お正月も過ぎていきましたが、これからしばらくまた更に冷え込むというニュースもあり仕事も始まりもう体感的にも気持ち的にも寒い日々が続いていきますね…。
そんな時におすすめしたい宝塚歌劇団の熱いレビューを3作品ご紹介させていただきます!
是非この寒い冬に見ていただき、気持ちを温かくして出来るならば一緒に画面の前で盛り上がって身体の温度も上げてこの冬を元気に乗り越えましょう!
『ノバ・ボサ・ノバ -盗まれたカルナバル-』鴨川清作先生作
熱いレビューと言われたらまずこの作品が頭に思い浮かぶ人は割合ヅカオタに多いのではないでしょうか?!
タカラジェンヌさん達の中でもとにかく体力が必要とされる作品とも名高いこちらですが、初演は1971年と歴史のある作品としても愛されています。
最初観たときはもう一瞬で過ぎ去っていくレビューにただただ目を奪われるという体験をした私ですが、そもそもカルナバルって何…??という疑問だけが残ったのを覚えています。
ちなみに、皆様はご存知のことかとおもいますがカルナバルとは謝肉祭と呼ばれる所謂カーニバルのことを指します。
元々はカトリックなどの西方教会の文化圏で見られた通俗的な節期で、四旬節(復活祭の46日前~復活祭の前日までの期間)の前に行なわれるお祭りのことです。
所謂宗教的なお祭りでしたが、現代では仮装したパレードが行なわれたりお花やお菓子を投げる行事と化してきて宗教的な背景のないただの祝祭となっている場合はほとんどのようです。
物語はカルナバル前夜のブラジルのリオ・デ・ジェネイロ。
カルナバルを観光に来たエストレーラの盗まれたペンダントを巡って義賊のソールと泥棒のオーラが次々と事件を巻き起こします。
哀しい身分違いの恋を中心としたストーリーなのですが、そんな中に笑える要素があったり他の作品にはないような味のある演出が盛りだくさんであったりとオススメポイントも満載です。
1971年に星組と雪組、1976年に花組、1999年雪組と月組、2011年に星組にて上演されています。
2011年にヒロイン役であるエストレーラ役を演じた夢咲ねねさんは1999年に上演された月組公演を観劇して宝塚歌劇団を志したそうなので、その記念すべき公演を自分自身が演じられるだなんて夢があって良いですね♡
『La Esmeralda(ラ エスメラルダ)』 齋藤吉正先生作
2015年に二度雪組にて上演された作品になります。
齋藤先生と言えば昨年発表された彩風咲奈さんのお披露目公演である『CITY HUNTER -盗まれたXYZ-』の演出家としても発表され大いに話題になりました。
CITY HUNTERはまだ全貌が明かされていないのでわかりませんが、この『La Esmeralda(ラ エスメラルダ)』はとにっっっかく熱い!!
ラテン系のレビューになりますので、タカラジェンヌさん達が全員黒塗りをされており使用されている楽曲からダンスまで全てが熱くこちらに迫ってくるものがあり観ているだけで汗をかいてしまうような作品です。
円盤にも「どこまでも続くエメラルドの海を背景に繰り広げられる愛と夢。熱く、暑く、情熱的な極彩色のラテン・ショー!!」とありますので、公式公認の熱いレビューということで間違いないかと思います。
早霧せいなさんの熱いダンスも見応えがありますし、普段はおっとりとした雰囲気をまとった咲妃みゆさんがかっこよく洋楽を歌っている姿には思わず痺れてしまうものがあります。
『シルクロード~盗賊と宝石~』 生田大和先生作
今、正に1番熱い熱量を持ったレビューと表現しても過言ではないかと思います。
トップスターである望海風斗さんとトップ娘役の真彩希帆さんのこれまでの軌跡を全て詰め込んだ素晴らしい作品です。
数多くのCMやアニメ・映画音楽を手掛けながら様々なアーティストさんへの楽曲提供もおこなっている菅野よう子さんの楽曲を使用されており、これまでにない新しい宝塚歌劇団を観られるという意味でもおすすめの一品です。
なによりもエモすぎて胸が熱くなってしまうのは、群舞のシーンで望海さんから次期トップスターである彩風さんへ青い薔薇が贈られるシーンです。
青い薔薇の花言葉はかつては存在しないものと呼ばれていたため「不可能」「存在しないもの」などマイナスなイメージのものでしたが、2002年遺伝子組み換えによって世界初の青い薔薇が誕生した後に「夢かなう」「奇跡」「神の祝福」「一目惚れ」という花言葉へと変更されました。
さらに薔薇には本数によっても花言葉が変わってきます。
望海さんがお渡ししているのは1本。
1本の場合は「一目惚れ」「あなたしかいない」という意味となります。
もしもあの演出に「夢かなう」「あなたしかいない」という意味が込められているのであればもう本当に…生田先生ったら粋なことをしてくださるんだから…と2回目観るときは1回目よりも多めに涙が出てしまいますよね…。
色々な意味で熱いレビューのご紹介となりましたが、実際のところどのレビューでも好きな作品やご贔屓さんが出ている作品であれば手に汗握る熱いレビューとなってしまうというのも事実ですよね。
この寒い冬のお供に宝塚のレビューをどうぞ!