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宝塚歌劇・華やかな大劇場での退団

宝塚歌劇についての雑記

退団者のニュースは毎度胸が痛みますが、先日退団を発表された専科の轟悠さんが大劇場ではなく外箱での退団ということが退団会見でも話題にあがっていたので気になった方も多いのではないかと思います。

大劇場と外箱の退団とはどう違うのか。

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華やかな大劇場での退団

簡単に言うとまず華やかさが違いますよね。

大劇場だと大階段があり、数々のスポットライトがありますしオーケストラも勢揃いしています。

外箱では、外箱にしかないステージと客席の近さであったり、こじんまりとしている温かみがあるのでどちらが良くてどちらかが劣っているということは決してありません。

退団と言えば劇場内での退団セレモニーだけでなく、楽屋入りの際にファンや退団者以外のジェンヌさんによって行なわれる退団セレモニーもありますが、現在はコロナウイルス感染予防対策のため行なわれていませんよね。

仕方がないとはいえ一抹の寂しさはあるものです…。

白服

ご存じない方のために簡単に説明しますと、退団セレモニーで宝塚大劇場であれば楽屋付近、東京大劇場であれば劇場入口付近で行なわれ、退団者の会員の皆さんは白い服装でご贔屓さんを出迎えます。

トップさんが退団される際には劇場付近及び楽屋口に白いお花でアーチや飾りがたくさん準備されます。

必ずしも「こう出なくてはならない!」というような決まり事はないですが、トップさん以外の方のみの退団の際にはお花等の準備はなく、トップさんが退団される際には、基本的にはムラでは御神輿にトップさんが担がれ、他のジェンヌさんによる出し物が楽屋口で行なわれます。

東京では公道になりますので御神輿はありませんが、それぞれが晴れやかなお顔で楽屋口に来られるだけで会員の皆さんは誇らしい気持ちにもなりますよね。

お花

さて、そのお花の準備や退団時に「劇団と同期から…」と言って渡されるあの大きな宝塚独特のお花は、退団されるご本人で全て準備しなくてはいけないんです。

普通の花束とは違いかなりの量とボリューム、そして装飾が施されている退団時に使用されるお花たち。

中には季節違いのお花を選ばれるジェンヌさんもおられるため、その金額はかなりものかと予想されます。

基本的には、花束は上級生さん順に金額が下がっていくようになっているため、そういうところに宝塚の上下関係がしっかりしている部分が見え隠れしています。

大階段での衣装は?

ちなみに、大階段を降りる際の服装には特に決まりはありません。

多くの方は劇団の制服とも言える緑袴を着用されていますが、先日本拠地の大劇場を退団された望海風斗さんが男役の正装であるシンプルな黒燕尾で降りてこられたのは記憶に新しいかと思います。

黒燕尾に赤い薔薇の花束…。

リアルの男性だとちょっとギャグになってしまいそうな組み合わせでも男役さんだとサラッとかっこよく着こなされるのでびっくりしちゃいますよね。

過去にも壮一帆さん・蘭寿とむさん・音月桂さんらが黒燕尾を着用されていましたし、歴代で1人だけですが凰稀かなめさんは白軍服を着られていました。

袴ももちろん素敵ですが、黒燕尾と白軍服も個人的にはおすすめですので是非チェックされてみてくださいね!

退団セレモニーや入り待ち出待ち、そしてさらにはフェアウェルパーティーも開催できる状態ではなく、ファンの皆さまはこれまでは当たり前のように見れていたはずの贔屓の最後の姿を見ることが叶わず哀しい思いをされている方も多いことかと思います。

そんな中で劇団もなるべく多くのファンの皆さんの気持ちに応えるべく、これまではなかった対応を考えてくださっています。

どの劇場での退団であっても地域的に見ることが難しい方もおられるかもしれませんが、タカラヅカスカイステージや楽天TV等で配信されたり特番が組まれたりとご贔屓さんの最後の1日までこのご時世ですから色々な寄り添い方があると思います。

これから目白押しになっているトップさん達の退団公演、最後の1公演までやりきれることを心から願っています。