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宝塚「ベルサイユのばら」の魅力

初心者のための宝塚

2015年の宝塚歌劇団花組公演以来、しばらくご無沙汰な演目になっている宝塚の代表作「ベルサイユのばら」。

池田理代子さんの漫画が原作の「ベルばら」ですよね。

初演は、1974年の月組公演。

あれから8年が経ち2023年、もうそろそろ再演して欲しいなぁと思うのです。

ベルばらの魅力は、きらびやかな世界観に豪華な衣装はもちろん、フィクションではあるが本当にその世界があったのではないかと思える出来事を宝塚が豪華に魅せてくれることではないでしょうか。

今回は、ベルサイユのばらの魅力について語ってみたいと思います。

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ベルばらのパターンは2種類

ベルばらには、2種類のパターンが存在しています。

どちらを観ても、とても華やかできらびやかな世界にひたれることに間違いはありません。

ふたつのパターンを比較してみましょう。

フェルゼンとマリーアントワネット編

フェルゼンとマリーアントワネットの許されない恋の行方が描かれていますよね。

ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン:トップスター

マリーアントワネット:トップ娘役

政略結婚でパリにやってきたマリーアントワネットの寂しい姿、フェルゼンに出会って初めての恋を知ったアントワネットが可愛くてしかたありません。

個人的には、フェルゼンとマリーアントワネット編は「悲劇」なので、悲しいシーンが多いように感じます。

コンシェルジュリ牢獄で、フェルゼンがマリーアントワネットに脱獄をさせるために侵入したが、子供を見捨てることも出来ず、王妃として死なせてくれと泣くシーンは印象的です。

実はこの脱獄を伝えるシーンですが、原作には存在していないって知っていますか?

原作では、オスカルの父であるジャルジェ将軍が脱獄計画を伝えに行くんです。

子供たちを残して逃げることはできないと言うのは、原作に沿っています。

そして、断頭台のシーンですよね。

過去にマリーアントワネットを演じた、どのトップ娘役さんも断頭台に向かって階段を上っていくシーンはとても心が痛みます。

断頭台に向かう姿に「王妃さま!」と叫ぶフェルゼンも、悲痛な叫びですよね。

個人的には、断頭台のシーンはマリーアントワネットがとても美しくて大好きなんです。

最後までフランス王妃としての立派な姿を魅せてくれることが素敵です。

ちなみに、フェルゼンとマリーアントワネット編には、オスカルもアンドレも出てきて革命のシーンもあります。

フェルゼン、マリーアントワネット、オスカル、アンドレ、みんな出てくるので豪華だなぁと思います。

オスカル編

子供のころから男として育てられ、軍人として成長し、王家のためから民衆のために戦い、散ったオスカルの一生が描かれていますよね。

オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ:トップスター

ロザリー・ラ・モリエール:トップ娘役

過去に演じられてきたオスカルは、どのオスカルも「男装の麗人」という言葉がぴったりでした。

オスカル編で忘れてはいけないのが、アンドレですよね。

女の身でありながら、男だけの衛兵隊の隊長を務めるオスカルをアンドレは陰でささえている姿が素敵です。

オスカルは、フェルゼンに恋しつつも、アンドレの気持ちを知りつつ気づかないフリをしていたんです。

オスカル編では、オスカルの近くには常にアンドレの存在があって、オスカルを慕うアンドレの姿が愛おしいなぁと思います。

アンドレが戦死して、オスカルも死を目前にした時に「アンドレ、もうお前はいないのかぁ」と叫ぶシーンは、とても胸が痛くなります。

オスカルが無念の死をとげたあと、アンドレが真っ白な馬車に乗ってオスカルを迎えに来る

シーンは、何度見ても泣けます。

ベルばらのたのしみ

ベルばらは、世界観以外にも楽しめることがたくさんありますよね。

・衣装

とにかく豪華できらびやかですよね。

特に、マリーアントワネットがダントツでしょう。

個人的に印象に残っているのは、2006年の星組公演の白羽ゆりさんです。

真っ赤なドレスに、頭に乗っていたのは高さのある大きな「船」でした。

2015年の花組公演で花乃まりあさんも船を乗せていましたが、大きさが全然違いました。

ベルばらは、とにかく衣装やアクセサリーなどが豪華ですね。

ベルばらだからこそ、異世界で宝塚の夢の世界を満喫できると思います。

軍服

軍隊ということもあって、軍服姿のタカラジェンヌさんが本当にかっこいいですよね。

宝塚の男役さんって、なんであんなに軍服がよく似合うんでしょうね。

特にトップスターさん演じるオスカルの白い軍服は、本当にすてきです。

役替わり

2種類のパターンとは別で楽しめるのは、「役替わり」ですよね。

役替わりは主に、オスカルとアンドレです。

役替わりでベルばらを観ると、演じる役柄によってみえかたが全然違ってくるので、タカラジェンヌってすごいなぁと毎回感心してしまいます。

ついこの前まではアンドレに守られているオスカルだったのに、今はオスカルを守るアンドレになっているんですよ。

同じパターンなのに、演じる人が違うだけで違うみえかたになるので、ベルばらってすごいですよね。

まとめ

・ベルサイユのばらの初演は1974年の月組

・ベルばらには、2種類のパターンが存在している

・衣装、軍服、役替わりと、楽しみ方がある

2024年には、ベルばら生誕50周年を迎えますね。

特別なタイミングで、ベルばらが再演されるものだと勝手に予想しています。

そろそろベルばらの世界観に浸りたいものですよね。