宝塚歌劇団宙組にて、驚きの人事がありました。
星風まどかさんが専科に組替えされ、潤花さんが後任としてトップ娘役に就任することとなりました。
ファンの間では星風さんが花組トップ娘役へ落下傘するための専科異動ではないか…とも噂されていますが、現在花組、月組の次期トップ娘役についてまだ発表はされていません。
恐らくどちらも年が明けてからの発表になると思います。
月組については海乃美月さん、天柴珠李さん、結愛かれんさんが次期トップ娘役の候補ではないかと予想していますが、
今回はその中でも注目されている天柴珠李さんについて紹介したいと思います。
天紫珠李さんプロフィール
天紫珠李さんは101期生です。(→101期生一覧)
初舞台は月組の「1789-バスティーユの恋人たち-」でした。その後月組に配属となります。
入団時の成績は2番で成績優秀だったそうです。
入団当初彼女は男役として舞台に立っていましたが、2017年12月25日付で娘役へと転向しました。
男役時代
男役として舞台に立っていたのは入団より3年の間でした。
本公演の中で目立った役が付くことはありませんでした。
新人公演では「All for One~ダルタニアンと太陽王~」にてジョルジュ(本役:風間柚乃)を演じており、この役がそれまでで一番の大役だったと思います。
男役から娘役へ転向するきっかけになったのは、当時在籍されていた宇月颯さんのディナーショー「MOON SKIP」への出演だったそうです。
元々ご本人の中で娘役転向について意識していた時、ショーのある場面で娘役として踊る場面があったそうです。
その場面でご本人が心から楽しんで踊っている自分に気づき、それが転向決心のきっかけになったそうです。
これは当時のカフェブレイクで宇月さんが嬉しそうに話されていました。
娘役転向後に大活躍!
そんな天柴さんの快進撃は娘役転向後に始まります。
転向後の大劇場公演「カンパニー-努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-」の新人公演では早乙女わかばさんの役を演じていました。
この公演は早乙女さんの退団公演でもあり、内容的にもかなり中心で重要な役でした。そんな役を転向後すぐ抜擢されています。
また同公演のレビュー「BADDY(バッディ)-悪党(ヤツ)は月からやって来る-」では、夏月都さん演じるムームーと白雪さち花さん演じるスース―の3人で、パトロールバードのプリンを演じていました。
プリンは中堅から下級生の間の娘役さんから選ばれそうな可愛らしい役どころです。前作、All for oneの新人公演ヒロインを経験した結愛かれんさんや中堅として活躍されていた叶羽時さん、歌に定評がある麗千里さん等がされてもおかしくないポジションをこちらの役も見事、選ばれていました。
その後の公演「エリザベート-愛と死の輪舞-」ではマデレーネ(黒天使)で美弥るりかさん演じるフランツを誘惑し、「夢現無双」では新人公演初ヒロインに抜擢され「チェ・ゲバラ」ではあの轟悠さんの相手役に選ばれ東上初ヒロインとなりました。
ここまでくると、もはやシンデレラストーリーですが、天柴さんはしっかりと実力も兼ね備えています。
歌・ダンスともにファンからも評判がよくダンスについては男役時代より定評がありました。
そして娘役転向後に磨きをかけたのが芝居です。
可愛らしい役から凛とした女性の役までどれも上手い!とファンからの評判も上々です。
とくに「チェ・ゲバラ」で演じたアレイダ・マルチは芯がしっかりした大人の女性の役でしたが、彼女にとても合っていて芝居・歌共に良かったとの評判が多く聞かれています。
まとめ
このまま天紫珠李さんがトップ娘役に就任すれば、同じ経歴を持つ元月組トップ娘役愛希れいかさんに次ぐ快挙となります。愛希さんも娘役転向後より重要な役やショーで大事な場面を任されるなど、男役時代よりも更に活躍されていました。
もちろん入団当初より娘役一筋で頑張られているジェンヌさんはたくさんいるので話題性だけで選んで欲しくはないですが…(そんなことないと信じています!)
しかし天柴さんは歌・ダンス・芝居どれをとっても定評のある実力派です。
実力でトップ娘役に選ばれることを期待したいと思います!