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印象的な5作品とともに2018年の宝塚歌劇団を振り返る

印象的な5作品とともに2018年の宝塚歌劇団を振り返る宝塚歌劇を楽しもう

2019年がスタートしましたね。
昨年は心ゆくまで宝塚歌劇を堪能することができましたでしょうか!?

筆者(著者:有田だりあ)はヅカファンになって約10年。
ほぼすべての大劇場公演を制覇していると言っても過言ではありません。

にもかかわらず、なんということでしょう…!
今年は雪組公演『ファントム』を見逃すという大失態を犯してしまいました(涙)

それにしても2018年は、これまでで特にチケットに巡り合えない1年だったなと感じます。

以前よりも地上波や雑誌でタカラジェンヌにお目にかかれる機会が増え、芸能人や有名人の中でもヅカファンを公言する方が増えてきたように思うので、より多くの人の手元に少しずつチケットが舞い降りるようになってきているのかもしれませんね。

さて今回は、せっかくですので2018年の大劇場公演に焦点を当て、印象に残った5作品について語ってみたいと思います。例のごとく独断と偏見にはなりますが、お付き合いください♪

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◆花組『ポーの一族』

2018年1月1日、元旦。待望の花組公演『ポーの一族』が幕を開けました。
我らが小池修一郎先生の長年の夢が、現実と化したのです!

本当に漫画の世界から飛び出してきたかのような花組の皆さんを前に、小池先生でなくとも「これは夢か現実か」、と息を呑んだことでしょう。

30年以上もの間、舞台化を断られ続けてきたのにも関わらず、このタイミングで実現したのは、運命のお導きか、と言わんばかりの奇跡のフィット感でした。

◆宙組『シトラスの風―Sunrise―』

3月半ばに開幕した、新生宙組・大劇場お披露目公演。

真風涼帆・星風まどかのトップコンビ、そして新たに宙組生となった芹香斗亜も加わり、全員がそろった新生宙組は、以前にも増してさらにスタイリッシュでモダンな組が始動したなという印象です。

また2018年は、宙組にとっては生誕20周年という記念すべき年でもありました。
『シトラスの風』は宙組20年史の中でも何度か再演された、宙組の代名詞的なショー作品。そんな大切な作品だけあって、やはり見ごたえのある素晴らしいショーでしたね。

初演・再演含めたすべての『シトラスの風』にご出演の宙組組長・寿つかささんが、「明日へのエナジー」をカッコよく踊られるお姿に、いつも感銘を受けるのです。

◆星組『Another World』

落語を原作とした“落語ミュージカル”という新たなジャンルを開拓した星組、さすが紅さん率いる星組だなと、抱腹絶倒でしたね(笑)

テンポにこだわり、全体の構成をとらえた上で丁寧に構築された芝居だからこそ、力を抜いて楽しめて、なおかつキャラクターもそれぞれキャッチ―で面白い。

今の星組だからなせるわざ、というのが随所で光っていたように思います。

また、今年宝塚歌劇団に入団した104期生らは、同時上演のショー『Killer Rouge』で初舞台を踏みました。

◆雪組『凱旋門』

望海風斗・真彩希帆コンビ体制が始動してから2作目の大劇場公演。

“美の競演”などとはよく言うものですが、このトップコンビは“美”もさることながら、“美声の競演”感がすごい!!ということを、わかってはいましたが観劇のたびに改めて印象づけられます。

それに加えて、もはや生きる伝説・轟悠さんが、またも伝説を打ち立ててくださいましたね。

そう、『凱旋門』は、2000年に当時雪組トップスターであった轟さん主演で初演され大好評を博したミュージカルの再演。

当時を知らない筆者でさえ、轟さんのラヴィックに尊さと懐かしさを感じるという謎の現象に包まれました(笑)

◆月組『エリザベート』

偉大なトップ娘役・愛希れいかさんと母なる組長・憧花ゆりのさんの退団公演となった月組『エリザベート』は、2018年宝塚史上最も大きなトピックスと言えるでしょう。

普段は“死”という儚げなワードをほとんど彷彿させない、どちらかと言えば生命力に満ち溢れた珠城りょう演ずるトート閣下これいかに、などと思っていた観劇前の私をお叱りください、閣下!

芝居の月組、と呼ばれるだけあって、それぞれの緻密な役作りが物語の筋に強い説得力を与えてくれ、心に深く染み渡る公演となりました。

いかがでしたでしょうか。
もし雪組公演『ファントム』の観劇が叶っていたならば、間違いなく印象的な5作品にランクインしていただろうなとしつこく思いを馳せつつ(笑)、2019年もヅカファンを満喫しようと誓った筆者なのでした。

著者:有田だりあ