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宝塚歌劇のライブ配信のおかげで・・・

宝塚歌劇についての雑記

10月31日の月組公演「WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-」「ピガール狂騒曲」をライブ配信で観劇しました。

宝塚公演のライブ配信を観るのはこれで5作目となり、すっかりライブ配信慣れしてきました。世の中が「GO TO トラベル」であちこちへ旅行するようになったとはいえ、まだまだ感染者は減っておらず地域によっては増えている状況です。まだムラ遠征も東京遠征も無理な私にとってライブ配信はとてもありがたいです。

実は、2019年6月に美弥るりかさんが退団されてから、すっかり宝塚の劇場から足が遠のいていました。

昨年の6月9日以降、劇場での観劇は明日海りおさん退団公演と雪組全国ツアー公演のみ。

当分は劇場に行く気にならないくらい美弥さんの退団は残念で辛かったのです。

特に月組は当分観劇できないと思っていました。

そんな気持ちでいたところへこのコロナ禍です。

宝塚の公演がすべて中止となった時、「宝塚が公演していないなんて!ジェンヌさんは一体どう過ごされているのか?」心配で仕方がない自分がいました。

そして、数か月の休演を経て公演が再開された時の喜び感動は大変大きかった!

観に行くことはできなくても公演しているというだけでうれしかったです。

やはり私は宝塚が大好きなのだと実感したのでした。

そして、9月になり当分観ないと思っていた月組の大劇場公演が始まりました。

面白かったという評判と、空席が目立つという残念な情報が入ってきました。

コロナの影響はまだまだ大きいのです。

真琴つばささんの時代から月組が好きで霧矢大夢さんがトップになってからはずっと欠かさず観劇して楽しませてもらった月組。

一番なじみがあって、好きなジェンヌさんもたくさんいる月組。

空席があってもきっとみんな頑張っているだろうなぁ・・・やっぱり月組のみんなの舞台を観よう!という気持ちになり、ライブ配信で観劇することを決めました。

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ライブ配信で観劇した感想

久しぶりに観た月組の舞台。珠城りょうさん・美園さくらさん・月城かなとさんの3人体制がすっかりできていていました!

月城さんは期待通り2番手としての存在感があり次期トップにふさわしい活躍ぶりでした。

レビューでは、初舞台生の口上がありました。

コロナのせいで待ちに待ってようやく立てた初舞台、中止になることもなく千秋楽を迎えることができてよかったね!と胸が一杯になってしまいました。

初舞台生はみな満面の笑みでキラキラしていました。

今後の活躍を楽しみにしています。

「WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-」

日本物のレビューは、有名なクラシック音楽が使われていました。

植田紳爾先生のインタビューによれば、東京オリンピックで世界中の方がいらっしゃるということを意識して、西洋の名曲を使うことで分かりやすいようにと考えての選曲だったようです。

結果的にはオリンピックも公演も中止となってしまいましたが…。

その点について全く知らずに観劇した私は単純に斬新だなぁという感想を持ちました。

「雪・月・花」それぞれの場面のクラシック音楽と日本舞踊がとてもよくマッチしていて美しい場面となっていました。

ちなみに坂東玉三郎さんが監修されたとのことです。

テーマ曲はわかりやすい「Welcome!!」の繰り返しの歌詞。

これは外国の方に向けての歌詞だったのでしょうね。

日本物といえば男役の若衆ですが、月城さんの美しさが際立っていました。

月城さんの鏡の場面で、鏡の中の人物を演じていた人がわからないけれど美しい方と思ったら、風間柚乃さんでした。

休憩中に調べてやっとわかりました。

日本物は白塗りされているので、どなたなのか分かりづらいという難点がありますね。

風間さんは白塗りがよく似合って美しかったです。

暁千星さんも白塗りが似合って、大人の美しさが出ていたように思いました。

鳳月杏さん紫門ゆりやさんはもちろん当然お美しかったです!!

この公演で宝塚を退団される松本悠里さんの「雪の巻」の場面は本当に美しく、たくさんの鳥居のセットが印象的。

松本さんの日本舞踊とビバルディの音楽とそして鳥居。

美しくも物悲しい雰囲気が醸し出されて素敵な場面でした。

松本悠里さんの退団は、「この舞台の再開の直前に決まった」と植田先生がインタビューで話されていますので、レビューの構成などに急遽の変更点があったと推測されます。

「ピガール狂騒曲~シェイクスピア原作「十二夜」より~」

千秋楽にして初見ですが、珠城さんが女性の役で男性に変装する役であるという基本情報は持っていました。

ポスターの珠城さんが色っぽい雰囲気を醸し出していて美ししく話題になっていましたよね。

体格的には男役にぴったりの珠城さんが女性の役ということで意外性のある配役。

それが面白さにつながっています。

珠城さんは女性と男装している女性と男性の3種類の役を熱演されていました。

美園さんは、自分の能力を生かして独立した生き方をするという意志の強い女性の役で、美園さんの個性にぴったり合っていました。

一年前の初々しいお披露目公演が懐かしく思うくらい貫禄ありました。

月城さんは、ムーランルージュの支配人。

髭がとても似合って素敵です。最初は店が繁盛するためならなんでもありの考え方で強引に進めるので悪役なのかと思ったら、実はよい人でしたね。

お芝居の中でのロングトーンは見どころです。すごかった!!

暁千星さんや若手男役スターの方はダンサー、海乃美月さん天紫珠李さんなど娘役さんは踊り子。

カンカンの場面が一番の見せ場で素晴らしかったですが、お芝居での見どころが少ないのが残念。

それに比べると、風間さんの役はとってもおいしい役です。目立ちます。

上月るうさんをはじめ上級生の方々はさすがのお芝居で面白く盛り上げていらっしゃいました。

千秋楽ということで、アドリブもたくさん出ていたと思われます。

初見なのでなぜ会場が爆笑しているのかよくわからないシーンが多数ありました。

それにしてもたくさんスターや実力者がいる月組ですので、もっとおひとりおひとりの活躍の場を作ってほしいなぁと思います。

珠城さんの千秋楽の挨拶は、観客の皆さんの前で舞台に立てた喜びと無事千秋楽を迎えられた喜びに満ち溢れていました。

珠城さんは「今日は泣かなかった」とおっしゃっていましたが、素直にうれし泣きされてもいいんじゃないかなと思いました。(トップの皆さん、結構泣いていますよね。それでまたファンが増える気がする・・・)

予定通りの公演を全部上演できて千秋楽を迎えられたのは大劇場公演では久しぶりのことで(公演期間の短かった望海風斗さんのコンサートを除いています)、関西でコロナ感染者が増えている現状を考えれば珠城さんの挨拶の中の言葉どおり「奇跡」だったと思います。

ところで、公演の最後に松本さんの挨拶など退団セレモニーがなかったことに大変驚きました。

長きにわたって宝塚に在団され記念公演では必ず日本舞踊を踊ってこられた方なので、セレモニーがあるとばかり思っていました。

最後にお顔だけでも見せていただけたらと思いました。東京では何かあるでしょうか。何もないのは寂しいですね。

東京公演も無事に公演できることを心からお祈りいたします。