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シビアな宝塚歌劇団の世界

宝塚歌劇についての雑記

宝塚歌劇団星組のトップコンビである礼真琴さんと舞空瞳さんがよく言われている「首席コンビ」という名称。

その「首席」とは一体なんなのか。

もちろん長年宝塚を観続けている方はご存知かと思いますが、初心者の方であれば一体なんのことなのか、成績ってどうやってどういうタイミングでつくものなのか等疑問があるのではないかと思います。

今回はそんな宝塚歌劇団の試験や成績について解説していこうと思います!

まず、大前提として宝塚歌劇団は他の劇団と大いに違い所属している劇団員をキャストではなく「生徒」と称します。

宝塚に入団するためには東の東大西の宝塚と言われるほど難関の宝塚音楽学校に入学する必要があり、タカラジェンヌさんは全員その音楽学校の生徒であったということもありそう呼ばれています。

卒業してからも自身が劇団に所属する年数を「研1」「研2」という風に言われていますが、略さずに言うと「研究科1年」「研究科2年」となり学校を卒業してもいつまでも表現者として劇団員として研究(研鑽)し続けているという意味が込められています。

先日月組公演「WELCOME TO TAKARAZUKA/ピガール狂騒曲」にて退団された松本悠里先生も研64というようにニュース等で掲載されていて、改め宝塚はいつまでも自分自身を磨き続ける方々の集まりなのだと考えさせられました。

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劇団に入ってからも試験がある!

試験についてですが、全学年で行なわれるわけではありません。

研1,研3,研5の計3回行なわれます。

そして基本的には最後の試験である研5の成績が退団しても一生ついてくる数字となります。

OGの皆さんがメディアに出る際にも「宝塚歌劇団では首席で~」等紹介されている方がおられるかと思いますが、だいたいは研5の成績のことを指しています。

宝塚歌劇団は原則学年と成績が絶対視されるところがありますので、公式HPや年に1回発行される宝塚おとめ、そして各公演のパンフレットでも組内での成績順を知ることができます。

試験科目はお芝居・歌・洋舞・日舞。

それに加え普段の公演の姿も加味されるというわけですから、下級生にとっては毎日が試験と言っても過言ではないかと思います。

では、成績が上位になれば一体なにがあるのか。

これについては正直なところ成績1位だから絶対にトップになれるという保証もないですし、エトワールができるわけでも見せ場が増える確証があるわけでもありません。

謂わば学生の時分に皆さんが受けていた試験と一緒で試験で好成績を収めたからと言ってなにか確証のあるプラスがあるわけではないということと同じですね。

しかし大人になって思い返してみると学生の試験で好成績を収めていれば当然内申点は上がりますし、場合によっては指定校推薦がもらえたり将来の夢の幅が広がったりと確証はなくとも選択肢は広がったのではないという見方もできるものです。

タカラジェンヌさん達にとっても、そこは同じようなもので、成績上位であれば見せ場が増える可能性はありますし、下級生さんであればラインダンスのピックアップやフィナーレのWトリオ、更には新人公演でのトップさんやトップ娘役さんのお役が回ってくる可能性もあるわけです。

そうした地道なことかもしれませんが、努力が実を結ぶことがあるということです。

成績が下の方でもチャンスはいっぱい!

しかし、成績下位であるからと言ってマイナスというわけでもありません。

かつてトップを経験され今は映像で大いに活躍されている檀れいさんは入団時の成績は最下位、

紅ゆずるさんは下から2番目という数字だけで見ると惨憺たるものです。

が、言うまでもなくお2人ともトップさんとして長くそしてかなり高い人気を誇っていたことはご存知のことかと思います。

現在トップに就任されている方々も星組のお2人を除けば首席ではありませんし、むしろ成績下位であった方もおられます。

成績も大切ではありますが、実際のところ観劇していて急に視界に入った方が輝いて見えていつのまにかご贔屓さんになっていた、なんていうこともよくあることです。

成績も魅力のひとつに!

タカラジェンヌさん達は戦々恐々とした試験なのかもしれませんが、私たちファンにとっては魅力の1つであるに過ぎず「あの方は成績が低いから…」なんて口にすることはありませんよね。

昨年はコロナウイルスの影響によりその試験も難しい状況下にありましたが、徐々に行なわれている様子。

気になる方は是非公式HPの各組の一覧を見ていただければわかるかと思いますので、チェックされてみてください!

また、下のページでは、入団期の成績順の一覧もありますので、ぜひ、覗いてみてくださいね。