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卒業間近・華形ひかるの作品セレクト

宝塚歌劇を楽しもう

宝塚歌劇団星組の公演が今日から再開されました。

劇団からのニュースを見る限りコロナウィルス陽性者は増えてはおらず以前にも増した感染予防対策がしっかり取られて体制がしかれるようでほっと胸をなで下ろした方も多いかと思います。

タカラジェンヌの皆さんはもちろんのこと、スタッフの方々も常より感染予防をしっかりした上で生活をされているからこその嬉しいニュースであると同時に、そこまでしっかりと予防しても花組のようで出てしまう時は出てしまうという悲しいニュースも存在します。

星組の公演再開と花組のことを思うと思い出されるのは華形ひかるさんではないでしょうか。

長年花組でスターとして輝き続け、星組『昡耀の谷~舞い降りた新星~』 『Ray-星の光線-』をもってその輝かしい宝塚人生に幕を下ろす華形ひかるさん。

そんな華形ひかるさんのこれまで出演されている作品をいくつかご紹介させていただきます。

専科に組替えをされた華形ひかるさんは毎年おとめにある「好きだった役」に「大切な役ばかりです、書ききれません!」と記されており、長年在団されているからこその愛に溢れたお答えをされています。

そのため、ファン目線の作品セレクトになることをご容赦くださいませ。

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「オーシャンズ11」イエン役

まず1作目は『オーシャンズ11』のイエンです。

オーシャンズ11は花組・星組・宙組で3回再演された作品ですが、花組公演は再演になります。

ビックタイトルの再演ということで期待も大きい作品でしたが、華形ひかるさん演じるイエンはビジュアルもですがサーカスの中国雑技団に所属しているというメインキャラクターの中でも随一の身体能力の高さが必要とされる役どころです。

記憶に新しい宙組公演でイエンを演じておられた秋音ひかるさんが中国独楽を使用しておられましたが、華形さんはイエンのナンバーを歌いながら銀橋を歩かねばならなかったこともあり通常のヨーヨーを使用されていました。

見た目はとても簡単の様子なのですが、実際に歌いながらきちんと決めるところではヨーヨーの動きを合わせねばならないというかなりの難易度の高いシーンです。

当時のカフェブレイクでもお稽古場でヨーヨーと友達となるべく毎日練習をされたり、劇団のお稽古の他にも体操のお稽古にも通われていたとのことですから、華形さん自身もかなりの努力を重ねられたことがわかります。

そんな華形さんの努力の結晶、是非ご覧になってみてください♪

『舞姫』の原芳次郎

2作品目は『舞姫』の原芳次郎です。

実はこちら花組におられた際のおとめで華形さんが好きだった役に挙げられていたお役なんです。

原作は森鴎外著の同名小説『舞姫』で、華形さん演じる原はベルリンに留学した愛音羽麗さん演じる太田豊太郎と留学先で出会うことでレールに引かれた人生を歩む太田は己の芸術を追究する原の姿を見て彼の人生に大きな影響を与える重要なキャラクターです。

以前、華形ひかるさんは日本物や悲恋物のお芝居がしたいと仰っていたこともあるので、この作品はその理想にぴったりな作風かと思います。

和物、とまではいきませんが日本の純文学ということで大きく日本物ということで…。

『星影の人-沖田総司・まぼろしの青春-』

最後に挙げるのは先ほどと同じく日本物や悲恋物が程よく入り交じった『星影の人-沖田総司・まぼろしの青春-』です。

他の2作品とは違い専科での出演された作品になりますが、トップの早霧せいなさんとの息の合った演技には注目です♪

土方歳三として新撰組を纏める立ち位置にいつつも、桃花ひなさん演じる加代との大人の関係にもドキッとさせられるシーンが多く見応えしかありません。

世界の彼氏、華形ひかるさんはいつどの作品でも私たちに夢と希望を与えてきてくれました。

あと少しで華形さんの宝塚人生が終わってしまうと考えるとそれだけで涙が出てきそうにはなりますが、これまでに華形さんが演じてこられた素晴らしい作品の数々は消えずに永遠に残り続けます。

タカラジェンヌになってくれたこと、ファンのことを大切にしてくれたことに感謝をしつつ他にも沢山ある華形ひかるさんが出演されている作品をこれを機に是非ご覧になってみてください♪