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宙組組長の退団…何か意味が?組長の歴史を振り返る

宝塚歌劇についての雑記

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過去5人遡った5組の組長データ表

まずは、5組の各組長さんを5名遡り、組長を務めた任期や退任時の学年を表にしてみましたので、ご覧ください。

まず驚くのが、宙組はまだ4人しか組長さんが誕生していないこと!

いちばん新しい組とはいえ、もう25年もの歴史があります。

それでも寿つかささんでまだ4人目というのは、寿さんが15年もの間、宙組を守り続けてくれたからです。

逆に15年という長期で組長を務めている生徒さんのほうが少ないことが表を見て分かりますよね。

ショーでもバリバリに踊っていた寿さんなので、「えっ、もう研34だったの?!」という事実にも驚きです!

組長さんくらいの学年になると最前線で踊るチームには入らず、お芝居をメインに活躍される生徒さんが多いのに、寿さんはいまだに群舞でもセンター付近で踊られています。

「踊る組長」が来年からもう観られなくなるのかと思うと…本当に本当に寂しい限りです。

現役続行が多い花組組長たち

花組の組長たちを見てみると、まず全員が退団を選ばずに専科に異動されていることが分かります。

5人全員が男役さんだからなのか、他の組では見られない現象です。

花組と言えば「男役の宝庫」と言われます。男役であることをまだまだ追求したいというお気持ちがあったのかもしれませんね。

なぜか長期になりにくい月組組長たち

月組の組長さんたちを見てみると、他組では10年越えの組長さんが1人はいらっしゃるのに対し、月組は皆さん5年以下で任期を終えられています。

その中でも更に出雲 綾さん、飛鳥 裕さんはわざわざ月組に組替えをしてからの組長就任ということで、「繋ぎ」という意味合いが見て取れます。

越乃さん、憧花さん、光月さんは月組の生え抜き生ということで、きっと「長く月組を守ってほしい」という期待も込めての任命があったと推測されます。

特に越乃さんは史上最下級生での組長誕生ということで当時話題にもなりましたので、長期を期待されていたことは間違いないでしょう。

しかし3名とも残念ながら数年でのバトンタッチを選ばれています。

これは偶然なのか、何かを意味しているのか…興味深い結果となっています。

「プロ組長」飛鳥 裕さんが守り抜いた雪組

近年の「雪組組長」といえば、やはり飛鳥 裕さんが筆頭で思い起こされます。

トップスターで言えば、この面々の時代を一手に引き受けてきました。

  • 轟 悠(とどろき ゆう)
  • 絵麻緒ゆう(えまお ゆう)
  • 朝海ひかる(あさみ ひかる)
  • 水 夏希(みず なつき)
  • 音月 桂(おとづき けい)

まさに「雪組のお父さん」であり、更に、一旦専科に異動してからまた月組で3年間組長を務め、退団後も宝塚音楽学校に就職するなど、「面倒見のプロ」と言えます!

劇団理事を輩出した星組組長

飛鳥 裕さんと同じく、「星組の組長といえば英真なおきさん」という印象を持っている人が多いのではないでしょうか。

英真さんは2012年で星組組長の職を全うし、今は現役生ながら劇団理事にも就任したスゴイ人です!

他にも、葉山さんが14年、万里さんが8年と、割と長い任期を務めることが多いようですね。

星組は「家族的」と表現されることが多いので、組子たちを我が子のように愛し守る組長さんが多いのかもしれません。

組長の任期や退任時期は今も昔もあまり変わらない

組ごとにある程度の特徴はあれど、今も昔もそれほど組長さんの任期や退任学年は変わらない、という結果が見えてきました。

寿さんや高翔さんなど、組長クラスになってもダンス場面のメインに入っていたりすることから、なんとなく「まだ若いのに退任?!」という印象なのかもしれません。

特に寿さんは、今や貴重となった宙組創設メンバーの1人です。

専科でもいいからまだ見守っていてほしかった、というのがファンの総意ではないでしょうか。

6月12日から組長も副組長もトップコンビもすべてが新メンバーとなり、生まれ変わる宙組に大注目ですね。