宝塚歌劇団現在公演中の宙組公演『El Japón(エル ハポン) -イスパニアのサムライ-』『アクアヴィーテ(aquavitae)!!』
「ショーは楽しいけれど、お芝居いまいち…。」
今回の宙組公演は、そんな噂をよく耳にします。
でも、「モノの感じ方」って人それぞれですよね。
自分の好みと合えばきっと楽しいはず!
ということで、楽しむ気満々で「エルハポン/アクアヴィーテ」観劇に行ってきました。
【お芝居】El Japón(エル ハポン) -イスパニアのサムライ-
結論から先にいうと「単純ストーリーで楽しかった!」といった感じでしたかね。
なんやかんやありつつ、まぁ、結局はいい感じにおさまるのね…といった内容でした。
ただ、もうちょっとひねりのある内容がお好みの方にとっては「つまらない」と感じるのかもしれません。
さて、今回の公演で筆者が気になっていたのは、「芹香 斗亜」「「桜木みなと」「瑠風 輝」さんら3人のジェンヌさん。
芹香 斗亜
謎の男「アレハンドロ」!
ポスターからしてあの姿ですからね、実際にはどんな姿となっているのか、また、芹香さんのお芝居でアレハンドロがどのようなキャラクターとなっているのか、もう楽しみで!
歌劇誌などからすでに「アレハンドロの正体」「アレハンドロの立ち位置(シリアス系か面白系か)」も把握済み。
後は、芹香さんがどう演じているのか…ということだけだったのですが…。
いやぁ、よかった!
面白かった!
ホントに最後まで謎だった!
アレハンドロが出てくることにより「その場が締まる!」ということはないのですが…。
ただ、出てくることで「不思議な安心感」がありました。
それって、芹香さんだから出せる「安心感」なのでしょうか。
それとも、アレハンドロという役そのものが発しているのでしょうか。
いずれにせよ、謎の男「アレハンドロ」という人物は、とても魅力的な人でした。
桜木みなと
今回の桜木みなとさんは、領主の息子「エリアス」。
いちおう、エリアスは「嫌な奴」なのですが、筆者の感想としては悪役というほど「芯から腐っている奴」ではないんじゃないのかなぁ…と。
ただ、まぁ、嫌な奴なりの雰囲気とセリフはちゃんとありますので、「嫌な奴」設定ではあります。
それが桜木さんの色気と相まって、「嫌な奴であるのに、何故かとっても素敵」という魅力がエリアスにはありました。
劇中、「親父が嫌なら俺ではどうだ?」というセリフがあるのですが、筆者的にはそこがツボ。
生観劇・DVD等でこれから観る方は、ぜひこのセリフに注目してみてくださいね。
瑠風 輝
瑠風 輝さんは今回「西九郎」という真風涼帆さん演じる「蒲田治道」の先輩役。
真風さんの先輩役とは、とても難しそうですよね。
「瑠風さんならできる!」とは思いつつも、筆者的には「ちゃんと先輩っぽくなるのかなぁ?」と気になっていたポイントでした。
まぁ、瑠風さんは真風さんに負けず劣らずの高身長なので、見た目的には何とかなるでしょう。
ただ、「喋り方や佇まい」って難しそうなぁと。
でも、筆者が不安になる必要なんて何一つありませんでしたよね。
瑠風さんは、やっぱり「できる人」でした!
先輩・後輩として、瑠風さんと真風さんがお芝居するシーン…
そこには、ちゃんと「先輩」として存在する「西九郎(瑠風)」がありました。
瑠風さん、これからどう成長していくのでしょうかね。
もっともっと難役というものを演じてほしい…そう思える素晴らしいお芝居を観させてもらいました。
【ショー:アクアヴィーテ】
これはもう噂通りの楽しさ&面白さ!
冒頭からキラキラ感満載のショーでした。
全てが見どころといってもいいショーではありましたが、しいていえば「トゥシューズ履いた実羚 淳さん登場場面」「真風・芹香・桜木のキザなセリフ」「客席降り」が筆者的にはおススメです。
(客席降りが現在、中止になっているのはちょっと残念ですね)
トゥシューズ履いた実羚 淳さん登場場面
今回で退団の「実羚 淳」さんの登場場面。
歌劇誌はもちろん、カフェブレイクなどでも紹介されているので、この場面の凄さに関しては、すでにご存知の方も多いことでしょう。
でも、改めて言わせてもらいたい!
「実羚さんのスタイル、脚の上がり方、すごかったです!」
今回、筆者は1階後方(最後列寄り)に座っていましたが、その恐ろしいほど見事なスタイルは今でもしっかり目に焼き付いています。
実羚さんが出てきた瞬間、筆者の周辺では「すごい…」とどよめきが…。
細く、長く、スラリと伸びた脚…。
その脚をしなやかに曲げ伸ばしながら踊る姿…。
そして、どこまでも上がる脚…。
もう、ハッキリ言って、これは言葉では表せません!
ぜひ何らかの方法で直にご覧になってください!
<真風・芹香・桜木のキザなセリフ>
噂になってはいましたが、目の当たりにするととても素敵でしたよ。
筆者が言われたわけではありませんが、観ているだけ聞いているだけで赤面ものでした。
あれらのセリフ、3人の中でも桜木さんが一番振り切って喋られていたような気がします。
真風さんは、気のせいか「ちょっと照れていたような?」そんな感じが。
芹香さんは通常営業といった感じで、なぜか違和感なく喋られていました。
<客席降り>
今回は「グラスで乾杯!」という演出込みの客席降り。
筆者は通路から3列目の席だったので乾杯はできなかったのですが、ジェンヌさんを間近で見ることができました。
多くのジェンヌさんが来てくれていましたが、筆者が目を奪われたのは「秋音 光」さん。
理由は、「筆者の真正面に来てくれたから」というのもあるのですが…。
秋音さん、他のジェンヌさんが舞台に戻られてしまっても、最後ギリギリまで客席側に残ってサービスしてくれていたんですよね。
顔小さい!
お肌白い!
細い!
笑顔が可愛い!
そして、最後まで残ってくれる心意気!
いやぁ…、ただただ神々しかった。
美しいのは姿かたちだけではないのね…。
そう感じた筆者は、それをきっかけにすっかり秋音さんの虜となってしまいました。
今回の宙組公演、賛否両論あるようですが、筆者にとってはとても楽しい公演となりました。
本当はもっともっと感想があるのですが、長くなりますので今回はここまで。
これから観劇予定の方、ぜひ楽しんできてくださいね。