再び、宝塚歌劇団からのLINEに怯える日々が戻ってきました。
星組の東京宝塚公演『ディミトリ〜曙光に散る、紫の花〜』『JAGUAR BEAT−ジャガービート−』、宙組の宝塚バウホール公演『夢現(ゆめうつつ)の先に』、花組の宝塚大劇場公演『うたかたの恋』『ENCHANTEMENT −華麗なる香水−』と、相次いで休演となってしまいました。
ファンの嘆きがSNSを埋め尽くしましたが、もっと辛いのはタカラジェンヌや、スタッフの皆さんでしょう。
宝塚歌劇は出演者に20歳未満の生徒が含まれることもあり、誰がコロナになり、誰が元気であるかを明かしません。
私たちファンに出来るのは、星組・花組全員と、宙組バウメンバーの健康を祈ることだけです。
演劇界もコンサートも、公演中止のお知らせを毎日のように目にする今、宝塚はこれまでよく頑張ってくれたと考えるべきでしょう。
そこでこれまでの経緯と、今からでもすぐに出来る応援方法をお伝えしたいと思います。
朗報からの悲報
奇しくも星組休演の一報が入る前日は、宝塚のレジェンド娘役の花總まりさんが、代表作でありタイトルロールの『エリザベート』に、体調不良から復帰された日でした。
花總さんはトップ娘役の就任期間12年という伝説をお持ちですが、もう一つ有名な記録があります
宝塚時代、一度も休演がないということです。
退団後に『徹子の部屋』で、在団時中には疲労骨折が絶えなかったと仰った花總さん。
それでも12年間トップとして踊り続けたのですから、脅威としか言いようがありません。
公演中のストイックさは、退団後には周囲の方に引かれてしまうほどだとか。
それだけタカラジェンヌの方は、苦労されているんですね。
コロナ以前は、点滴を打ちながらでも舞台に立つのは当然だったと、さらりと仰る元トップさんも多いです。
このコロナ禍では、これまでのような無茶は通じません。
けれど、あり得ないほどの無茶を繰り返してきた先輩方の背中を見て、育ってきたタカラジェンヌたちです。
無理をしてでも舞台に立ちたいという気持ちは強いはず。
休演に対して悔しいという思いは、私たちの想像以上でしょう。
タカラジェンヌの辛さは、察して余りあるものがあります。
7人休演を乗り越えた星組
舞台演劇は新型コロナに対して、一歩ずつ前進しています。
星組も、全国ツアー『モンテ・クリスト伯』『Gran Cantante!!』で、35人中7人休演で幕を上げたという、実績があります。
きっとまた、代役が立てられるに違いない。
そう思っていたファンの前に届いたのは、13日までの公演中止でした。
そして宙組バウは12日まで、花組は16日までの公演中止が発表されました。
花組に関しては、貴重なれいまい、華麗なる柚「香」光・「水」美舞斗コンビの見納めです。
ファンだけではなく、組子の皆さんも大いに嘆いていらっしゃることでしょう。
今は、宙組の『MAKAZE-IZM』の完走を祈るのみです。
宙組バウは追加公演決定!!
たった一日で、休演となってしまった宙組バウチーム。
鷹翔千空さんのバウ初主演作であり、生駒怜子先生の宝塚バウホールデビュー作。
皆さんどれだけ悔しいかと思っていましたら、13日からの公演再開だけではなく、追加公演のお知らせまで届きました!
1月17日〜1月21日の8公演が追加されます。
10公演中止で、8公演追加という劇団の太っ腹な采配に感動してしまいました。
自前の劇場を持っているからこそ出来ることですが、感謝しかありません。
16日のライブ配信も予定通り実施されます。
事前情報だけですと難解な作品を思わせましたが、わかりやすく、笑って泣ける良作とのこと。
ライブ配信が楽しみです。
今こそ宝塚を応援したい!
こちらのブログでは過去、公演中止中の宝塚の応援の仕方が、いくつか紹介されています。

一番簡単なのは、ネットで愛を叫ぶことです。
きっとご贔屓の耳にも届くはずです。
もちろん直接見てくださる可能性もありますので、言葉を選んで叫びましょう。
さらに一歩踏み込むなら、お手紙を書くのはいかがでしょうか?
より強く、思いが伝わるはずです。

中止になってしまったチケット分を、何とか宝塚に還元したい。
もしくは元々チケットは買えなかったのだけれど、金銭面で宝塚を応援したいと思った方も、いらっしゃるでしょう。
そんな時はキャトルレーヴオンラインで、贔屓や気になっているタカラジェンヌのポストカードやブロマイドを購入しましょう。
行けなくなってしまった公演のグッズをオンラインで買うのもありですし、組グッズを買うのもいいですね。
またライブ配信もお勧めです。
以下の記事で書かれていますが、ライブ配信はとってもリーズナブル!
チケットが飛んでしまった方は、余剰分を普段観ない組のライブ配信にも充てて、宝塚全体を応援するのも素敵だと思います。

また過去の動画配信を楽しむのもいいですね。
ライブ配信でも動画配信でも音楽配信でも、今は公式の「配信deタカラヅカ」が強い味方になってくれます。
タカラジェンヌが健康であることが、私たちの願い
休演になってしまった組の皆さんの心痛は、いかばかりでしょう。
私たち以上に、辛いに違いありません。
早く舞台を観たいという気持ちは強いのですが、こんな時にふと頭をよぎる公演があります。
2018年の『エリザベート』です。
インフルエンザの流行による、複数人の休演がありました。
宝塚は不測の事態のための代役をきちんと用意していますので、公演時間を少しずらしただけで無事に舞台の幕を上げることが出来ました。
そして数日後、戻ってた某本役さんのあまりにげっそりした姿に、ファンからは悲鳴にも似た声が上がったのです。
ファンとしてはもちろん公演を観たいのですが、無理をしてまで舞台に立つ贔屓は観たくありません。
皆さんが一日早く、健康な状態で舞台に戻られることをお祈りして、締めさせていただきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。