スポンサーリンク

紅ゆずる・退団の挨拶全文(宝塚大劇場)

宝塚歌劇を楽しもう

2019年8月19日、宝塚大劇場星組公演『GOD OF STARS-食聖-』の千秋楽でした。
この星組公演で星組トップ紅ゆずるさんが退団されます。(東京公演まだありますよ!)

紅ゆずるさんは、宝塚歌劇団の生徒としての正装、紋付の羽織袴で大階段をおりてきました。

時々涙しながら、ひとことひとこと丁寧に力強く、最後の退団の挨拶をされました。

紅ゆずるさんの退団の挨拶、本当にたくさんの方に勇気と感動を与えてくれる挨拶でした。
全文をここにご紹介させていただきたいと思います。

スポンサーリンク

宝塚大劇場・紅ゆずる退団挨拶

はじめて・・・・・初めて、この宝塚大劇場で見た感動を今でもはっきりと覚えています。

宝塚の虜になった私は、花の道を通り、外から大劇場を見ているだけで幸せでした。

初舞台のとき、こちら側から客席を見て、再び心が震え、今度は私がみなさまに夢と感動をお届けできたらと、強く、思いました。

すいません・・・泣くつもりはありませんでした。

この舞台が、私の全てでした。

この舞台に立つためならば、どんな事にでも挑戦してきました。

今、私がここに立たせていただいているのは、

諦めなかったからです。

(拍手)  

ちょっと前に出ます。すみません。一列目の方がかぶっていたのですいません
(笑い)

でも、諦めなかったのは、端にいる私を応援してくれるファンのみなさまがいてくださったからです。

そして、私を導いてくださる先生方、そして、苦楽を共にし、同じ舞台を作り上げてくれた仲間たち、誰一人かけても、今の私はここにはおりません。

諦めなければ、夢は叶う!
そのことを宝塚は教えてくれました。

東京公演の最後の日まで、何事も諦めることなく、
清く、正しく、美しく、そして朗らかに、
舞台に立っていきたいと思います。

この大好きな大好きな宝塚大劇場とお客様に、心からの感謝を込めまして、
本当にありがとうございました。

端にいる私を見いだしてくれたタカラヅカ

「技術の高いタカラジェンヌではなかった紅ゆずるの魅力」でも紹介していますが、

「端っこにいた」紅ゆずるさんのトップへの道は壮絶なものだっただろうと想像します。

しかし、そんな紅ゆずるさんだったからこそ、試練を乗り越え、多くのタカラジェンヌさんの夢、憧れの存在になり、これだけ多くのファンに支持されて、そして愛と感動を与えられるタカラジェンヌさんになったんだろうなと思います。

端にいる下級生や端にいるタカラジェンヌさんを応援してあげてほしいという気持ちがとてもとても溢れて、本当にお客様ファン、仲間、「人」を大事に大事にされる愛の溢れた温かい、トップスターさんでしたね。本当に退団されるのが寂しいです。