宝塚ファンの皆さん、こんにちは。
今日は、まもなく千秋楽を迎える星組のロマンチック・レビュー『モア―ダンディズム』の観劇レポートをします。
※ここからはネタバレ、個人的な感想が含まれますのでご注意ください。
ご存知の方も多いと思いますが、宝塚の永遠のテーマである“男役の美学を追求する”ダンディズムシリーズは、1995年の花組宝塚大劇場公演から始まりました。
作・演出は、岡田啓二で長年ロマンチック・レビューシリーズを手掛けています。
最初の『ダンディズム!』は、当時男役トップスターだった真矢みきが主演を務め、翌年の全国ツアーでも披露されました。
続いて2006年星組宝塚大劇場で、湖月わたる主演『ネオ・ダンディズム!―男の美学―』として復活しました。
それから2007年の安蘭けい主演の博多座『ネオ・ダンディズム!Ⅱ』2008年全国ツアー『ネオ・ダンディズム!Ⅲ』と続きました。
こっちゃんのモア―・ダンディズム!は原点回帰
そして2021年にこっちゃん(礼真琴)で復活した、令和の『モアー・ダンディズム』は、
真矢みきの『ダンディズム』を彷彿させるかのように、第1章のプロローグで、大階段に4色の色彩豊かなダンディーズとレディーズが登場し、華やかに幕が開きました。
それから真紅の衣装姿のこっちゃん(礼真琴)が登場。
スーパーダンディとしてテーマ曲「ザ・ダンディー」を歌い出し、華やかなダンディズムの世界で観客を魅了しました。
こっちゃん(礼真琴)は、このショーのことを“まさに岡田先生のロマンチック・レビューのいいところ作品”と述べており、宝塚の美学を改めて学びたいと意気込みを語っています。
みみちゃん(舞空瞳)も負けてない!娘役トップが華麗に舞うダンディズム
どうしてもダンディズムと聞くと男役スターメインかと思われがちですが、娘役トップのみみちゃん(舞空瞳)も負けてはいません。
秋色ピンクハットに、スカートスーツに身を包んだみみちゃんは、あいちゃん(愛月ひかる)とせおっち(瀬央ゆりあ)と一緒に、高音の美声で『ダンディズム~♪』とハーモニーを奏で踊る姿は、エンドレスリピートで観ていたいくらいです。
みみちゃん(舞空瞳)は、ファン時代からロマンチック・レビューシリーズを観ていたそうで、その主演を務められることは本当に光栄だと語っています。
因みに、第1章が始まってからずっと手拍子をしながら、ダンディズムの世界を一緒に楽しめる演出でした。
ぜひダンディズムのリズムに合わせて、大劇場ならではの一体感のあるショーを劇場に足を運んで、堪能してみてください。
あいちゃん(愛月ひかる)の品格ある白い軍服姿は必見!
この公演を最後に退団するあいちゃん(愛月ひかる)は、『うたかたの恋』のルドルフの役をやりたいと宝塚おとめに書いていたそうで、岡田先生がそれを覚えており、念願かなって真っ白な軍服姿で登場します。
そのあいちゃんの姿はとても眩しく美しく、指先まで男役を演じながら過ぎ去りし青春を晴れ晴れとした表情で歌っていました。
第8章アシナヨのあいちゃんの歌声に胸が熱くなります
大ラスの前にこっちゃん(礼真琴)とみみちゃん(舞空瞳)がデュエットダンスする“アシナヨ”という場面があります。
そこであいちゃん(愛月ひかる)は一人の歌手として、そのデュエット曲をしっとりと美しくも切なく歌います。
その歌を聞いていると、もうあいちゃんを見られなくなる実感が湧いてきて、涙が出ます。
こっちゃん(礼真琴)も、あいちゃんの歌で踊りながら胸が一杯になるそうです。
ここまでの男役スターを育てるのに、どれくらいの才能と月日が必要なのだろうと思ってしまいます。
本当にあいちゃんの退団は、惜しくて仕方がありません。
・千秋楽はライブ配信あります!
千秋楽のチケットは売り切れで手に入りませんが、ライブ配信が決定しています。
あいちゃん(愛月ひかる)のサヨナラショーもありますので、ご自宅や映画館からぜひご覧ください。