宝塚歌劇団花組の「CASANOVA」千秋楽を観劇し、まだポヤッとしている状態です。
だいたい公演を見に行ったあとの2、3日は、ポヤット思い出に浸ることが多い方も多い・・・でしょ??でしょ?
明日海りおの物凄いオーラ、仙名彩世の笑顔、柚香光の格好良さ、鳳月杏の度肝を抜かれた女役。
あ〜どれもすごかった。
そんなポヤットした中で、心に残っている、明日海りおさんと鳳月杏さんの二人の関係。
最後の挨拶の中で見え隠れして、いや、もれちゃっていたので、妄想的ではありますが、記しておこうと思います。
元月組同士の二人の絆
明日海りおさんは、
2013年月組から花組に組み替えされ、翌年の2014年にトップ就任しています。
退団会見の時、月組から花組に組み替えした時が一番辛かった・・・・とおっしゃっていました。
そして同じ月組にいた鳳月杏さんはその一番辛い時期の
2015年に花組に組み替えされてきました。
この時の二人の関係ってどんなだったんでしょう・・・・。
明日海りおさん89期生 鳳月杏さん92期生。
3年の先輩後輩の関係ですが、同じ月組だったこともあり、明日海りおさんにとっては、安心できる存在であったのでしょう。明日海りおさんのトップの孤独や寂しさを温めてくれたはず。
一方、鳳月杏さんは、月組時代は、今ほど、目立った存在ではなかった。
鳳月杏さんの存在を確固たるものに変化させていったのは、花組に組み替えしてから。
花組に組み替えされ、トップ明日海りおさんを精神的に支える存在となり、そしてご自身もすごい努力で地位を確率していった鳳月杏さん。
CASANOVA千秋楽で
明日海りおさんも今回の千秋楽で、
「下級生の頃は自信なさそうで、大人しくて…
今は、こんなにふてぶてしくなって…良い意味で、堂々としているって事ですよ?
月組でも華やかさと、ふてぶてしさをもって花を咲かせてくれると思います」
そして、
鳳月杏さんから明日海さん宛の手紙の内容をお話され、
『明日海さんを置いて月組に行くのは心配です』と書いてあった。
それに対して、
明日海さんは、
『心配いらないよ、随分舐められたもんだな』と。
と上級生ならでは言葉を鳳月杏さんに伝え、そして、
『心配いらないよ』は、最高の最後の感謝の言葉だったのではないでしょうか?
今回の『CASANOVA』千秋楽では、明日海りおさんの涙はなかった。
結構泣き虫の明日海りおさんなのに・・・・・。
きっと、ご自身も退団を発表され、残り少なくなってきた宝塚人生。
自分を支えてくれた人たちを「いい形」で、組み替えや退団という形で送り出す、
その役割を一つ一つ果たしながら、退団へ向かっているのか・・・と。
それが、今回退団されたトップ娘役の仙名彩世であり、月組組み替えする鳳月杏なのでは・・・。
今回の千秋楽では、そんな、最高の形で送り出す清々しさを、明日海りおさんの様子をみて、強く感じた。