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専科凪七瑠海さん・なぜ今、全国ツアー主演に?

宝塚歌劇についての雑記

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専門家集団の専科

 宝塚歌劇団で専科と言えば、汝鳥伶さんや、一樹千尋さん、京美沙さんのように、現役の生徒では出せない貫禄や年齢感を出せたり、年季の入った名演技や美穂圭子さんのように歌がめちゃくちゃ上手だったりと、何か特別な個性やスキルを持った専門家集団というイメージがあります。

数年前までトップ・オブ・トップスとして、5組のトップスターのさらに上に君臨され、年に1度はトップスター的な主役としていろいろな組に降臨されてきた轟悠さんという特別な生徒さんがいらっしゃいました。

轟さん以外にも、星条海斗さん、紗央くらまさん、愛月ひかるさんなど、専門家集団というイメージから少し離れた、キラキラ系のスターが在籍していました。

最近でも、若手でお芝居に定評のある紫門ゆりやさん、凛城きらさん、輝月ゆうまさんなどが専科に配属になりました。

このような、劇団の中でも特殊な位置を占める専門家集団の専科という枠組みの中で、特別な存在感を示しているのが凪七瑠海さん(カチャ)です。

カチャは専科生として起用される回数が多く、主役にも2回も抜擢されています。

現在の専科生の中でも、カチャは特別な存在であると言っても過言ではないと思います。

花の89期生

皆様ご存知の通り、カチャは花の89期生。

トップスターの明日海りおさん(みりおちゃん)、望海風斗さん(のぞさま)やトップ娘役の夢咲ねねさん(ねねちゃん)を輩出したほか、人気スターで2番手退団をされた美弥るりかさん(みやちゃん)や、卒業後にもテレビや舞台で大活躍中の七海ひろきさん(かいちゃん)など、キラキラしたスターさんがひしめいている期が89期です。

現在、89期生のほとんどの生徒さんが卒業されてしまいましたが、カチャは今でも専科生として現役で在団しています。

凪七瑠海さんのご活躍

カチャは宙組時代に月組の「エリザベート」に男役ではなく娘役のエリザベート役として特別出演する、という異例の大抜擢がありました。

その後、「ジュ・シャント」でバウ公演の主役を務め、月組に移動になった後は、2014年にみやちゃんと「The Kingdom」で東上公演のダブル主演に抜擢されました。

2015年の専科公演の「オイディプス王」では轟悠さんの相手役のヒロインとして活躍。

その後、2016年に専科へと移動となります。

専科に移動してからは、2018年の花組公演「蘭陵王」で主役を務め、2020年のバウホール公演「パッション・ダムール」はカチャがメインのコンサートとして上演されました。

そしてこの度の星組全国ツアー公演の座長抜擢!

専科生で全ツの主役というのはあまり聞いたことがありません。

異例の大抜擢だと思います。

 主演作品以外でも、かちゃは、現在上演中の「蒼穹の昴」では李鴻章という重要な役を務めています。

今年の夏に上演された雪組公演「恋の大和路」にも、主人公の忠兵衛の友人の八衛門役を熱演!作品のキーパーソンとなる二番手の役を演じていました。

その前年には、花組大劇場公演の「アウグストゥス」で、作品中とても重要なクレオパトラの役を演じました。

専科の生徒さんは、演出家の指名によって出演が決まるそうですが、カチャは渋い脇役から2番手の役やヒロイン役、そして舞台の真ん中に立つ主役と、何でもこなせるので、歌劇団の演出家の先生方にとって、必要不可欠な生徒さんと言えるのかもしれません。

 スタイルも良くて品格もあり、お顔も小さくて美形で、歌が上手でダンスも演技もできるカチャ!

舞台に登場した瞬間に安心感が漂っていて、貫禄のようなオーラも感じる今日この頃です。

なぜ今、全国ツアー主演に?

 ・・・と、今回は、カチャの活躍の歴史を振り返ってみましたが、ファンが気になっているのは、なぜ来年3月の星組の全国ツアー公演を、専科生のカチャが座長として率いることになったのか、しかもトップ娘役のなこちゃんがこっちゃんと別々に振り分けられて、カチャの相手役として全国を回るのはなぜなのか・・・ということではないかと思います。

全国ツアー公演チームと「赤と黒」チームの生徒の振り分けが発表されていないので、振り分け発表後にあらためて、この謎に迫ってみたいと思います。