちに、心から感謝の笑顔を向けた。

スターたちが駆け戻っていく中、どうしても諦めきれず、永久輝さんに手を伸ばしてみる!

舞台に上がる直前に、駆けつつも手を伸ばし返し、快く手を叩いてから行ってくれた!律儀!!!

客席に明るい笑顔を届けてくれた彼女たちに、改めて心からの感謝をささげたい。

宝塚歌劇を前方席で観られた個人的な感動を交えつつ、DANCE OLYMPIAについてレポートしました。

今年初の宝塚観劇。

“フレッシュでパワフルなダンスの祭典”を楽しめて、2020年は最高の幕開きとなりました。

1/22は千秋楽。

出演者の皆さまが、最高のパフォーマンスで最後の公演を締めくくれますように。