宝塚歌劇団宙組より衝撃的な人事が発表されましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
潤花さんのトップ娘役就任はおめでたいニュースではありますが、まさかの星風まどかさんの専科への組替え…。
専科さんは歌・ダンス・演技等のエキスパートが集まる場所だという意味では星風さんの専科入りは特段問題は感じません。
が!しかし100期さんでしかもトップ娘役さんでという驚きは隠せません。
もちろんトップさんの最後が添い遂げ退団であったり単独退団であったり、トップ娘役さん不在等ここ数年でも様々な形態がありました。
ですがトップ娘役さんが唐突に組替えというのはさすがに久しぶりすぎる内容ですのでSNSやネットニュースを見ても皆さん動揺が激しかったことかと思います。
確かにこれまでもトップ娘役さんの組替えというだけであれば前例はありましたのでご紹介させていただきます。
月、専科、星へ 檀れいさん
現在は女優さんとして主に映像面で活動されている檀れいさん。
楊貴妃の再来とも言われる程の美貌の持ち主であり、アムネリスを演じておられた「王家に捧ぐ歌」は美しい方の集合体でもある宝塚歌劇団の中でも群を抜いて美しい檀れいさんがおられたからこそ舞台化が実現したとも言われていた程でした。
当時雪組にて入団7年目で初めて新人公演ヒロインに抜擢された檀れいさんは、その後すぐに月組へ組替えされ真琴つばささんの相手役を務められておられました。
現役ジェンヌさん達の中でも宝塚歌劇団を志したきっかけとしてよく挙げられておられる『BLUE MOON BLUE-月明かりの赤い花-』等様々な作品に出演され、2001年に真琴つばささんの退団と同時に専科へ組替えされました。
今では珍しい外部出演や専科として劇団でも数作出演された後、2003年に星組へ組替えされ湖風わたるさんの相手役としてトップ娘役に再度就任。
2005年に「長崎しぐれ坂」で単独退団されました。
現在はご存知の方も多いかと思いますが、現在でも舞台・映画・TVドラマと多くのフィールドでご活躍されておられます。
こうしてみると、トップ娘役さんが専科に異動されるのは、10年ぶりです。
雪から宙へ花總まりさん
2人目は女帝とも呼ばれた花總まりさんです。
愛らしい少女のようなビジュアルは正に宝塚歌劇団の娘役を体現したよう。
しかしそんな愛らしいビジュアルながらも通常男役さんが演じる「風と共に去りぬ」でスカーレット・オハラのような気性の激しい女性を新人公演で演じることもある程の芸達者なお方でした。
星組にて着々と新人公演ヒロイン等の実績を積み、1994年に一路真輝さんの相手役として雪組へ組替えされトップ娘役に就任。
今でも東宝ミュージカルで演じておられる花總さんの代表作と言っても過言ではない「エリザベート」で一路さんが退団され、後任の高嶺ふぶきさんの相手役をそのまま務められました。
相手役が単独退団されその後そのまま残留されるのは今でもよくあることで、最近で例を挙げると元月組トップ娘役の愛希れいかさんが記憶に新しいかと思います。
ですがその後高嶺さん退団後さらに後任であり現在も専科におられる轟悠さんの相手役として「真夜中のゴースト」に出演されました。
そんな中、1998年と言えばお察しいただけるかと思いますが今では馴染みがありますが宙組が新に創設された年となります。
そこで花總さんはトップ娘役という立場のまま宙組創立メンバーとして組替えされ、姿月あさとさんの相手役として初代宙組トップ娘役に就任されました。
そして2000年に姿月さん退団に伴い後任の和央ようかさんの相手役を務められ、2006年に「NEVER SAY GOODBYE-あう愛の軌跡-」にて和央さんと共に添い遂げ退団をされました。
5人のトップスターの相手役、更には12年3ヶ月間という長期間のトップ娘役就任期間は、今なお破られることのない記録となっています。
今は東宝ミュージカルを中心に舞台で活躍されておられ、衰えることのない少女のような愛らしさをキープされている生ける妖精のようなお方です。
まとめ
10年ぶりのトップ娘役さんの専科異動ということで、真風涼帆さんとのペアを見ることができるのがあとほんの少しというのは寂しいですね…。
これからの星風まどかさんの活躍に幸あれ、と祈るばかりです!