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宝塚歌劇理事長が語る2019年の展望

初心者のための宝塚

宝塚専門チャンネル「スカイステージ」では宝塚歌劇団理事長の小川友次が2019年の展望をお話しされていました。
このインタビューを聞くと、これからの作品の見所がわかってくるので、メモってみました。


105周年にあたる2019年。

今年は温故知新。過去をきちんと振り返り、そした新たなものを作り出すという大事な年にしたいと思います。

星組公演「霧深きエルベのほとり」について

星組公演「霧深きエルベのほとり」は上田久美子が演出ですが、過去に菊田一夫が作った名作です。名作ですからそのまま作るのではなく、新たにREBORM(生まれ変わる)させて欲しいと依頼しました。彼女の筆力でいいものが出来上がりました。

雪組「ファントム」について

再演ですが、望海風斗と真彩希帆の二人を中心にさらにいいものが出来上がってきていますので、楽しんで欲しいと思います。

花組「CASANOVA」について

作・演出が生田大和にとっては初の大劇場1本ものとなります。

若手の演出家ですが、とても実力なる演出家です。そして音楽も1789などの音楽を手がけたドーヴ・アチア氏です。

さらに、トップ娘役の仙名彩世の退団公演ですので、いい音楽が出来上がっていますので、乞うご期待というところです。

月組「夢現無双」と 「クルンテープ」

演出家の斎藤吉正が書きたかった宮本武蔵を題材に書きました。斎藤はショーも書きますが、日本ものに長けているので、いい本を書いてくれると思います。

「クルンテープ」については珠城りょうと美園さくらの新トップコンビの大劇場お披露目公演ですので、藤井大介におおどうのショーを依頼しました。

宙組「オーシャンズ11」

久しぶりのオーシャンズ11です。105期生の初舞台公演です。

真風については2回目のオーシャンズ11ですし、小池修一郎の名作ですから宙組のみんなが盛り上がるのではないでしょうか?

雪組「壬生義士伝」「Music Revolution」

「壬生義士伝」については原作が浅田次郎。今ちょうど打ち合わせが進んでいるところです。

「Music Revolution」は中村一徳作。

中村一徳の作品は全員が出てきて全員が活躍するショーですので、今の雪組の勢いで面白いショーになると思います。

月組「ON THE TOWN」について

ブロードウェイの名作です。演出家・野口幸作がしっかり作ってくれていると思います。

珠城りょうと美園さくらのプレお披露目ですので、楽しいミュージカルになると思います。

月組バウ「アンナカレーニナ」

演出家植田景子が以前朝海ひかるで公演が行われたものをブラッシュアップしてくれます。バウホール公演ですが、ライブビューイングでも見られると思いますので、全国のお客様に楽しんでもらえると思います。

専科「パパ・アイ・ラブ・ユー」

コメディーですので、轟悠が醸し出す雰囲気とともに楽しい作品になると思います。

宙組「黒い瞳」「VIVA FESTA in HAKATA」

ちょうど博多座が20周年ですので名作をという思いがありましたので、
以前月組で公演した作品の再演となります。

「VIVA FESTA in HAKATA」については、真風が九州ですので、凱旋となるのではないでしょうか?

宙組「群盗」小柳菜穂子

脚本・演出は小柳菜穂子の書き下ろし作品です。今ちょうど主演の芹香斗亜に当て書きをしている頃だと思います。

雪組「20世紀号に乗って」

シアターオーブは久しぶりですので、ブロードウェイミュージカル作品を原田諒が日本語に書き換えながら作ります。

雪組「PR×PRince」について

作・演出が町田菜花のデビュー作となります。そして永久輝せあもバウホール初主演ですので、「初」づくしです。
書き下ろしですが、楽しいミュージカルにしてくれると期待しています。これも今、本を書いている最中ではないでしょうか?

全国ツアー・星組「アルジェの男」作・柴田 侑宏 演出:大野拓史
「ESTRELLAS」作・演出:中村暁

礼真琴を中心に

星組「鎌足」作・演出:生田大和

これも生田大和の書き下ろし作品です。トップ紅がシアタードラマシティでしっかりと芝居をしたいということで、オリジナルの作品がどうなるのか、これも楽しみにしてもらいたい作品です。

まだ、2019年の後半は発表されていませんが、やはり105周年ということで、1本ものの大作があります。
そして、過去の名作も全国ツアーで持っていきたいと思っています。

みなさんにさらに面白い作品を!と思っていますので、楽しみにしていただきたいと思います。

宝塚歌劇団としてはこれから
integrity(インティグリティ)を大事にしたいと思います。

integrityの意味としては、
誠実さを貫く
高潔さを高める
品格を保つ
という意味の凝縮です。

宝塚ならではのintegrity(インティグリティ)にしたいと思っています。


2019年も目が離せない1年になりそうです。