日本青年館ホールにて宝塚歌劇団専科の轟悠主演の「チェ・ゲバラ」が本日千秋楽でした。
熱い理想と厳しい現実の狭間で強く生きた革命家たちのお話です。
2017年の作品「For the Peopleリンカーン自由を求めた男」
2018年の作品「ベルリン、わが愛」「ドクトルジバゴ」
を世に出した専科轟悠と演出家、原田諒のタッグです。
ちょうどスカイステージでリンカーンをやっていたので、つい見入ってしまいましたが、やはり、濃厚で骨太なお芝居を見せてくれる轟悠さんです。
今回の公演、私にとっては初の生の轟悠さんでした。
ゲバラの国連の演説、すごい迫力と緊張感とお芝居力、職人芸!
熟練した男役芸をしっかり見させていただきました。
やはりトップオヴトップ、いや私の中では、レジェンドと呼ぶ轟悠さん。
いつも男役としてカッコいいが、今回の演説は、もう男という枠を超えて人としての輝きと威厳があふれていた。
声もとても良かったように思う。なんだか、昔の声が蘇ってきたように感じます。
轟さんってやっぱり凄いんだ。
共演する若手ジェンヌさんのスキルアップに大きな影響を与えており、専科、そして宝塚歌劇団理事として大きな存在である。
そして、今回も月組の風間柚乃さんもさらにスキルアップされたように思う。
風間柚乃
カストロ役は、本当は月城かなとがやるはずだったと思うが、
またしても、風間柚乃、ぴったりハマっていた。
「エリザベート」からずっと色々な代役続きの風間柚乃。
代役をするたびに評判がどんどん上がっていきます。
いや、皆さん呟かれていますが、なんという安定感。
しかし、あの男っぽさ、南米とかお似合い。なかなか、最近のフェアリー系男役さんの中にはない、いい男っぷり。
え?研15じゃないの?
専科じゃないの?という声がたくさん。
轟悠さんとなんと29年のキャリアの差もあるというが、全くそんな差も感じさせない末恐ろしさすら感じる。
ちなみに研6で月組です!
轟悠と風間柚乃に任せておけば、もうどんな革命でも成功するんじゃない?
みたいに力強い二人でしたね。
さて、気になるその他のジェンヌさんの感想は、またゆっくり書きたいと思います。