雪組トップスターの望海風斗さんと真彩希帆さんの退団公演である「レビュー・アラベスク『シルクロード~盗賊と宝石~』」にて
アニメの「ガンダム」シリーズや
「マクロス」シリーズ、
「創聖のアクエリオン」等日本人ならば見たことはなくともタイトルくらいは聞いたことがあるという有名作品の音楽を担当されていた菅野よう子さんが楽曲提供されているということで、発表当時はかなりの話題を呼んだかと思います。
実は宝塚歌劇団では「え、そんな方からも?!」という意外すぎるところからも沢山楽曲提供を受けているんです。
高見沢俊彦
まずはじめにご紹介するのは2000年に上演された月組公演「BLUE MOON BLUE」。
真琴つばささんと檀れいさん主演の作品で、こちらを観劇したことをきっかけに宝塚歌劇団を目指した方々も数多くおられる作品でもあります。
この作品の主題歌である「ENDLESS DREAM」は今でもタカラヅカスカイステージで歌われたりする曲ですが、こちらが高見沢俊彦さんが作詞作曲されたものになります。
個人的な感想ではありますが、ねっとりとした感じの曲調になっており男役さんの色っぽいかっこよさが詰まっている曲になっていますので気になる方は是非チェックされてみてください!
XJAPAN YOSHIKI
お次は2004年に花組にて上演された「TAKARAZUKA舞夢!」です。
春野寿美礼さん・ふづき美世さんコンビがトップであった時代の作品になります。
こちらでは世界的に有名なX JAPANのYOSHIKIさんが楽曲提供をされていたんです!
宝塚歌劇団とX JAPAN?!とその組み合わせにびっくりしますが、これがまたかっこいいんです。
一見全く別の界隈のようにも思えますが、各々でトップにいる方だからこそのマッチなのかもしれませんね。
普段の宝塚とはちょっと違う楽曲である「世界の終りの夜に」は2019年のタカラヅカスペシャルで望海風斗さんが歌われており、その楽曲の素晴らしさと望海さんの圧倒的な歌唱力には思わず感動で震えるレベルでしたね。
松任谷由実
1992年と20014年に月組にて上演された「PUCK」。
これまでの宝塚歌劇団とは一風変わった作品であり、トップスターが可愛らしい妖精パックというかっこよさを武器とする男役さんがこの役を…?!と衝撃のあった作品でもあります。
そのため再演は難しいのでは?と言われていましたが、当時トップスターであった龍真咲さんからの熱い希望で実現化したエピソードは有名ですよね。
テーマ曲である「ミッドサマー・イブ」は松任谷由実さんが楽曲提供されています。
シェイクスピアの「真夏の夜の夢」を元に小池修一郎先生がつくられた夢のように可愛らしい「PUCK」。
普段の生活では得られないようなほっこりとした、そして心が洗われるようなストーリーとなっていますので、妖精さんであるタカラジェンヌさんが本当に妖精さんの姿をされている貴重な作品ですので見てみてください。
Elements Gardenの藤間仁
最後にご紹介するのは2017年と2020年に花組にて上演された「はいからさんが通る」です。
主題歌である「大正浪漫恋歌」と「冬星の歌」は音楽クリエイターチームのElements Gardenの藤間仁さんによる楽曲提供となっています。
「はいからさんが通る」では大正ロマンを感じさせられる楽曲となっており、思わず口ずさみたくなる曲となっていますよね。
実はこの藤間さんは2011年月組公演「アリスの恋人」で「Your Story」、2013年星組公演「怪盗楚留香外伝-花盗人-」で「流れる星のように」、2013年雪組公演「Shall we ダンス?」で「Let’s start a party night」と「CHANGE」の作曲と編曲を担当されているという経歴をお持ちなんです。
宝塚歌劇団とは縁が深い藤間さんはアニメ「うたの☆プリンスさまっ♪」や「BanG Dream!」等で使用されている楽曲を担当されています。
東儀秀樹
2018年、凪七瑠海さん主演の「蘭陵王—美しすぎる武将—」。
今回の作品は雅楽師の東儀秀樹氏がフィナーレの楽曲を提供していました。
様々な方々から楽曲提供をされているのは、偏に宝塚歌劇団が長年の歴史の中で多くのアーティストさん達から厚い信頼を得ているからこそ実現化していることですよね。
楽曲提供では、探すと外部の有名な方からの楽曲提供があります。
観劇の歳は、パンフレットの隅々まで見て、「こんな方が・・・」という発見をしてみてくださいね。
宝塚ファンや原作ファンだけでなく、そういったアーティストさん達のファンからも注目される多くの作品を生み出されている宝塚歌劇団。
今後も多くのアーティストさん達との夢のコラボレーションが楽しみですね。