宝塚って見に行くの、高いんでしょ?
よく聞かれます。なんだかブルジョアなご婦人たちの趣味ってイメージしている方多いのでしょうか?
違います。
そりゃ、舞台の上はフランス貴族やらお姫様やらたくさん出てきて夢の世界です。
しかし、客席の私たちは至って普通です。
ただただひたすらその瞬間、現実を忘れて夢の世界に浸れるのです。
もともと宝塚歌劇は温泉街の家族が楽しめる娯楽施設として始まったのです。
宝塚は家族で楽しめる大衆演劇。
チケット代だってS席8000円代、立ち見席は2000円代で購入できるのです。
ただただ、最近の人気でチケット難が続き、オークション等で、公演によっては、うん十万円の高値になって販売されてしまうこともしばしばある。
そんな高値になったチケットを購入してでも見たくなって手を出してしまう人も(やめてね)。
さて先日、Twitterでこんな投稿を見かけました。
“退団公演に100万準備したら大丈夫”の参考になればと思いまとめてみました。以前トップ会に入っていた時の退団公演にかかったお金です。 pic.twitter.com/6AAMFc4wG7
— まるべりい (@mm_vv0) 2018年10月25日
トップスターさんの私設ファンクラブに入ってた時の退団公演でかかった費用。
100万円!。
足元にも及びません。
一つ一つの数字にちょっとびっくりしました。
一つの公演を40回も見るのね〜と思ってみたり、
ファンクラブに所属したら40回分もチケット取れるのね・・・・。と思ってみたり。
やはり誰かの私設ファンクラブに入らないと、何度もチケットを手に入れるのは無理なのね・・・・と思ったり。
しかしこの金額を見て、単純に宝塚は「時間もお金も自由に使える人」だけの趣味・・・・というものではなさそうな気がするのです。
生活費を節約し、時間も工面し、人生を宝塚にかける。
そんな気合いさえ感じる。
劇場に行く度に、併設ショップで330円のブロマイドや160円のポストカードを買ってしまう。
部屋の中には同じものがどんどん増えていく。
もう持ってるのはわかってるんです。
買う度に表情が変わるわけではないのもわかってる。
でも何か、買いたいんだもん、
愛希さん名義のものを。今日も舞台に立ってくれていることに感謝を込めて。ファンが愛を示す方法はそれしかない。
タカラヅカの娘役を追いかけて浪費する女――観劇代は「家賃レベル」
http://bunshun.jp/articles/-/9428
なぜ、宝塚歌劇が好きな人は、どんどんお金を使っていくのか・・・。
その答えは、上にあるように、「ファンが愛を示す方法はそれしかない」
なぜ、そんなに愛を注ぐのか・・・。
公演を見に行くと少しずつ理解し始める。
タカラジェンヌさんたちが全力のパワーで毎回毎回、私たちに愛を注いでくれているような、パワーをくれているような、そんな気がしてならない。
そう、何かそのお礼をしたくなる。
宝塚は中毒性があるのです。
どうして?と言われても、説明しにくい。
ただ、ただ、気になって仕方がない。
1つの公演は、約3ヶ月ほどかけて100回ほど上演されます。
その公演中、ツイッターで流れているその日の公演が気になって仕方ない。
今日の出入りはどんな様子だったかな?が気になって仕方がない。
「今日はこんなアドリブが・・・」その場にいなかった自分にモヤモヤを感じる。
前半に見たものと後半見たものでは演じ方が変わっていく。その変化を楽しみたい。
少しずつ引きづり込まれる感覚・・・・わかる。
しかし「ハマる」ということに関しては、宝塚歌劇に限ったことではありません。
アニメでもアイドルでも、ガンプラでも、フィギュアでも同じじゃない??
他の人から見たら、「なぜ、これにこんなに・・」という高値のフィギュアを購入するじゃないですか。
保管用に二つとか。買っただけで押入れの中に入れておくとか。
普通の人が「ハマった人」を理解しようとしても難しいでしょう。
知らない人は、「ハマった人」を理解するのはやめておきましょう。
とりあえず、
宝塚歌劇団は中毒性があるので、注意しましょう。
ということだけ知っておきましょう。
そしてお友達を誘う時も、「ハマるからその時は覚悟してね」と伝えておきましょう。