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トップスターになるために必要な条件

宝塚歌劇についての雑記

受験資格が中学3年から、高校3年までの4回しかない宝塚で20倍近くの倍率をくぐり抜け合格したタカラジェンヌは、それだけでも素晴らしいですが、さらに300人近くの中から5席しか用意されていないトップスターの座に座るには、並大抵の努力では不可能かと思います。

よく、トップになるための条件として「新人公演の主演」、「東上作品で主演」、「2番手羽根を背負う」、「パーソナルブックの発売」など、これらは一例に過ぎませんが、実際には揃えないといけないカードが沢山あったりします。

近年では、十分なカードが揃っているにも関わらずそのまま卒業していく方もいますし、いわゆる‘’2番手‘’と、‘’2番目‘’の境が難しくなってきていたりもします。

では、そもそもトップになるにふさわしい、トップになるための器を持った人物像とはどのような人なのでしょうか?

今回は個人的に思うトップスターに相応しい人物像について語っていきたいと思います。

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ビジュアル

第一から、これかと思うかもですがやはりビジュアルは大事です。

夢の世界を見せてくださるエンターテイメントですから、観客は美しいものを見たいですよね。

ただ、ビジュアルといっても顔が良ければ良いわけではないです。

やはり、70人ほどいる舞台のセンターに常に立ち続けることに納得のいくビジュアルということです。

ビジュアルといっても、大きな括りです。美形な人、アイドルのようなルックスの人、スタイルが良い人、全体的なバランスが良い人。

いろいろあって良いと思います。

宝塚は5組から構成されているので、その辺りは、どの時代のトップスターも各組で本当に満遍なく割り振りされているなと感じます。

人柄

宝塚のトップスターとは、組織のリーダーですので、周りから慕われるような人物でないと人はついてこないです。

これは宝塚に関わらず一般企業でも同じことですが、やはり自己中心的な人が上司だと、この人のためにも頑張ろう!との気持ちがなくなりますし、逆に威圧的な人が上司でも、恐縮してしまい最大限のパフォーマンスができないですよね。

これが宝塚だと、”人がついてこない=組の活気がなくなる” ということなので、チケットの売れ行きにも関わってきますよね。

やはり、宝塚自体が団体芸のエンターテイメントなので、いくら個人が魅力的であっても、それだけでは毎日2500席の人を埋めることは難しいですからね。

そのため、組の雰囲気が充実しているということは、トップさんの人柄も一つに関係していると考えています。

努力

宝塚って公演期間が始まると、水曜日のみが休演日なので週休1日の期間が約一か月半ぶっ通しで続きます。

6連勤、1休、6連勤の繰り返しです。

公演期間のない日もほぼ毎日お稽古ですし、番手ありや、トップさんになると、唯一の休みの日までお仕事(情報誌の撮影、csの撮影、制作発表、その他諸々)が入ります。

もちろん、トップさんも人間ですので時にはお身体の不調もあるかと思います。

とあるジェンヌさんが以前インタビューで、「朝起きて、声が掠れていたらどうしようと想像してしまうのが1番恐い。」と仰っていたことを覚えています。

そのような不安、責任をどのジェンヌさんよりも人一倍に持ち、舞台に立ち続けてくださるトップさん方は本当に努力の人だと思います。

よく、トップは孤独だとか、トップの重圧だとかを耳にしますが、やはり実際に私たちには考えもつかないような重責があったりだとか、苦しいことがあったり、そんな中であれだけ舞台で輝いて最高の夢を見せてくれる姿は、誰よりも眩しいです。

努力し続けることは難しいのならば、きっとトップの任期を務めるのは難しいかと思いますので、これまでにトップという座についた方々に対し尊敬の念しかありません。

以上、個人的に思うトップスターに相応しい人物像3選でした。