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お化粧の上手なタカラジェンヌさんをピックアップ!

宝塚歌劇を楽しもう

宝塚歌劇団のタカラジェンヌさんは、外部の舞台とは違い、自分でお化粧をしたり、アクセサリーやかつらを用意しているのはご存知の方も多いと思います。

宝塚歌劇団のお化粧は濃い〜!!!とおっしゃる方もいます。

しかし、宝塚大劇場は収容人数が2,250席と、とても大きい劇場で(東京丸の内の帝国劇場の収容人数は1,897席)しっかりとお化粧をしないと、スポットライトを浴びた生徒さんの表情が二階席や最後列のお客様に届きません。

強い照明も当たるので、濃いお化粧をしないと、のっぺらぼうのように表情が全くわからなくなってしまうそうですよ。

そして、女性が男性を演じるので、男役さんは男らしさを、娘役さんはより女性らしく見えるようにお化粧をします。

宝塚の登場人物は様々で、王子さまやお姫様だけではなく、髭を生やしたダンディなおじさまや宇宙人、悪魔まで演じますので、皆さんお化粧もとても工夫し、試行錯誤して、私達を楽しませてくれてます。

今回は、そんなお化粧が上手だと思う生徒さんをご紹介します!

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紫門ゆりやさん(月組・91期生)

紫門さんは、素顔はとても可愛らしいのですが、お化粧をすると様々な色に染まれるタイプだと思います。

私が初めて紫門さんを「格好いい!」と意識したのは「アリスの恋人」でした。帽子屋の役で、長い髪がとてもよく似合っていて、「不思議の国のアリス」をイメージした作品のファンタジーなイメージにぴったりでした。

紫門さんは燕尾服では正統派に格好良く、小麦色の肌のメイクでは色気があり、「出島小宇宙戦争」では歌舞伎の隈取に挑戦されていました。


どの役で、どのお化粧をしていても、紫門さんらしい品の良さは残っていて、尚且つ格好良い!と思います。

星風まどかさん(宙組・100期生)

星風さんは研1の組回りの時から本公演で役が付くほど抜擢が早かった娘役さんです。


研2で新人公演初ヒロイン、バウホール公演初ヒロインと抜擢が続きますが、その中でお化粧も上級生の方からアドバイスをたくさん受けてきて、素直に吸収してきたのではないかと思います。

星風さんは、大劇場トップお披露目公演「シトラスの風-Sunrise-」でも。卒業された前任娘役トップの実咲さんに、カツラのアドバイスをいただいたそうです。

抜擢が早く、宙組初の生え抜きトップ娘役を期待されていたこともあり、お化粧も相当努力し、トップ娘役になる前からお化粧の完成度も高かったと思います。

トップ娘役になってからは「オーシャンズ11」のテスが印象的でした。星風さんは可愛らしいお顔立ちなので、「天(そら)は赤い河のほとり」のユーリや「黒い瞳」のマーシャは舞台を観る前から「うん、ぴったりだな!」と想像がつくのですが、テスは離婚訴訟中でラスベガスの歌姫、大人の女性を演じるのは想像がつきませんでした。

しかし舞台の幕が開くと、テスを演じた星風さんはとても素敵でした。いつもよりも強めのキリッとしたお化粧で、期待を超えてきた!と思いました。

華優希さん(花組・100期生)

華さんは、ふんわりたおやかというイメージですが、お化粧によって大人な女性にも少女にもなれる方だと思います。

宝塚グラフなどのポートレート写真の髪型や小道具を見ていると、自己プロデュース力があると感じます。

「BEAUTIFUL GARDEN −百花繚乱−」のスチールは、普段の華さんの印象とは違い、とても大人っぽくてドキッとしました。

そして、なんといっても宝塚ファンを騒然とさせたのは「ポーの一族」のメリーベルだと思います。

ブルーの瞳にブロンドの髪、色素の薄い真っ白な肌…メリーベルが漫画から飛び出してきたようでした。

小池修一郎先生が宝塚での上演を熱望していたという「ポーの一族」ですが、明日海さん、柚香さんのお二人と華さんが揃ったからこそ「今の花組ならできる!」と上演を決定したのだと思います。

有沙瞳さん(星組・98期生)

有沙さんはお化粧がとても上手くなった娘役さんだと思います。

元の顔立ちがはっきりしていて、音楽学校の頃から美人でしたが、お化粧は迷走していた印象でした。

初めてプログラムに載った舞台化粧の写真はキツイ印象、次の写真は柔らかく、優しいお化粧になり、上達はしていたものの、泣き顔に見える…とうのが正直な感想でした。

しかし、星組に組替えになってからお化粧がメキメキと上手くなり、「Bouquet de TAKARAZUKA」で「えっ、すごく可愛くなってる…!」、そして「Killer Rouge」は「お化粧もショートヘアのカツラも、髪飾りもすべてが似合っている!!」と衝撃を受けました。

ご本人が相当の努力と研究をされた結果だと思います。

「龍の宮物語」では元の顔立ちを生かしたキリッと且つ神秘的なお化粧で、これからどんな舞台姿をみることができるのか、とても楽しみです。

最後に

お化粧が上手だと思う生徒さんをご紹介しました。

役になりきるために、皆さんお化粧を日々研究されています。

日本物の作品ではお稽古終わりに上級生が下級生のお化粧を見てあげたり、お休みの日に自宅で練習することもあるそうです(紅ゆずるさんはご自宅で白塗りの練習をしているときに宅配がきて、白塗りのお化粧のまま荷物を受け取ったというエピソードがあります)。

また、今後は、ライブ配信などテレビ画面で観ることも考えて、テレビでも舞台でも映えるお化粧・・・・と、ジェンヌさん達は新たな課題も生まれてくるのでしょうね。

お化粧の上手さも舞台人の才能の一つであり、自分を魅力的にみせてくれる手段ですので、ぜひお化粧についても注目してみてください!